線路端の光景-その1 深川俊一郎
列車が去った後には・・・長くゆったりとした時間と空間が流れてゆきます。そこにはいつも、いずれまたやって来る次の列車の予感があるのです。
線路から付かず離れず、そこにある名もない小さな一瞬を見つけては、ささやかなアルバムの1ページを重ねてゆきたいと思います。
陽春
雪解けの頃、大地はモノトーンのままで、白から土色にゆっくり変わってゆきます。
足元には、ふきのとうや、つくしが芽吹き、空には、つばめが春風をきって飛び交ってゆく。線路際の田んぼでは、いよいよ農作業が始まりました。
ROLLEIFLEX V Tessar 75mmF3.5 T
ひとやすみ
5月も半ばになれば、日差しは高く、動けばすぐに汗ばむほどの陽気になります。
これから夏至にかけて、ひたすら日が長くなりますが、いずれ梅雨入りするはずですから、昼の長さを一番実感するのは五月晴れのこの頃なのです。
とても優しく可愛らしい(失礼!)おばちゃんと、とても優しく寡黙なおじちゃん。列車が去り周りが静かになると、「ご苦労さん」といって、よく冷えたオレンジジュースを出してくれました。
ROLLEIFLEX V Tessar 75mmF3.5 T
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