奥会津より-未だ届かぬ願い 深川俊一郎
5月に入り、ようやく暖かな日が多くなりました。
2011年7月30日の新潟・福島豪雨から2度目の春です。只見線会津川口から只見の間は鉄橋が3つ流失し、相変わらず復旧のめどが立っていません。
復旧費用は50~100億円といわれ、難色を示しているJR東日本は5月中に詳細な試算を出すとのことですが、その運命が危ぶまれています。
沿線自治体は復旧を渇望し、福島県も財政支援を検討していますが、真の意味での復旧には、利用客増が不可欠だと思います。
地元の利用促進ももちろんですが、かけがえのない自然と観光資源を活かして、たくさんの人に利用されることを願ってやみません。
残雪眩しく
春の会津盆地では、名峰飯豊連峰がその存在を輝かせています。
冷たい春風が耳元を吹き抜けてゆく。
只見線 若宮-会津坂下 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar CF 350mmF5.6 T*
およげ たかく つよく
近頃では庭の鯉のぼりをあまり見かけなくなりました。
線路際のお宅で、強い春風に目いっぱい泳いでいた、子供の日。
只見線 塔寺-会津坂本 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*
二度目の春
会津川口から先に一歩足を踏み入れると、何かが違う。その漂う冷たさに、身が引き締まる思いがします。
錆ついたレールがもの言わず、忘れ去られたような本名駅。列車が来なくなって二度目の春です。
只見線 本名 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*
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