桜愛でる旅 熱塩駅と日中線跡の桜並木 服部一人

赤い屋根が印象的な山小屋風の熱塩駅舎。満開の桜に囲まれて静かにたたずむ。
東京の桜は終わり、桜前線は東北を北上中だ。
今でこそ、僕もこの季節の桜を心待ちにしているし、桜に限らず撮影に出た先で野山の草花に目を向けるのも楽しみだ。しかし、ふと振り返る。「若いころは花なんて興味なかったよなー」
僕の母は園芸が趣味で、実家の庭にはいつでもたくさん花が植えられていたが、子供のころはそれを美しいと思うこともなかったような気がする。鉄道写真も、もう小学生のころからやっているけど、花と鉄道をからめた構図で撮るなんて考えもしなかった。
多少、年を重ねていくいくうちに、「春が来て花が咲き、夏に草木が生い茂り、秋に色づき、やがて葉を落とす」という月日や季節のめぐりゆく姿に、ある種の愛おしさを感じるようになったのは事実だ。小さきものや可憐なものの生命に多少思いをはせるようになったのも、またしかりである。
さて、この2つはともに有名な桜の名所なので、かねてより1度見てみたいと思っていた。熱塩駅は往事の雰囲気をよく残している。駅舎もホームも、そこに立つと懐かしい気分になれる。これでレールがあって、気動車の1両でも停まっていれば、すぐにでも昔に戻れるような気がする。日中線跡の桜並木も見事だった。濃いピンク色が鮮やかに目に残る。途中C11とDLが展示してあり、こちらも桜に囲まれてほんのりとピンクに染まる。
Canon EOS5DMk2, EF70-200/2.8L, FUJI X-E1 FUJINON XF 18-55/2.8-4 VOL.603
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活きてる鉄道が好きで、遺構とか所謂命を持たない鉄道はあまり好きではないのですが、服部さんが撮られると命を吹き返したかの如く瑞々しく魅力的に感じます!ときに一枚目の熱塩駅の作品とっても好きです。素敵な作品拝見出来て心地よくなりました!
投稿: さとけん | 2015年4月24日 (金) 11時09分
今年は「桜と鉄道のある風景」のカットはほとんど撮れない天候でしたので、
服部さんの一枚目の熱塩駅舎と桜写真を見て、何故かほっとする気持ちになれました。 最近、私は花だけでの写真撮影へ出かけることも、たたあります。
(3、4年前までは考えても見なかったことです。)
投稿: K.Iwamatsu | 2015年4月25日 (土) 15時59分
さとけんさん、こんにちは。熱塩駅は、田舎の終着駅としては大きな構内だったことを偲ばせる広びろとした敷地に風が通り抜けます。赤い屋根がチャームポイントですが、桜と赤といえばさとけんさんの宵桜のDB20も情緒的ないい写真ですね。ライティングもさることながら撮影時間帯がベストですね。DB20可愛いらしさがいっそう引き立ちます。
投稿: ハットリ | 2015年4月29日 (水) 09時15分
K.Iwamatsuさん、こんにちは。多少歳とると、こういうものがしみじみ感じられるようになるということでしょうか。今年になってビデオの4Kカメラを導入したので、カメラの特性やチューニングのために、春先は草花や野山の撮影をけっこうしました。天気のいい日にランチボックス持って外に出かけるのは、今の季節、ことのほか気持ちいいですね。
投稿: ハットリ | 2015年4月29日 (水) 09時26分