« LongDistance -- 140314 --  梅村貴子 | トップページ | ゆずと行く・・雨やどり  伊勢新一郎 »

2014年3月16日 (日)

レンズマウントアダプターあそび 3 Mロッコール28/2.8×FUJI X-E1@バンコクローカル線   服部一人

_khp95622
Mロッコール28mmの2.8開放の撮影。僕はレンズマニアの方々がこだわっている「レンズの味」とか「ボケの描写」といったものにあまり興味が無いのですが、これは普通にきれいなボケでいいと思います。全体に少しハレっぽかったので、Photoshopでコントラストを少し調整してあります。タイの鉄道は出発の時に、この鐘を鳴らします。

前回、同じ組み合わせで銚子電鉄を訪ねました。(こちら→http://blog.rail-on.com/2014/02/m2828fuji-x-e1-.html
このロッコールがとても気に入ったので、タイに出張した折、サブカメラとして持って行きました。

タイは4月、5月が1年で1番暑い。3月ともなると涼しかった冬が終わり、毎日じわじわと暑くなる季節です。この季節に日本から来ると体感温度の差が25度以上あって、到着当初はけっこうきついです。ラオス国境での仕事の取材も無事終わり、滞在最終日は撮影したデータをバンコクのホテルでせっせと整理していました。このまま帰国するのもちょっとつまらないので、午後はフィールドワークということにして、仕事をさぼってカメラを持って外出することにしました。

出かけた先は、バンコクトンブリ駅。ここは市内を流れるチャオプラヤー川の向こう側にある小さな駅。別名バンコクノーイ(小さいバンコク)と呼ばれています。いつも思うのですが、チャオプラヤー川を渡ってこちら側に来ると町の雰囲気が変わります。都心部の高層ビルが建ち並ぶきらびやかな繁華街から、ぐっと庶民的な普段着のバンコクに来た感じです。この駅はかつては南部、東部方面の列車が発着するターミナル駅としてにぎわってましたが、現在はファランポーン駅が主要ターミナルとなったために、すっかりさびれた駅になっています。日に10往復程度の列車が発着するだけの静かな駅は、午後の熱い日差しの中でけだるい空気がただよってました。

_khp9570
トンブリ駅からは1日2本、有名な観光地クワイ川鉄橋に向かう列車が出るので、酔狂なファラン(外国人)旅行者もしばしば見かけます。

_khp9594
駅を出発したところ。客車列車のほかにディーゼルカーもあります。


_khp9627

トンブリには車庫があって有名なC56を保存しています。715と713の2両です。車庫の人に聞くと修理中とのことで、いくつかの部品が外されて置かれていました。タイのC56は車両限界の関係で屋根の頂上が平らになっているのが特徴です。


続いて向かったのはメークロン線のタラートプルー駅。有名なメークロン線は以前にも取り上げたことがあります。(こちら→http://blog.rail-on.com/2012/07/post-16b9.html
ここは終点の駅と市場が渾然一体となった様子が名物ですが、今回向かったのはタラートプルー駅。バンコク側の始発駅、ウォンエンヤイからひと駅行った隣です。タラートプルーというのはプルー市場という意味。周辺はバンコクの下町といった感じの風情です。メークロン線は終点の名物駅を除けば沿線風景が単調で、途中駅もこれといって趣のある駅はないのですが、ここは駅を囲む町の雰囲気が雑多なにぎわいがあり、庶民的で気に入っている場所です。名前の通り駅の一角には小さな市場と食堂などが並んでいます。数年前に駅舎の一部が新しくなりましたが、今でもなかなかいい感じの駅です。

_khp9682

タラートプルー駅に列車が到着した。タイでは人々が行き交うところ、自然に物売りが集まり、市場や食堂ができる。


_khp9687
バンコクのローカル線だが、おおむね1時間に1本程度の列車密度で、通勤通学需要もけっこうある。


_khp9689

少し前までは旧型車が走っていたが、今は割と新しいディーゼルカーに変わった。でも風通しのためにドアも開けたままで快走する姿は変わらない。


午後から半日出かけただけですが、このMロッコール28/2.8×FUJI X-E1の組み合わせは、こういう散歩カメラに最適ですね。画面に強い光源や明るい空などが入ると全体にハレーションぽく写りますが、それもまた南国の暑くてけだるい空気感を出すのにあっているように思いました。

Mロッコール28/2.8,FUJI X-E1


« LongDistance -- 140314 --  梅村貴子 | トップページ | ゆずと行く・・雨やどり  伊勢新一郎 »

服部一人」カテゴリの記事

コメント

大変ご無沙汰しております。
私は、一昨年だったか・・・・・、ひょっとしたらもっと前か? スイスのヴェンゲルンアルプ鉄道でお会いし、クライネシャイデックからラウターブルンネン、そして、たしかインターラーケン・オストまでご一緒させて頂いた松澤と申します。
ご記憶にあるでしょうか。

時拝見させて頂いているのですが、タイ・メークロン線の記事を拝見してコメントを入れさせていただいています。

昨年11月の終わりから12月にかけてタイに行っておりました。その時のことを上記URLの中の「撮り鉄日記」に現在書いておりますので、お暇があれば覗いて頂ければ幸甚です。

現在私は台南に居りますが、間もなく帰国いたしますので帰りましたら改めてご挨拶させて頂きたく思っております。

松澤さん、こんにちは。ご無沙汰しております。ブログみていただいてありがとうございます。クライネシャイデッケでお目にかかったのは2012年、一昨年でしたね。あのときは開業時の旧型の木造電気機関車を見ることができて感激しました。松澤さんのブログも時々拝見していますが、実に精力的に行動されていてうらやましい限りです。僕も最近英国ウエールズの保存鉄道見てきたので、またちかじか発表します。今後ともよろしくお願いします。

今週の月曜日に帰国しました。
今、ブログでタイをやっていますので、済み次第台湾をやろうと思っています。
お暇が有れば、たまに覗いてみてください。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« LongDistance -- 140314 --  梅村貴子 | トップページ | ゆずと行く・・雨やどり  伊勢新一郎 »

最近のトラックバック

2024年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30