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2012年12月 1日 (土)

閑散とした休日の午後  京急大師線 小島新田   服部一人

小島新田は10月にやったブログの特別企画「TOKYO RAILWAYS」で撮影に行くつもりだった。しかしここが神奈川県川崎市にあるということがわかって、TOKYOでないためボツになった場所だ。

そのまま行かず
終いになるのも残念なので、先日良く晴れた日曜の午後にカメラ1台、レンズ1本だけ持って訪ねてみた。初めて降りた小島新田は予想通り閑散としていた。鶴見あたりの工業地帯を走るJRも同様だろうが、休日と平日でまったく表情が違う。小島新田駅の改札を出るとすぐ目の前はJRの大きなヤードが広がっているが、こちらも日曜とあってまったく動きがない。駅の周囲は住宅街で小さな商店街や飲み屋もあるが、どれも閉まっている。なんだか徹底的に閑散としていて気持ちがいい。 

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改札を出て目の前に広がる風景。キオスクのようなセブンイレブン以外、開いているお店はない。しーんとした街に客待ちのタクシーのアイドリング音だけが聞こえる。   

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列車が到着して少ないお客が降りてしまうと、次の出発まで静かな時間が流れる。 

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駅の構内に1本だけ古い架線柱があった。今日のようなクリアーな青空を背景にそびえ立つ姿は何かのモニュメントのようだ。
 


ひととおり駅周辺を探索して、線路に沿って歩く。何年か先にはここは地下になるらしく、いま沿線では、その工事の真っ最中だ。踏切による交通渋滞の緩和ということが工事の案内板に書いてある。しばらく歩いて行くと、その渋滞の原因の産業道路の踏切に出た。すぐ脇にある同名の駅から再び乗車し帰路についた。
   


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産業道路の踏切。近い将来に地下化した後は、かつて、ここに鉄道が走り踏切があった痕跡も静かに消えてゆくのだろう。      


Canon EOS5DMk2  Distagon35/2   

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コメント

職場が川崎駅ということもあって、大師線には良く行きます。全線歩いても大したことありません。途中、工場あり、運河あり、もちろん大師様ありでなかなか面白いですよね。

ベッサホイ 様
こんにちは。いつもご覧いただきありがとうございます。今回初めて行きましたが、大私鉄の中のローカル線(近鉄内部八王子、名鉄のかつての揖斐谷汲線)に共通する小鉄道の風情がありました。それにしても工業地帯の休日の閑散とした雰囲気は独特のものがあり、今後、もっと撮影に行きたいと思っています。

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