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2015年3月

2015年3月30日 (月)

かけ足で見たロンドンの地下鉄   服部一人

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この60年代ファッションの車内風景はロンドンの交通博物館の展示である。当時は窓枠など木製である。

ロンドン地下鉄は150年の歴史を誇る世界最古の地下鉄である。
開通当初は蒸気機関車が客車を引っ張って走ったというから、乗客はさぞや煙たかったことだろう。蒸気機関車をやめて完全に電車になったのは開通後40年もたってからだったそうだ。

地下鉄とはいいながら、実は地上を走る区間もけっこうあり、ちょうど東京メトロの四ッ谷駅のように地上にある駅も多い。
歴史が古いだけあって中心部の駅には趣のある、凝った装飾を施した駅もある。前回ロンドンに行ったときにちょっと乗ってみただけなのだが、本格的にきちんと撮りたいテーマの1つなのである。

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冒頭の車内展示の車両がこれ。トンネルの断面にあわせて屋根が丸いのが特徴。

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こちらが開通当時の蒸気機関車。これもロンドンの交通博物館に展示されています。

FUJI X-E1 FUJINON XF 18-55/2.8-4                                                            VOL592


2015年3月28日 (土)

LongDistance -- Calm Russel -- *雪レ* 梅村貴子

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ラッセル車の醍醐味は豪快に巻き上げる雪煙、と言っても、それは天候次第。
雪が積もらなければ巻き上げるものもなく、気温も高ければ雪も水滴となって滴り落ちるだけ。
それでも、お気に入りの列車に会えて満足。
静かなラッセル車<Calm Russel>も大好きです。


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毎度326氏にはお世話になりました。
雄信内俯瞰と言われる山の上のポイントでは、降りる際に足下の雪が崩れて頭から急斜面を滑り落ち、自分が雪だるまになりました。

お間抜けながらも楽しい時間に感謝です、また次の冬に来られるといいな・・・

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ラッセル君も一冬お疲れさま。しばしのお別れ・・・ByeBye・・・

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JR北海道 宗谷本線ラッセル車  雪372レ・雪351レ
上から 兜沼-徳満・(音威子府駅)・安牛-雄信内・(音威子府駅)・和寒-東六線・音威子府駅・豊富-下沼・勇知-兜沼
2015年3月はじめ
Canon EOS 6D 17-40mmF4 / OLYMPUS OM-D E-M1 12-40mm F2.8・40-150mm F2.8 
Vol.591

2015年3月26日 (木)

東海道新幹線ランドスケープ  -150326-   太和田光一郎

           ・  ・  ・  名 残 り 雪  ・  ・  ・

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① 2015.2.14  東海道新幹線 米原-京都間

②    〃              〃             〃      間

③ 2015.2.15          〃       京都-米原間

④ 2015.2.14         〃         新富士-静岡間   

⑤ 2015.3.21          〃         岐阜羽島-米原間

Nikon D4   70-200mm F4     Vol.590

2015年3月24日 (火)

遥かなる旅愁-薄青色の大地-3  深川俊一郎

東京では桜咲く陽気になりましたので、3か月続けた雪中行ともしばしのお別れです。
厳しくとも雪国にいざなわれる私としては、一抹の寂しさがあります。
東の果てに冷たく吹き続ける風と共に、去ってゆく列車に想いを馳せます。

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冬の舞


丹頂の来る駅では、雪上で華やかな舞が繰り広げられ、思わず見とれてしまう。
蒸気機関車は丹頂を驚かすことのないよう、汽笛を吹かずに、ゆっくりと背景を彩ってゆく。
釧網本線 茅沼 HASSELBLAD 500CM Tele-Tessar CF 350mmF5.6 T*

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氷雪の舞台


遮るものが何もないこの広さはどうだろう。
風は煙を踊らせ、汽笛の音さえ彼方へ吹き飛ばしてゆく。
釧網本線 茅沼-塘路 HASSELBLAD 500CM Sonnar C 250mmF5.6 T*

Vol.589

2015年3月22日 (日)

ゆずと行く・・遠い春の休日  伊勢新一郎

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LumixTZ40,GX1 Vol.588

2015年3月20日 (金)

