春夏秋冬・・・時は流れて、季節は巡る。
お気に入りのクルマと音楽があれば、どこにでも行ける。
久しぶりにいろいろと書いてみたいと思いますが、今回は先に理由を
書いておきます。1つ目は偉大なミュージシャン大瀧詠一さんが亡く
なられたこと。本当に残念なことですが、ご冥福をお祈りしたいと思い
ます。2つ目は小さいことですが、長らく愛用したクルマを手放したこと。
昨年末に急逝された大瀧氏の音楽にはいつも刺激を受けておりました。
「A LONG VACATION」、「EACH TIME」、「NAIGARA TRIANGLE2」等々、
その素晴らしいサウンドはフィルスペクターのウォール・オブ・サウンドを
源流としたナイアガラサウンド呼ばれるもので、1980年当時、街角で偶
然聞いた「さらばシベリア鉄道」や「恋するカレン」が19歳の私を一発
でとりこにしました。それは13歳の時に陶酔した「ONLY YESTERDAY」
(Carpenters)以来ずっと待ち望んでいたサウンドだったのです。
様々な楽器の音色を極めて繊細に積み重ねられた音の壁。そうした
重厚さを写真でも表現できないものかと今でも試行錯誤しています。
大瀧氏は、独自の音楽理論も提唱しており、とくに影響を受けたのが
「分母分子論」で、僭越ながら私なりの解釈で説明しますと、文化は
先人から影響を受けて継承されるていくもの。それは原本からコピーを
とり、さらにそのコピーからコピーしていくようなものであり、コピーを
重ねることでいつしか先人の考えや視点が薄れてしまう。従って、創作
の過程では自分にとっての原点(分母)に戻ることが好ましいというもの。
かなりの曲解かもしれませんが、この考え方に共感を覚えます。
私も「過去の自分をコピー」してしまわないよう、悩んだときには原点
まで戻ることを心がけています。
さて、クルマの話です。
犬仲間からは「ゆず号」と呼ばれていたミラジーノですが、この1月末で
車検が切れることもあり、また昨年末に次に乗りたいようなクルマが
出現したために思い切って手放すことにしました。9年9万km、事故なく
走ってくれたことに、感謝したいと思います。
軽自動車に乗った9年間、今まで割りと大きな車に乗っていた感覚から
すると意外な発見が多く、まず最近の軽はよくできていて、よく走る。
そして最大のメリットは狭い道に躊躇せず入り込め、狭いスペースに停
めることができる、とにかく気軽にどこへでも出かけることができる乗り物
として、まさに日本にぴったりな規格だと感心しました。
ですので、次のクルマも軽自動車になりますが、その万能性を活かして、
ゆずと新しい思い出が作れたらと思います。
今日の最後に、大瀧詠一さんの名曲の中から、私のお気に入りを
1.さらばシベリア鉄道(A LONG VACATION)
2.銀色のジェット(EACH TIME)
3.魔法の瞳(EACH TIME)
4.恋するカレン(A LONG VACATION)
5.ハートじかけのオレンジ(NAIGARA TRIANGLE2)
提供曲からは
1.あなただけ I LOVE YOU 須藤 薫さん
2.風立ちぬ 松田 聖子さん
3.夢で逢えたら 吉田 美奈子さん
4.探偵物語 薬師丸ひろ子さん
5.熱き心に 小林 旭さん
「魔法の瞳」は、84年初出時のアルバムのトップを飾る曲でしたが、再発
の度に変更され、86年盤ではロングバージョン化されて3曲目に、89年の
CD盤ではリストから外されてしまい、2004年の20周年盤で9曲目に復活。
今年3月発売予定の30周年盤は、曲順もあらたにした“Final Complete
EACH TIME”とのことですから、どの位置に入るか興味深いです。わたし
的にはやはり1曲目がふさわしいとは思うのですが。
「夢で逢えたら」は、最近薬師丸ひろ子さんがカバーしています。とても
いい仕上がりで名曲をさらに名曲にしています。
本当にいつまでも心の師として仰ぎたい、大瀧詠一さん。
心からご冥福をお祈りいたします。
ああああ
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