奥会津より―線路脇の小さな春 深川俊一郎
遠くから聞こえてくる子供たちの歓声、線路を見渡しながら元気に泳ぐ鯉のぼり、季節外れの真夏日を記録した眩しい陽射し・・・
土の香りはどこか懐かしく、少し甘い空気は山の向こうから遅い春の便りを運んでくれるのです。
春風のむこう
遠くの空がまだ少し霞んでいる。
静かなホームは清らかな春風に吹かれて冷ややかだ。
只見線 若宮 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T*
香り立つ
甘くて濃厚な香りに呼び寄せられる。
雪解けの小さな菜の花畑は、そこだけ輝き揺れていた。
只見線 会津水沼-会津中川 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T*
午後のひととき
緩やかな坂道は、そのまま踏切へと続いている。
小さなお社はいつだって見守ってくれている。
只見線 会津中川-会津川口 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*
ボクたちの春
兄弟に従妹、そして兎クンも集まってきた。
汗ばんだシャツに、夕方の涼風がひんやりと心地よい。
只見線 越後須原-魚沼田中 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*
夕明かり
風が急に冷たくなると、夕刻の静寂が訪れる。
いつしか日が長くなったことに気がついた。
只見線 会津西方 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T*
Vol.613
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