トラムの走る町3 イギリス ブラックプール   服部一人

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町のシンボル、ブラックプールタワーの横を走るトラム。道路沿いにはいろんなお店が派手な看板を競っている。

ブラックプールはイギリス北西部、ビートルズで有名なリバプールの近くにあるリゾートタウンだ。町は海岸沿いに細長く広がっているが、トラムもまた同様に海岸線に沿って町の南北を結んでいる。路線は1つ。両端にはループがある。

ここには、かつてレトロな外観の2階建て電車が走っていることで有名だった。残念ながら今は引退してイベントの時にしか走らない。現在では低床LRT1種類に統一されて、車両の面白味には欠けるが、雑多でにぎやかな町の中を走る楽しい雰囲気は健在だ。

ブラックプールはいたって庶民的なリゾートである。僕はリバプールから電車に乗って出かけたのだが、車内では派手に着飾った女性たちのグループがリンゴ酒を飲みながら、大きな声でおしゃべりに夢中だった。駅に着くと、そのおしゃべりの勢いのまま、にぎやかに町に繰り出していった。そんな気取らない、遠慮しない楽しみ方が似合うような、気軽なリゾートなのだ。

町の中心部にはレストラン、バー、ゲームセンター、お土産物屋、そしていくつかのダンスホールがある。ブラックプールは社交ダンスの世界では有名なところだそうで、世界選手権も開かれるのだという。
海に突き出た桟橋には遊園地があり、一日中楽しい喧噪に包まれている。町を歩く人々はやや年齢層が高いかな、といった感じである。

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町の北端フリートウッド。ここまで来ると中心部と違い静かな町並みとなり、トラムはぐるっと大きなループを描いて、また町の中心部に戻っていく。

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僕はこういう、ちょっと俗っぽい感じのリゾートがけっこう好きで、町を歩いて写真を撮っているだけで楽しい。ニューヨークのコニーアイランドと似た雰囲気の町である。

Canon EOS5DMk2, 60D, EF17-40/4L, Macro100/2.8L, Distagon35/2                  VOL587

2015年3月18日 (水)

LongDistance -- 石北貨物 Blue impression --  梅村貴子

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JR北海道 石北本線  遠軽駅・上川-白滝・白滝-旧白滝・瀬戸瀬-遠軽・生野-生田原
Canon EOS 6D・17-40mm F4 / OLYMPUS OM-D EM-1 ED40-150mm F2.8 +1.4x Telecon
Vol.586

2015年3月16日 (月)

東海道新幹線ランドスケープ  -150316-   太和田光一郎

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激変する沿線に新しい道路が次々と出来てゆく・・・。

① 2015.1.28  東海道新幹線 米原-京都間 

② 2015.3.1          〃       新横浜-小田原間 

③ 2015.1.28          〃       米原-京都間

④ 2015.1.29         〃         米原-岐阜羽島間   

⑤ 2015.3.9            〃         小田原-新横浜 間     

Nikon D4   70-200mm F4     Vol.585

2015年3月14日 (土)

特急はくたか2度目の勇退  深川俊一郎

本日平成27年3月14日は近年になく話題の多いダイヤ改正ですが、北陸新幹線金沢開通の陰で、特急はくたかも勇退しました。それも実は2回目。このような例は珍しいことです。
最初の引退は昭和57年11月14日。上野から上越線経由で長岡へ、そこから信越本線直江津を経由して金沢まで走っていた特急はくたかは、上越新幹線開業で一度引退しました。
当時私は、特急とき181系をずっと撮り込んでいましたが、同時に引退した特急はくたかは、その時も陰で静かに去って行った印象です。
それから15年、平成9年の北越急行ほくほく線開業に伴い、はくたかは越後湯沢-金沢の特急として復活しました。
越後湯沢から六日町までは上越線を走ります。新幹線開業後すっかり静かになったこの道を、僅かな区間ですが特急が軽快に駆け抜ける様に心躍るものがありました。
このたび二度目の引退で、はくたかは北陸新幹線の名称として引き継がれます。もう在来線の特急として復活することは二度とないでしょう。
それは同時にこの道を特急列車が駆け抜けることはもうないということです。
かつて撮り歩いた上越線に、最後の特急はくたかを狙いました。

