TOKYO RAILWAYS -編集後記-
お付き合いいただいた感謝の気持ちと、明日への思いを込めて…
この度は、特別企画 TOKYO RAILWAYS シリーズ全6編をご覧いただきまして誠にありがとうございました。8月末、メンバーの中から、鉄道記念日に向けて何か特別なブログ展開が出来ないだろうか・・・という声があがり、その頃、良きライバルで鉄道仲間のグループのブログオープンが予定されていたこともあり、写真展をするような意気込みでこの企画は始まりました。
被写体は身近な東京の鉄道を選び、メンバー各々が自分なりにテーマを決めて、協力し合いながら撮影を進め組み上げてゆくという方法をとりました。
我々にとって、久しぶりの共同制作ということもあり、みな撮影にエキサイト。海外出張の合間を縫っての撮影行だったメンバーもおりましたが、とても充実した作品制作でした。
今回の撮影を通じて改めて感じたことは、東京は広い、そして被写体がたくさん足もとにある、なんて魅力的な都市なんだろうということでした。
これからも各メンバー、作品の品質向上に努め、多くの皆様に愛されるブログを目指してまいりますので、今後ともご指導、ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。
レイル・オン特別企画 TOKYO RAILWAYSプロデューサー 太和田光一郎
それぞれのTOKYOは…
この企画の話しがあって真っ先に思い浮かんだテーマは、東京の鉄道が生き生きと快走する、カッコいい姿のショットでまとめるということでした。タイトルの「Fresh」は「爽やかな」と訳し、私が感じる東京の街をイメージしました。
中でも今から2年前、アメリカでコダクロームの現像が終了するという時に、芝浦で撮影したモノレールの写真が、今回のテーマにうまく合い3枚程使用していますが、長い間、愛用していたKRを使った最後のカットで、生涯忘れることの出来ない写真です。
それと、もっとも手こずった写真は、6枚目のフィッシュアイのカットでした。なにしろ、信号待ちの人物とモノレールとのタイミングが合わず、4回撮り直しているのですが、満足のいくものは結局1枚も撮れずに締め切りを迎えました。
と、いろいろありましたが、今回の企画の特写は、この夏の爽やかな思い出となって私の心の中に残っています。
太和田光一郎
今回の企画は各自テーマを宣言してから、撮影する手順にしていましたが、私も悩んだあげく、今年完成したばかりのスカイツリーを取上げない訳にはいかないと思い、エイヤ!で「塔」にしてしまいました。しかし、考えてみると、スカイツリーと東京タワー以外にどんな塔があるのか?それが鉄道風景として成立するのか?というあてもない状況でしたので、慌ててWebで調べたり、メンバーに共作をお願いしたりで、かなり冷や汗ものでした。
しかし、2.3日もすると状況は好転し、メンバーから多くの情報が寄せられ、都内に塔は結構多く、しかも鉄道風景として撮影可能ということが判ってきました。まさにチームワークの賜物です。
撮影は順調に進み、早い段階でトップとラストのカットが出来上がったときは、本当に安心しました。特にラストカットは、こんな写真があったら、と夢想していたもので、実際にこの情景に出会ったときは、かなり興奮しました。最終的に多くのカットがメンバーから提供されて完成しています。まさに持つべきものは仲間!ということを実証した企画だったと思います。
伊勢新一郎
旅先の空気を背負ったまま東京駅に着いた時、あまりの人の多さに目が回り、せわしなさに一瞬放心状態になってしまいます。
それは、昔、夜行列車で朝東京に入った時の、身の置き所のない空しい気持ちに似ています。
東京の鉄道に特別な感慨はなく、美化しようとも擬人化しようとも思っていません。では、何を撮って、どうまとめようとしたのか?
