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2015年10月17日 (土)

鉄道の日によせて 路面電車紀行‐夏空の広島電鉄①  深川俊一郎

終戦70年のこの夏、昭和17年製で戦禍を生き抜いた653号車が、被爆電車として当時の塗装で広島の街を走りました。
広島電鉄市内線が原爆投下3日後の8月9日に、己斐-西天満町で営業を再開したのは有名な話ですが、その時に運行されたのは400形らしく、既に現存していません。
この650形も5両全てが被災しましたが、その後復旧し、現在でも3両が在籍しているという、歴史的価値のある車両なのです。
今でも身近な足として路面電車が活躍する広島の街を、残暑の一日に訪れました。

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出番前


広島駅は櫛形のホームがある始発駅だ。
夏の陽に深みのある色合いが鈍く光る。
広島駅 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

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ゆく夏


車の音に交じって唸るような電車の音が響く。
陽射しは強いけれど、吹く風は少し爽やかになった。
本川町 HASSELBLAD 201F Sonnar C 250mmF5.6 T*

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白昼夢


記録映像と同じ姿のドームがそこにある。
青空は澄み渡り、花壇には丁寧に花が植えられていた。
原爆ドーム前-本川町 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T*

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幾星霜


軌道の石畳には、その歴史がぎっしりと詰まっている。
足を乗せると、ごつごつと少し硬めの感触が伝わってきた。
観音町 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

15054_3
路地より


大通りに繋がるこの狭い路地は、旧来の電車道だ。
終戦前日の8月14日には、すぐそこの小網町電停まで営業再開したと聞く。
土橋-小網町 HASSELBLAD 201F Sonnar C 250mmF5.6 T*

15055_3
ひととき


ガタゴトゆれる旧型車の車内は、どこか温かく親しみを感じる。
時代は変わっても、ふれあいの場であることに変わりない。
車内 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

15056_2
名残の夏空


夏の終わりを惜しむかのように深く濃い夏空が広がった。
重厚な昔の色合いが、あの空に吸い込まれるように同化していた。
福島町-広電西広島 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

2015ok
Vol.694

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コメント

圧迫された都市の中でも感じることが出来る「開放感」が写真によく現れていると思いました。

25‰さま、いつもご覧いただきありがとうございます。線路が通っているだけでどこかホッとする空間がそこにはありました。

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