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2012年9月28日 (金)

奥会津より-初秋の候  深川俊一郎

只見線が行く越後と会津は日本一の米どころ。黄金色に輝く田んぼで、吹く風までも黄色く染まりそうです。
この秋風にのって、とても嬉しいニュースと少し寂しいお知らせが舞い込んできました。
一つは、10月1日に只見-大白川が復旧することです。これで福島・新潟が結ばれる訳で、大きく断絶されていた只見線にささやかな希望がみえてきました。
しかしながら、残る会津川口-只見では、鉄橋が3つ流失しており、復旧には100億円単位の費用がかかるとの試算があり、予断を許しません。
もう一つは、9月22日を最後に、タブレット閉塞が姿を消したことです。
会津坂下-会津川口にJRで唯一残っており、自分など当り前の光景と思っていましたが、静かに消えてゆきました。

「タブレットはなくなっても只見線の景色は残っておりますので・・・」
とテレビで語っていた会津坂下の駅長さんの言葉に、少し救われた気がしました。


12044
豊作

「今年のコメはよくできたぞ」と満足顔のお婆さん。9月も半ばというのに、今日は猛暑日です。
地元の方にされる最初の質問は、大抵「どこから来なさった?」ということです。「東京です」と答えると、「それはご苦労なこって」と返されますが、暑さの中で重労働を目の前に、とても恐縮してしまうのです。

只見線 入広瀬-上条 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

12035
千切られた鉄路


一年がたった今も、流された鉄橋の残骸がそのまま残っています。
その風景が自然に回帰してしまいそうで、いたたまれなくなります。只見川第5橋梁にて。

只見線 会津川口-本名 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

05048
小休止


タブレットを肩にかけた駅員さんをみると、なぜか頼もしさを感じます。
きっと、田舎の駅に降り立った時の、心細くもホッとした記憶が心のどこかにあるのでしょう。

只見線 会津宮下 HASSELBLAD 500CM Distagon CF 50mmF4 T*

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深川俊一郎」カテゴリの記事

コメント

こんばんわ。久々にコメント残させていただきます(深川様はじめ皆様のブログもいつも拝見させていただいてますが、コメントせずに申し訳ございません。でも心から楽しく拝見させていただいています!)
今回コメントさせていただきたくなったのは、水害で破壊されてしまった鉄橋の写真(作品)を目にしたからです。穏やかな空の下、のびやかな表情でいながら、一方で復旧の見込みが未だ見えない不安な現状が如実に出ていて…しいて言えば深川さんの只見線を愛でる気持ちと一抹の不安や寂しさがこの一枚に出ているような複雑な心境を心から感じて…それでコメントさせていただいた次第です。
私は未だ未熟なのでよく言えませんが、写真とは撮り手の心情を映す鏡だみたいなことを名前こそ覚えていませんが格言として記憶に残っていたのを思い出しました。切ないけど、何故か希望を託すような先行きの明るさを感じる作品ですね!一日も早く右下で途切れていないレイルを拝見したいです。まさにレイルオンですね!

さとけんさん、メッセージありがとうございます。いつもご覧いただいているとのこと、気を抜かずに頑張らねばと励みになります。
さて、このようなカットは、タイムリー?な情報として、また、ともすれば単なる好奇心として捉えてしまいがちです。今回、うまく言えないのですが、一年がたち、何事もなかったように流れる只見川と途絶えた鉄路を目の当たりにして、自分の小ささになす術もなく、でも不思議なことに、少し明るく静かな気持ちで撮影しました。
そこから何かしらのメッセージを感じていただければ幸いです。
いつも思うことですが、写真の記録性と作品性は、意識しているようで、実は表裏一体なのかなと…

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