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ライプチヒ中央駅の堂々たる正面玄関を背景にタトラが行く。
駅前のトラム乗り場。両方向から常に電車がやってきて目がまわる忙しさ。
新旧のトラム3両。駅前はいろんな電車がやってきて楽しい。
前回のドレスデンに続き、今回はライプチヒ。以前、ここの中央駅を取り上げたが(こちら→http://blog.rail-on.com/2015/10/3-5fba.html )、その中央駅前がトラムの一大ターミナルとなっている。駅前で4つの路線が合流するので、ちょっと見ているだけでも四方八方からひっきりなしに電車がやってくる。最近の低床式連接車が過半数以上だが、少し古いタトラもトレーラーを引いて活躍しているのが古いもの好きな私としてはうれしい。軌間が1458ミリというのも珍しい。
黄色と青のツートンがライプチヒの標準塗装。一部に広告のラッピング電車も走るが数は多くない。
路線によっては急カーブや狭い道もあり、そんな路線にはこのような先端部を絞った細身の電車が入線する。
古いタトラはT4DーM型といい、1982〜91年にかけて製造された車両が91〜98年にかけて車体更新されたもの。ライプチヒではまだまだ元気に活躍してます。
新旧の横顔
Canon EOS5DMkⅡ, Makro-Planar50/2, Distagon35/2, EF70-200/4L IS VOL.757
ありがたい!!! 今年も 大好きラッセル車詣で ができました。
___________***** 雪が降り続いた1日目 *****
____________***** 時おり青空の2日目 *****
遠方でラッセル車が停止したので何事かと見ていたら 鹿がラッセル前を横切って行きました。
「シカでした!」←水曜どうでしょうの嬉野D氏のセリフ、思わずつぶやきました・・・、(何のことやら?の皆様、失礼しました。)
○○○○○ OMAKE ○○○○○
今回の相棒 FIT君。
良く走ってくれました、ありがとう。
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JR北海道 宗谷本線 2016.1 毎度 SPECIAL THANKS 326(サブロー)氏
Canon EOS 6D 17-40mmF4 / OLYMPUS OM-D E-M1 40-150mm F2.8
Vol.755
「あったかいなぁ…」
地元の方が驚くほど、そこには土色の風景が広がっていました。
各地で暖冬といわれていますが。白くない雪国にことさらそれを実感するのです。
山から雪がやってきた
寒の入りを過ぎた頃、ようやく向こうの山から雪がやってきた。
いつもなら埋もれているはずのお地蔵さんが、静かに雪を待っていた。
只見線 会津水沼-会津中川 HASSELBLAD 500CM Distagon CF 50mmF4 T*
滲む峡谷
大粒の雨が、少し粘り気を増して重くなってゆく。
やがて雨音が消えたかと思うと、それは雪に変わっていた。
只見線 会津宮下-早戸 HASSELBLAD 500CM Tele-Tessar CF 350mmF5.6 T*
遅い根雪
雪のない正月は記憶にないといわれたが、確かにいつもは冬の初めの寒波で、一気に根雪になってしまう。
今年はゆっくりと、その装いを見ることができた。
只見線 会津水沼-会津中川 HASSELBLAD 500CM Distagon CF 50mmF4 T*
冬の入り口
夕方の踏切が寂し気に鳴っている。
その瞬きが呼び寄せるように、雪が本降りになってきた。
只見線 早戸-会津水沼 HASSELBLAD 500CM Sonnar C 150mmF4 T*
Vol.754
昨年から連載中の「ザクセンの小さな鉄道」は、ここのところお休みをいただいていますが、まだ完結したわけではありません。あと数回分紹介するネタがあるのですが、今日はちょっと気分を変えてトラムにします。
ドレスデンはザクセン州の大都市、人口50万を超えます。トラムも12系統、総延長130キロあまりとドイツでも有数の規模を誇ります。一般的にドイツでは旧東ドイツ側の都市は、西側に比べてモータリゼーションが進まなかったのでトラムの廃止が少なく、現在でも大規模なネットワークを持っている都市がいくつもあります。
ドレスデンのトラムは近代化が進み、現在ではほぼすべてが低床式の連接車となっています。古い物好きのトラムマニアとしては旧型車が走っていないのがちと残念ですが、そんなことは好き者のたわごと。静かで乗り心地のよいスマートなトラムが街を走るようすは、これからの時代のトラムのあるべき姿でしょう。
基本的には黄色い車体ですが、一部にラッピングの広告電車が走ります。
ドレスデン中央駅の重厚な建物をバックに今どきのスマートな連接車が行く。
軌道敷地内はグリーンベルトとなっている区間もあり、都市の中にあって気持ちのいいものです。後方に小さく見える赤い電車は事業用車。
ドレスデンのトラムといえば名物がこの「カーゴトラム」。フォルクスワーゲンの工場が市内にあるのですが、敷地が狭く部品や資材置き場を工場内に作ることができなかったそうです。そこで離れた部品置き場と工場の間で荷物輸送の必要性が生じたのですが、これをトラックでやると排気ガスなどで都市の環境汚染の一因となる、というわけで両方を結ぶカーゴトラムができたというわけです。
