駅チカの昭和風情 4 雨にけぶる門司港 服部一人
門司港駅の長大なホームはかつての大ターミナル駅の証。今は静かな門司港駅だが、連絡船があった頃の人々の往来はどれほどのものだったろう。
いわずと知れた門司港である。
わざわざ「駅チカの……」などとことわらなくても、駅から何から、もう町全体昭和風情だらけである。いや、昭和以前の大正明治風情まである。さすが門司港レトロと言って売り物にしているだけある。どこをどう撮ってもシブい写真になってしまう。
ましてこの日は雨がしとしと降るような一日だったので、いやがうえにも気分は盛り上がり、わびさび度が増して感じられた。月並みな言い方だが、町のあちこちに哀愁と懐かしさが巣くっている。こういう町の雰囲気は簡単にできるものではない。往時の繁栄がいかに華やかなればこそ、いっそう今の枯れた風情が際立つというものだ。
重要文化財の有名な駅舎は、現在長期修復中で見えない。昔の青森、高松などと同じく、海に面した終着駅というのはいいものだなぁと思います。
門司港には昔ながらの市場が多い。こちらは栄町銀天街。雨の日はアーケードは助かります。
続いて門司中央市場。この日は休日だったので閉まっている店が多いのですが、両側びっしりとシャッターが閉じられた狭い通路を歩くのは不思議な感覚。市場というより無機質な迷宮の中にいるような感じがします。
町の中をぐるぐるまわってたどり着いたのは、本日のお目当て、西鉄北九州線の100形。でべそのような前照灯が魅力です。きれいに塗装されて門司港レトロ地区の駐車場にあります。
FUJI X-E1 Fujinon XF18-55/2.8-4 VOL.562
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