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2015年4月13日 (月)

線路端の光景-10 花ざかりのインクライン  深川 俊一郎

列車が去った後には・・・長くゆったりとした時間と空間が流れてゆきます。
そこにはいつも、いずれまたやって来る次の列車の予感があるのです。
線路から付かず離れず、そこにある名もない小さな一瞬を見つけては、ささやかなアルバムの1ページを重ねてゆきます。

15023
花ざかり


長い勾配に伸びる2,540mmの幅広い軌道は、桜が満開になる頃、歓声とともに人波で溢れる。
もうそこを二度と車輛が走ることはないし、ましてやかつて走っていたところを見たこともない。

15023_2
ゆるやかな時


少し傾いたレールは花見の特等席だ。
喧騒の中でほんの一瞬訪れたゆるやかなひととき。

15023_3
遥かなみち


水路と鉄路の境界は、硝子のような水面に花弁が漂っていた。
船と鉄道が一体化する不思議な空間だ。

15023_4
いにしえの軌道


細めのレールは無言で風雨に耐え、春には花吹雪がかすめてゆく。
それでも鉄路は物静かに歴史を語っているし、いにしえの道をそこはかとなく感じさせてくれる。

蹴上インクライン
HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*・Sonnar C 150mmF4 T*


Vol.599

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