・ファンではなく、利用者の一人として、少し距離を置いてみよう。
・本編でも触れましたが、どんな絡み(交錯)があるのか、ぼんやり眺めてみよう。
・そこに無機質な冷たさ、つまらなさを見つけよう。
何とも抽象的で消化不良な感じですが、そう意識すると、今でも色々な発見があり、もっと撮っておけばよかった!と後悔します。
その続きは…おそらく撮ることはないでしょう。そういいながらも、この先ブログで何気なくサラッと出てくるかもしれませんが…
深川俊一郎
普段東京にいても、行ったことない場所に行く、いい機会になりました。
最近はJR私鉄とも相互乗り入れが当たり前になって、ホームで電車を待っていると、思いもよらない離れた路線の駅名を掲げた列車が入ってきます。
一方で、ターミナル=終着駅 という雰囲気が感じられる駅は減ってきているような気がします。
自分が想う終着駅のイメージを探してあちこち散歩しました。
服部一人
Tokyoの鉄道の色を拾い集めようと思い、駅の構内やホームをうろうろしました。あちこちに反射する色が面白く、普通ならレンズを向けないような車両の側面、柱や床に向かってカメラを構えている姿は、きっと周りの人からは「あの人、なにしてるんだろう?」と不思議がられたことと思います。ある日、ホームの端っこに、とてもきれいな青い反射を見つけ、ブルーが好きな私は「おおっ!」と近寄りましたが、それはジサツ防止のために気持ちを落ち着かせるブルーのライトが手すりに写っていたもので、ちょっと複雑な気持ちになりました。たくさんの人、たくさんの事情が交差するTOKYOならではですが、鉄道がそういうふうに使われるのは残念なこと・・・。
いつも笑顔の似合う鉄道、そういられる世の中であって欲しいなと願います。
梅村貴子
《お詫び》
○立ち寄り場所…記憶にございません。
○キャプション…頭が痛く思い付きません。
○すべては、『ゆず』が知り得ることです。。
浜島栄
ロケ地
JR…東京・上野・有楽町・浜松町・品川・池袋・錦糸町・浮間舟渡
飯田橋-市ヶ谷・池袋-大塚・渋谷-恵比寿・赤羽-東十条
東京メトロ…永田町・豊洲・四谷三丁目
東京都交通局…三ノ輪橋・御成門・西台-高島平
東急…渋谷
小田急…新宿
京浜急行…品川
東武…スカイツリー・浅草・北千住・大師前
東京モノレール…天王洲アイル
ゆりかもめ…新橋・お台場海浜公園-芝浦ふ頭
りんかい線…大井町
線路から少し離れて…東京タワー・丸の内・秋葉原・お茶の水・有楽町・芝浦・羽田空港・
八潮
使用機材
Canon F-1 FD 20-35mmF3.5L
Canon EOS 5D Markll EF 24-105mmF4L IS・EF 70-200mmF4L・
Makro-Planar T* 50mmF2
CONTAX T3 Sonnar T* 35mmF2.8
CONTAX S2b Distagon T* 25mmF2.8・Sonnar T* 135mmF2.8
Lumix GX1 PZX14-42mmF3.5-5.6・
Lumix G 14mmF2.5・Lumix G Vario 7-14mmF4
Lumix TZ-10
Nikon F3 ED17-35mmF2.8
Nikon F4 50mmF1.4
Nikon D2X DX12-24mmF4・ED300mmF2.8
Nikon D4 16mmF2.8・ED16-35mmF4・ED24-70mmF2.8・ED70-200mmF2.8・
ED300mmF4.5・RF500mmF8・TC-X1.4
Sony Cybershot RX100 Vario-Sonnar T* 10.4-37.1mmF1.8-4.9
Special Thanks
東京の皆さん
ゆず号
25:00を過ぎる頃、東京の鉄道にもつかの間の休息が訪れます。
そして皆が起きる頃には、再び何事もなかったようにいつもの姿で迎えてくれます。
さあ、今日も出かけましょう。無数に伸びるレールに思いを馳せて…
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コメント
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特別企画 全6編楽しませて頂きました。企画力、それを作品にする力、そして見せ方と、どれも流石です。「ブログ」と云う限られた空間の中でも、十分にTOKYOの大きなパワーを感じる事が出来ました。Rail-On号もいよいよ本線上をフルスピードで走り始めたようです。
投稿: ベッサホイ | 2012年10月30日 (火) 20時12分
鉄道写真が盛り上がっていますが反面、「旬ネタ」に偏りがちな昨今、Rail-On各メンバーの方々のイメージから創られた「鉄道作品」楽しく拝見させて頂きました。ご多忙の中での作品制作は大変だった事と思います。次の世代、そしてこれからも続くであろう鉄道写真の世界にこれからも大きな影響を及ぼす存在としてあり続けることを切に願います・・・(宮様??)
Trains Make Me Happy!
投稿: 薗田 真理 | 2012年10月30日 (火) 23時10分
ベッサホイ様
この度は、特別企画 全6編にお付き合いいただきましてありがとうございました。
おかげさまで、何とかかたちになりホッとしています。
今回は、あまり時間がなく締め切りとにらめっこ、ブログという断片的な画面にうまくストーリーを繋げていく作業は、とても勉強になりました。
なにしろ、リハビリ中の身、はりきり過ぎてこけないようにしなければ・・・。
今後とも、ご指導の程、よろしくお願いいたします。
投稿: 太和田光一郎 | 2012年10月31日 (水) 08時03分
薗田 真理様
この度は、特別企画を最後までご覧いただきありがとうございました。
おかげさまでメンバー6名全員、個性を出し切り、発表することが出来ました。
様々な表情を持つTOKYOをどう表現するか。迷うところもありましたが、
楽しい作業でした。
最後のほうは、体力勝負といった感じでしたが、今はまた、東京を撮りたいと
思っております。
これからも、ご指導の程、よろしくお願いいたします。
投稿: 太和田光一郎 | 2012年10月31日 (水) 08時34分