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特急ときの道、すなわち上野から新潟まで全区間を歩き通した私としては、未だに沿線の光景が頭の中に残っている。
ここ上越国際スキー場前は、かつて駅は無く、高い雪壁から列車を狙っていたが、今はホームから簡単に撮影できる。遠くに越後三山が光っていた。

上越線 上越国際スキー場前 HASSELBLAD 500CM Tele-Tessar CF 350mmF5.6 T*

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かつての特急はくたか。特急とき181系を追っていた私としては、はくたかが来てもあまり撮らなかったのが正直なところ。
これは昭和53年5月。まだ向日町の485系で(マニアックですみません)ヘッドマークも懐かしの文字のみだ。当時私は中3。

上越線 土樽-越後中里 minolta XD MC TELE ROKKOR 135mmF2.8 KM

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今の上越国際スキー場前駅の近く、高い雪壁の上から特急はくたか。絵入りのヘッドマークが安っぽくて嫌いだったので、ベタ雪で見えなくなると喜んだものだ。
昭和55年2月。この頃は特急白山と共通運用で、金沢の489系(またまたマニアックですみません)。12両編成の最後部がギリギリ入っているかというところ。

上越線 大沢-塩沢 minolta XD MD TELE ROKKOR 200mmF4 KR

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番外で、本命の特急とき181系登場。雪まみれで蹴散らす姿は本当にカッコいい。
昭和55年12月。すでに真冬の光景だ。

上越線 石打-大沢 minolta XD MD TELE ROKKOR 200mmF4 KR

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同じ場所で現在(昨日まで)の特急はくたか。
時は30年以上経過したが、空気は変わっていない。

上越線 石打-大沢 HASSELBLAD 500CM Tele-Tessar CF 350mmF5.6 T*

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雪深い魚沼の里をゆく。
いつも1両か2両のローカル線を撮っている私には、9両編成でもとても長く感じる。

上越線 石打-大沢 HASSELBLAD 500CM Distagon CF 50mmF4 T*

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一日たっぷり滑って、スキーヤーたちは心地よい疲れに浸っていることだろう。
スキー(ボード)の街、石打を駆け抜ける最後の姿。

上越線 越後湯沢-石打 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar CF 350mmF5.6 T*

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石打を境に風景は一変する。ここから水上までは上越国境と呼ばれ、勾配が連続する。越後湯沢に向かえば、やがて谷川岳が姿を現す。
名残のヘッドライトを目に焼き付けた。

上越線 越後湯沢-石打 HASSELBLAD 201F Sonnar C 150mmF4 T*

Vol.584

2015年3月12日 (木)

ゆずと行く・・大井川鉄道のSL 伊勢新一郎

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Lumix GX1  Vol.583

2015年3月10日 (火)

東への入り口 ベルリン Sバーン フリードリッヒシュトラーゼ駅   服部一人

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昔話である。
今から30年くらい前、初めてドイツのベルリンに行った。歴史の授業のようで恐縮だが、当時ドイツはまだ東西の2国に分かれていた冷戦時代のことである。大都市ベルリンも東西2つがあり、その間には「ベルリンの壁」というコンクリートの高い建造物で厳格に仕切られていた。西側の人々は東ベルリンに行くことはできたが、東側の住民は西への往来が禁止されていた。

そんな国境駅があったのが、ここフリードリッヒシュトラーゼ駅である。フリードリッヒシュトラーゼはベルリンを南北に貫く目抜き通り。今は明るくにぎやかな繁華街になって人通りが絶えない。さて30年前はどうだったか……? 「互いに対峙する国の国境特有の重苦しい空気の流れる場所」 だったように自分では記憶している。

旅行者の私は当時西側に宿泊し、カメラを持って日帰りで東側に見物に出かけていた。国境のチェックは厳しく、荷物や外貨の申告、そして東ドイツマルク(当時は東西で通貨も違っていた。)への強制両替もあった。西ベルリンに比べると社会主義をやっていた東側は物価が安く、この強制両替を1日で全部使うのはなかなかたいへんだった。そこでカメラ屋を見つけてペンタコンとか、プラクチカのカメラ(西側に比べるとこれらのカメラは安かった。)をおみやげに買って帰った。

