« 2014年8月 | トップページ | 2014年10月 »
一面に実った稲穂の海の上にC57が浮かんでいるように見えます。ここら辺は平坦区間で煙はないけど、軽く流しているような感じが心地よいです。姥堂〜会津豊川 90/2.8
先月、ライツレンズを持って只見線を訪れたばかりですが、(こちら→http://blog.rail-on.com/2014/08/4fuji-x-e1-bd62.html ) 今月の3連休を利用して、また会津に出かけてきました。
磐越西線を走るC57180、これが好きで今までも何回か訪れていたのですが、例年11月まで走る「ばんえつ物語」号が、今年はC57180が全般検査のため9月末で運転終了だそうです。ということは秋の紅葉も、恒例のクリスマス・トレインも無し。ならば終了までに一度見ておきたいと思い立ったわけです。
今回の旅は珍しくフジのX-E1のみ。動体を撮るには不向きなカメラですが、まぁ、これで撮れるものを撮ろうというくらいの軽い気持ちです。フジのズームのほかに、前回の旅で好印象だったライツレンズも持っていきました。
会津盆地は、今刈り入れ直前の美しい田んぼが一面に広がります。ぜひこれを撮りたいと思い、会津若松から喜多方に向けて車を走らせます。晴れれば多少の暑さを感じて、まだ夏の名残の気配が、そこここに残っているのがわかるけれど、今はもう秋、収穫の季節です。
見事な黄金色の田んぼの中で往きの若松行きの列車を撮ったあとは、午後の帰りの列車まで時間が少しあります。これを利用して只見線の撮影に向かいます。只見線は列車本数が少ないローカル線。撮影もなかなか大変なのです。13時過ぎに若松を出る列車を会津宮下まで追いかけて撮影。そのあと峠道を越えて磐越西線の荻野あたりまで戻ります。ほとんど絶気でころがってくる列車を撮り、急いで機材を片付けて(と言うほどたいそうなことはない。カメラを首にかけたまま車に乗り込むだけ。)野沢に向かいました。野沢では10分停車なので、追いつけるかなーという期待です。
さいわい野沢で間に合いました。今日は曇りがちのさえない一日でしたが、最後になって西日が差し、いい具合に汽車を照らしました。発車までのわずか数分間でしたが、レンズを変えてテキパキと撮影し、斜光線の発車を見送って満足満足。
さて帰ろうかというところですが、車で来るとつい欲が出ます。列車本数の少ない貴重な只見線。塔寺あたりまで行けば、真っ暗になる前に1本撮影できそうだとわかり、寄り道しました。さらに調子に乗って、会津坂下止まりの列車がこのあと来るので、駅近くの田んぼ脇の公園へ。西の空に美しい夕焼けがわずかに残り、いい感じで本日の撮影終了。気軽なつもりでやってきましたが、けっこう充実した一日でした。車で来ると効率いいですよね。
会津盆地からこのあたりにやってくると、緑が深くしっとりとした雰囲気になります。会津西方〜会津宮下 18-55/2.8-4
ぼんやりした曇り空で、煙も出ないだろうから普通に撮ったら絵になりません。ならば「よし、流し撮りで決めてやろう。」と珍しく本気になり、ズミクロンに付け替えて気合いを入れて撮ったら上手にできました。めでたしめでたし。荻野〜尾登 50/2
今年は4月のシーズン最初からずっと門デフ姿で通してきたC57180。僕はこの方がスマートで軽快な感じがして好きです。野沢 18-55/2.8-4
野沢の発車。いい光でした。90/2.8
夕闇迫る森の向かうからキハ40が2つのライトを照らしてあらわれました。 塔寺〜会津坂本 90/2.8
もうほとんど真っ暗ですが、最近のデジカメの高感度のおかげで雰囲気は写ります。会津坂下〜若宮 18-55/2.8-4
只見線では只見川第一橋梁のライトアップがまた10月にもあるというし、11月には、これぞ本命、C11も走ります。この秋は会津に通いたいと思います。
FUJI X-E1 XF18-55/2.8-4 ズミクロン50/2 テレ・エルマリート90/2.8
*** 50th Anniversary Special Edition ***
この夏、30年程前に東京モノレールを撮り歩いた時と同じ場所を辿って撮影をしてみました。
沿線周辺には大きなビルディングが随分建ちましたが、八潮付近は当時の面影が残っていて、懐かしさが込み上げてきます。無理をいって屋上に上らせていただいたマンションも健在です。
テーマは今も昔も、ラショナルシティ(合理的都市)。
撮り方に、ほとんど進歩がない自分に苛立ちを覚えながら、気付いてみると結局また同じような写真を撮っています。どうやら人間、長年付き合ってきた感性には逆らえないようです。
幾多の困難を乗り越えて、毎日走り続けてきた東京モノレール。今日、9月17日は開業記念日。
祝50周年を心よりお慶び申し上げます。
① 2014.8.6 東京モノレール 八潮付近
② 〃 〃 〃
③ 2012.9.12 〃 天王洲アイル付近
④ 2014.7.25 〃 浜松町-天王洲アイル間
⑤ 2014.9.14 〃 〃
⑥ 2014.8.6 〃 天王洲アイル-大井競馬場前間
⑦ 2014.9.14 〃 浜松町-天王洲アイル間
Nikon D4 ・ Df 14-24mm F2.8 ・ 16-35mm F4 ・ 70-200mm F4 ・ Ai300mm F4.5
北方志向が強い私は、その昔青函連絡船で函館に上陸すると、一刻も早く道東や道北の荒涼とした北海道らしい光景を求めて、列車に乗り込んだものです。
