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梅雨が明けたと思ったら、天候不順の豪雨が続き、気がついたら立秋を迎えていました。
旧盆を過ぎれば、すでに稲は穂を咲かせ、風はどこか涼しさを含んでいます。
木陰より
日差しはまだとても強く、涼を求めて木陰に逃げる。
お地蔵さんはいつものように静かに見守ってくれている。
只見線 塔寺-会津坂本 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*
黄昏
雲の動きが早くなってきた。
黄昏の向こうには、今日よりも少し涼しい明日が待っていそうだ。
只見線 若宮-会津坂下 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*
この夏、金山町と只見町で、JRによる只見線復旧の是非に関する自治体への説明会がありました。
特に只見町はユネスコのエコパークに登録されたこともあり、早期復旧への要望が強かったと聞いています。
10月にはJR側より方向性が提示されるようです。これからが正念場です。
よく見ると屋根にドコモのアンテナがある。あとで調べたら、山深いこのエリアでは列車無線の代わりに衛星携帯電話を使うようだ。50㎜ F5.6
キハ40が非冷房とは乗ってから知った。窓を開けて扇風機の風に当たりながら列車に乗るのは実に久しぶり。35㎜ F4
毎度おなじみのマウントアダプター遊び、前回はロッコール28/2.8でした。(こちら→http://blog.rail-on.com/2014/03/3m2828fuji-x-e1.html )
今回は手持ちのライツレンズ、ズミクロン35/2、ズミクロン50/2、テレ・エルマリート90/2.8を使ってみました。このうち50と90は以前パナソニックGH1と組みあわせて試したことがあります。(こちら→http://blog.rail-on.com/2012/11/post-f324.html )
35,50,90はフジのAPS-Cサイズで使うとそれぞれ、50,80,130くらいの焦点距離になります。まあ鉄道写真としては使いやすいところです。
今回はこの3本を持って只見線に乗ってきました。(深川さん、テリトリーを荒らしてすみません。) 只見線、これまで撮影は何度も行きましたが、実は乗車するのは初めてです。コンパクトなボディにこれまた小さなレンズ3本、重さもまったく苦になりません。すいた車内のクロスシートに腰掛けて流れゆく車窓をスナップしました。レンズの描写については、今まで書いた通り。どのレンズもよく写ります。大昔のレンズならいざ知らず、M型ライカの時代のレンズなので今でも性能は十分。今回の写真はノートリミングですが、RAWデータからAdobe Lightroomで現像し、彩度を少し下げて、コントラストを若干ソフトにしています。
いままで撮影に行って只見線沿線の美しさは知っているつもりでしたが、乗ってみると、また格別。会津若松から会津坂下までの会津盆地の広々としたのびやかさ。そこから塔寺にいたり、いよいよ山深い奥会津を進みます。只見線の魅力は渓谷だけではなく、心に描く田舎のイメージそのままの風景が広がることでしょうか。
みずみずしい今の季節はいいけれど、冬は豪雪で本当に大変。厳しい土地ですが、ここがいつまでも変わらぬ姿で、と勝手に思ってしまいました。
かつては交換設備を持った駅がいくつもあった。35㎜ F5.6半
若松から会津川口まで往復した。往きはずっと曇りと小雨交じりの天気。35㎜ F5.6半
遊びに来た孫が列車に乗って町に帰って行く。見送りのおばあちゃん。90㎜ F4
帰路は夕方になってから少し陽が差した。只見線は会津若松から会津坂下まで会津盆地を半周するように大回りするので、水田が広がる豊かな会津盆地の風景が堪能できる。35㎜ F8
会津若松駅に戻って買い物をしているうちに、見事な夕焼けになった。35㎜ F2.8
FUJI X-E1 ズミクロン35/2、ズミクロン50/2、テレ・エルマリート90/2.8
右からズミクロン35/2、ズミクロン50/2、テレ・エルマリート90/2.8。このうち35と90は1980年代半ばのカナダライツ製。50は1970年代のドイツ製。
ふと比べてみると、35と50ではマウントの座金の厚さが倍以上も違う。このドイツ製のズミクロン50/2はコンパクトながら、手に持ってみると存在感のある重さだ。コストダウンをあまり考えずにすんだ時代の、しっかりした作りなのだろう。
フードにそのままレンズキャップがつく。些細なことだが使いやすいデザインだ。
夏休みに入り、都会の電車が空いてくると、自分もどこかに無性に旅立ちたくなります。
ささやかだけど、旅する列車の風情が漂う房総の小さな鉄道で、真夏の印象を綴ります。
広い構内
内房線の五井駅からその小さな鉄道は始まっている。
架線のない構内は広々として、どこか懐かしさがこみあげてくる。