西側に戻るときにもやはりきびしいチェックがあり、東ドイツマルクの持ち出しなどが禁止されていた。ある夕方、私はおみやげのカメラを持って国境を越えて西ベルリンに戻ろうとしていたのだが、うっかりして入国時の強制両替のレシートとカメラを購入した販売店のレシートを紛失していた。ニコリともしない東側の係員は、正規の両替の証明もなく不当に手に入れた物だということで、買ったばかりのカメラは強制的に没収となってしまった。

フリードリッヒシュトラーゼ駅はドイツ鉄道の幹線、Sバーン(国電)、地下鉄が交差する主要な乗換駅である。鉄道駅の方はドイツの東西統一後、改装されて昔の重苦しい雰囲気はなくなった。いっぽうのSバーンはこのあたりは地下を走っていて、フリードリッヒシュトラーゼ駅も地下にある。そのせいか多少昔の面影を残しているように私には感じられた。写真は3年ほど前に撮ったものだが、このときはフリードリッヒシュトラーゼ駅からSバーンに乗り、Nordbahnhof(北駅)まで乗車した。このすぐ近くにはベルナウアーシュトラーゼという通りがあり、そこには壁の一部が保存されている。北駅の構内の一部には冷戦時代の国境の様子を展示したパネルもあった。


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_20110827_067 こちらがベルナウアーシュトラーゼ。中央の緑地帯に沿って、かつてはベルリンの壁があった。

Canon EOS5DMkⅡ,  EF24-105/4L                          VOL.582


2015年3月 8日 (日)

LongDistance -- Hello Good-bye --  梅村貴子

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間もなく定期運行が終わる北斗星・・・

間もなく始まる北陸への新幹線運行・・・

BLUE & GOLD の HELLO GOOD-BYE

北斗星・新幹線 E7系
OLYMPUS OM-D E-M1 ED40-150mm F2.8     Vol.581

2015年3月 6日 (金)

品川リバイバル  田町電車区の高架橋  太和田光一郎

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先日、東海道新幹線での帰り道、沿線火災によりのぞみ号が品川駅で立ち往生。止むなく在来線に乗り換え、残照に映えた旧田町電車区跡地を車窓よりランドスケープしたのが今回の写真だ。

将来ビルが建ち始めたら、こんなロングショットで列車を撮ることは出来なくなることだろう。

戦前の増線計画の名残りであった田町電車区名物の「途中でちょん切れた高架橋」も、ほとんどその姿を消していた。

2015.2.15 東海道本線 品川-新橋間    Nikon D4  24-70mm F2.8

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取り壊しが始まった頃の高架橋。(写真左)

2014.6.1 東海道本線 品川-新橋間        Vol.580

2015年3月 4日 (水)

遥かなる旅愁-薄青色の大地-2  深川俊一郎

東へと向かう鉄路は、深い森から広大な平野、そして荒涼とした原野へとなだらかに様相を変えてゆきます。
東へ進むほど寂寥感が増すその様は、頭に思い描く北海道地図がそのまま投影されているかのようです。


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冷たい響き


無機質な貨物列車の音が冷えた空気に重く伝わる。
木立と垂直に交わって、単調なリズムを刻んでゆく。

石勝線 占冠-トマム HASSELBLAD 500CM Sonnar C 150mmF4 T*

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白煙と共に


山あいの信号所には側線が並び、少しきつめのカーブは陸上のトラックのように広々としている。
粉雪を蹴って、振子の車体を傾斜させ、遠心力を逃がしながら、滑るように去って行った。

石勝線 トマム-新得 HASSELBLAD 500CM Tele-Tessar CF 350mmF5.6 T*

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風鳴く


息つく間もないほど風は鳴く。
鉄路は東の果てまでやってきた。

根室本線 尺別-音別 HASSELBLAD 500CM Distagon CF 50mmF4 T*

Vol.579

2015年3月 2日 (月)

ゆずと行く・・かもめのいる駅  伊勢新一郎

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                                                                                              Lumix GX1 VOL578
 

 

         <おまけ・次回予告>
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