今まで何度となく(30回位までは数えていたのですが、たぶん100回近い?)北海道を訪れましたが、恥ずかしながら、函館に降り立って市電を撮ったのは初めてなのです。
昨年の服部さんの作品と記事に触発されたのも正直なところです。先日只見線を訪れていただいたので、その嬉しさも込めて・・・
精力的に撮られている服部さんには及びませんが、メンバーが気軽にそれぞれの視点で同じ路線を表現できるのも、ブログの楽しみといえるかもしれません。
名残の夏服
旧型車から降りてきた通学生たちのワイシャツが眩しい。
少し古いけど、愛着を感じてもらえているだろうか・・・
函館市電 杉並町 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*
潮風の坂道
八幡坂を登ると、懐かしい摩周丸がよく見えた。
今は観光施設として第二の人生を送っているが、市電は現役で走っているのが嬉しい。
函館市電 十字街-末広町 HASSELBLAD 201F Sonnar C 250mmF5.6 T*
市電がいる散歩道
静かな午後の海峡通りは、散歩していて気持ちがいい。
疲れたら市電に乗ればいい。
函館市電 末広町-大町 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*
草むした線路に野町からの電車が到着した。しばし停車したのち、またもと来た道を戻っていく。
加賀一の宮駅はかつての北陸鉄道石川線の終着駅だった。ふた駅手前の鶴来とこの駅のあいだ2.1キロが2009年11月1日に廃止になっている。
ちょうど5年前の今頃、なくなる前に一度見ておきたくて電車に乗って訪れた。当時すでに無人駅になっており、下車したのは僕とあと二人だけだった。季節は夏の終わり頃だが、線路のまわりは生命力あふれる夏草に覆われていた。有名な白山神社の総本社の最寄り駅だけあって、拝殿を模した造りの堂々とした玄関だった。
廃止まであと2ヶ月足らず。利用するお客も少なく、ガランとした駅だったが、ホームも待合室もきれいに掃除が行き届いていた。
かつてはさらにこの先、白山下まで鉄道は続いていた。
CANON EOS5DⅡ EF28-70/2.8L
今年もまた8月31日がやってきた。
途絶えることのない季節の流れの中で、ある時いきなり季節が終わるはずもないのに、8月31日だけは特別な気がする。
夏は終わるのだ。しかも今年は日曜日で、感慨もひとしおである。
気がつけば、いつの間にか慌ただしく過ぎて行った夏・・・
早い収穫
房総は米の収穫が早い。真夏の日照りの中で、一足早い秋の先取りである。
新米が食卓に届く日も近い。
小湊鉄道 里見-飯給 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*
線路脇のヒメジョオン
エノコログサが風に揺れる頃、名残のヒメジョオンがまだ可憐な姿を見せてくれる。
線路脇の小さな世界にも季節の変わり目が訪れている。
小湊鉄道 上総牛久-上総川間 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*
緑深く
ツクツクボウシが鳴き始めた。アブラゼミとミンミンゼミに交じって大合唱だ。
緑は一層深く、しっとりと落ち着いた色彩に変化している。
小湊鉄道 上総牛久-上総川間 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar CF 350mmF5.6 T*
秋へ
見上げれば秋を予感させる空だ。
飛行機が雲に吸い込まれていくように、夏の思いも儚く消えてゆくのだろうか。
小湊鉄道 上総牛久-上総川間 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*
ミラノは美しい町だ。石畳の道に重厚な建造物、目にやさしい街路樹にやわらかい光があたる。
そんな町並みを背にトラムが走る。以前、旧型車を取り上げて紹介したことがある。(こちら→http://blog.rail-on.com/2013/05/post-664a.html )と(こちら→http://blog.rail-on.com/2013/05/post-c812.html )
その時に撮影した中から、今回は新旧さまざまな電車が走る町角のスナップショットを。
CANON EOS 5DMkⅡ, 60D, EF Macro100/2.8L, Makro-Planar50/2, Distagon35/2
毎年、夏のあいだには猛暑と豪雨が繰り返しやってくる。自分が小学生くらいだった頃を振り返ってみるのだが、夏はたしかに暑かったし、土砂降りの夕立というのもあったけれど、どうも昨今とは少し違っていたような気もする。
夏に限らず雨の撮影は元気が出ない。旅先で雨に降られれば、「仕方ない、行くか。」と気持ちを奮い立たせて出かけることにしているが、自宅から出かける時などは、朝起きて雨が降っているとやめてしまうこともしばしばある。
線路際に立って、雨に肩を濡らしながら電車を待っているあいだ。雨の日には雨の風情というものがあるのだ と観念するまでには時間がかかる。
雨の日は少し憂鬱なものだが、やがて雨があがれば空が明るくなり、美しい虹があらわれることもあるのだ。
広島電鉄 広島駅 とさでん交通(土佐電気鉄道) 鴨部 長崎電気軌道 築町
EOS5DMkⅡ EF28~70/2.8L EF24-105mm f/4L
最近のコメント