サボ交換
行き先が変わるごとにサボを交換するのも車掌さんの仕事だ。
ガチャガチャと金属がすれる音がホームに響く。
出発
「只今36℃!」と一言告げて、出発の手が挙がった。
空から暑気が絶え間なく降り注ぐ。
気だるい午後
少し生温かい風が、気だるく眠りを誘う。
真夏の午後の夢・・・
真夏のキャンバス
こちらも眠くなってきた。
深い緑の車窓をボーっと眺めていると、踏切のミラーに自分の乗っている列車が映ってハッと目が覚めた。
こかげ
この暑さに皆が木陰を求めて集まってきた。
先客のにゃんこは我関せずだ。
発車
静寂のホームに出発の笛の音が響く。
夏の旅が心に残る。
夏空へ
線路脇の標識はなぜか旅愁を誘う。
夏空に向ってどこまでも・・・
小湊鉄道にて HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*
今回の写真は500系が東海道新幹線から引退する直前の2010年2月の撮影。もう東京で見られなくなるということを知って何日か撮影に出かけた。ここは有楽町の交通会館のテラス。新幹線撮影のちょうどいい場所で同好のファンが何人も来ていた。
太和田さんが「祝50周年 東海道新幹線」を連載しているので、僕も便乗してちょいと新幹線ネタを。
新幹線についての一番古い記憶は小学生の頃、当時住んでいた名古屋から親に連れられて、大阪の万国博覧会を見に行ったときだ。今でこそ出張や旅行でたびたび新幹線に乗るが、当時はそんなカジュアルなものじゃなかった。小学生にとって新幹線に乗れるというのは相当スペシャルなことだ。在来線の特急とは別格という印象は子供心にも強く残った。多くの人が記憶にあるかもしれないが、僕も紙コップを使って冷水器から水を飲んだことをよく覚えている。
というわけで、やはり初代0系が新幹線の顔として思い出深いが、歴代の新幹線の中では500系のスタイルが大好きだった。営業的には不評なところもあったけれど、この先鋭的な超ロングノーズ、円筒形の断面など、他の新幹線とは明らかに違うシャープさが気に入っていた。新幹線は撮影はあまりしないけれど、乗車するのは大好きだ。高速にして正確無比な運行。頻繁な列車本数など快適で便利なこと、この上ない。世界最高峰の特急列車だと思う。
人間の感覚を越えた高速の移動はある種の快楽だ。海外旅行の際に、日本を発って外国の空港に降りると、まったく違う風景と雰囲気がある。まだ日本にいたときの感覚が完全に抜けきらないうちに異国の環境に身を置くことになる。このワープ感とでもいうべき旅行の感覚が僕は好きだ。
新幹線にも、ワープ感があると思う。東京から新大阪へ向かい、ひと眠りして新大阪のホームに立って売店で買い物をする。手渡される品物と共に「まいどおおきに。」という言葉が返ってきたとき。冬の快晴の東京から一面真っ白な新青森に到着したとき。
別の世界に来たという感覚が旅の非日常性を盛り上げる。
CANON EOS 50D, EF28-70/2.8L,
有楽町 田町付近
タイトルと違って普通列車ですみません。列車が小さく見えるような、見事な存在感の樹木でした。
梅雨も明け、めちゃくちゃ暑い日が続きますが、皆さまお元気ですか。
所用で北陸に行った折、いつもならローカル私鉄を訪ねるところだが、今回は北陸本線をちゃんと撮影してみようと思い立った。ご存知のように絶滅危惧種475系、485系などで人気を集めているところ。私も遅まきながら撮りに行ってきた。出かけた先は定番の倶利伽羅周辺。駅から津幡方面に歩きながらあっちこっちで撮影した。
今さらながら強く感じたのは実に特急列車の多いこと。サンダーバードにしらさぎに北越にはくたかと頻繁にやってくる。ここは在来線特急が最大頻度で走る区間なのだ。列車本数が多いと撮影ポイントやアングルを変えたり、流し撮りしたりと、いろんな事にチャレンジできるのでとても楽しい。
来年、北陸新幹線が開通したら、この光景も一変するわけだから、今のうちだなーと思いながら1日撮影を楽しんだ。
生命力あふれる緑が勢いのある、夏の撮影はけっこう好きなのだが、それにしても暑かったなー。
この夏も熱中症に気をつけて、いい写真を撮りましょうね。
できたら国鉄色だともっとよかったんだけど、まぁ贅沢は言ってられません。今回は撮影だけでなく、485系北越にも乗車しました。現代の目から見るとやや見劣りする車内ですが、クロスシートに座ると、子供の頃に特急に乗って旅行したときのワクワクした気持ちを思い出しました。
今や貴重な475系は、つい手堅く編成写真で撮ってしまいました。
線路に沿って歩いていると、古いフォルクスワーゲンばかりを集めたバックヤードを発見しました。野ざらしで朽ちていくビートルも絵になるなぁ。
Canon EOS5DMkⅡ, EF70-200/2.8L,Distagon35/2
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