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2012年11月 3日 (土)

見なれた街Ⅱ  太和田光一郎

 この撮影地の近くに私の母校である小学校があり、4階にあった教室から列車がよく見えました。昭和48年、小5の時、初代スカイライナーAE車が試運転を始めると、時々通過するようになり、「スカイだ」と誰かが叫ぶと、授業中でもおかまいなしにみな立ち上がって見るほどの人気者でした。

 当時の地味な車両たちの中に、突如、現れた斬新な形の特急にみんなが憧れました。 

 その後、いよいよ暫定的な運用が開始されると、もう乗りたくて乗りたくて我慢が出来ず、ある日、友だち数人とこぞって上野に向かいました。仲間のひとりは買ったばかりのペトリの一眼レフを持参。上野を出ると一路、成田までノンストップということに、皆えらく興奮したのを憶えています。

 その頃、我家にはまだ写真機がなく、この興奮を収めた写真は一枚も残ってはいませんが、今でもAE車のカッコいい姿が楽しかった思い出と共に甦ってきます。

Pmd_9773k66__2

2012.7.31 京成本線 船橋-海神間 この撮影地の近くに住む同級の友人が幼い頃、この駐車場になっているところには国鉄の引込み線があって、時々SLが入れ換えにやって来ていたそうです。

写真の二代目AE100形は、一日一往復、シティライナー(有料特急)として本線を快走しています。 Nikon D4  24-70mm F2.8G

Img008k__3

1991.5.4  引退間近のAE車。21年前、レイル・オン第2回グループ展用に特写した1枚  HASSELBLAD 500CM  CF80mm F2.8  TMY 

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コメント

私は太和田さんの撮った、都心や船橋での
「お金の匂いのする」写真が好きです。

人やお金にシビアな昨今
都市風景のなかで、無駄なものが何一つとしてない感じは
ある意味、日本人の望んだ「統一感のある街並み」の達成のように見えます。

さいきんは工事現場でも、清潔感さえあって
見た目もかっこいいですよね。

うしださんごぶさたしております。
いつも、ご覧いただきまして、また早速にユニークなコメントをお寄せ下さり、
ありがとうございます。

経済性を優先させた合理的な都市風景、街並みに感じるものがあります。
以前、追い求めていたテーマ「ラショナル・シティ」を復活させようと思っておりますので
これからも、ご指導の程、よろしくお願いいたします。

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