1時間に1本程度は走っているようで、滞在中は何度か見かけました。世界的にも珍しいトラムの路線上を走る貨物列車です。
余談ですが、これは歩行者信号用の可愛い女の子のキャラクターです。社会主義の旧東ドイツ時代に採用されました。アンペルマンというちゃんとした名前があって、実は男の子バージョンもあります。というか男の子バージョンの方が多く、写真のような女の子バージョンは貴重です。3頭身の可愛らしさゆえに人気が出て、今では実にたくさんのキャラクターグッズが発売されています。日本にもショップがあって手に入ります。このアンペルマン、考案されたのが僕の生まれた年と一緒なので、同年齢で親近感があります。おみやげに買ってきたコースターなどを部屋に飾っています。
Canon EOS5DMk2, 70-200/4IS, Makro Planar50/2 Distagon35/2 VOL.752
寒風が吹き抜ける冬ざれの里を、少しすすけた色合いのキハ205がのんびりと走ってゆきます。
朱色とクリームの二色が低い陽射しを受けて、しっとりと輝いていました。
旧型車の引退が続きますが、このキハ205には頑張ってほしいと願っています。
新陽
重く眠たい夜明け前の空に、まるで針の穴が開いたように朝陽が差してくる。
新年の澄んだ光が、年季の入った車体を赤く染めていた。
ひたちなか海浜鉄道 平磯-磯崎 HASSELBLAD 500CM Distagon CF 50mmF4 T*
冬空高く
コバルトブルーの空に見入っていると吸い込まれそうな感覚を覚える。
細い築堤をカーブしながら、小さな気動車はどこへ行くのだろうか・・・
ひたちなか海浜鉄道 殿山-平磯 HASSELBLAD 500CM Distagon CF 50mmF4 T*
冬ざれの道
少し色あせた2色の車体は、冬ざれの里に同化しそうな色合いだ。
季節外れの暖かな日差しが、ありがたくも少し寂しい。
ひたちなか海浜鉄道 金上-中根 HASSELBLAD 500CM Sonnar C 250mmF5.6 T*
たそがれ
黄金色の斜陽が正面から差してきた。
この古い気動車には、たそがれ時がよく似合う。
ひたちなか海浜鉄道 那珂湊-殿山 HASSELBLAD 201F Sonnar C 250mmF5.6 T*
Vol.749
市電1400形。戦前の製造ながら全廃時まで活躍した名古屋市電の名車のひとつ。僕もたびたび乗ったので保存車両の中ではもっともなじみがある。
名古屋の赤池にあるレトロでんしゃ館に行ってきた。正式名称は「名古屋市 市電・地下鉄保存館」というのだが、かつて名古屋市内を走っていた市電(名古屋では路面電車のことをこう呼んでいた。)と地下鉄開通時の車両を保存している記念館である。
市電が全廃されたのは昭和49年(1974年)3月のことだ。ちょうど僕が小学校を卒業する春のことだった。僕の実家のすぐ近くには市電が走る大通りがあって、その通りはでんしゃ道と呼ばれていた。子供の頃、親戚の家に行くとか、あるいは母と一緒にどこかへ出かけるときなどによく市電を利用した。当時、我が家のカメラはハーフサイズのオリンパスペンDだった。父にお願いしてカメラを借りて、たびたびでんしゃ道で写真を撮っていた。そんなわけで市電にはひじょうになじみが深い。
僕が今でもトラム好きなのは、きっとこういう子供の頃の原体験があるからだろう。またトラムに限らず、緑とクリームに塗り分けられた電車を見ると愛着と共感を覚えるのも、おそらく市電の影響があると思う。
このレトロでんしゃ館はうれしいことに車内に入って見学することができる。きれいにレストアされ、往事の雰囲気がそこかしこに残る車内に入ると、たちまちにして子供の頃の自分自身や、その時代に思いはつながる。モケットの座席の感触、靴底をつうじて伝わる木の床のやわらかさ、丸いつり革の手触り、そのどれもが懐かしく、かつての記憶を呼び覚ます。ふしぎなことに電車とは直接関係のない、少年時代のさまざまな出来事が思い出されて胸がいっぱいになる。
こちらは連接車3000形と2000形。2000形はゴムを利用した弾性車輪とボディ下端が台車を隠すようなデザインで騒音を減らし、乗り心地の向上を図った、当時としては画期的な車両。
こちらが地下鉄開業時に導入された100形。僕も高校時代3年間、通学で地下鉄を使っていたので、これもまた懐かしい車両だ。
Canon EOS60D, EF17-40/4L VOL.747
本年もよろしくお付き合いいただきますよう、お願い申し上げます。
フィルムを装填し、露出を悩んで決定し、ルーペを覗き視神経を尖らせながらピントを合わせ、そして心をこめてシャッターを押す…
私の撮影スタイルは今のところ、今年も不変の予定です。
フィルムのラインナップも統廃合著しく、コストもアップしていますが、1枚1枚を大切に撮りたいと思います。
只見線の復旧への道のりは相変わらず遠いままですが、昨年12月に自治体の積極的な動きがありました。県と沿線市町村が、運転を再開した場合に生じる赤字の大半を補填するための基金を創設するそうです。
地域ぐるみで只見線を将来に繋げようという熱い動きが、ますます高まっています。
今年もかけがえのない只見線の魅力を発信していきたいと思います。
それでは、本年の一作目。大雪に霞む只見線の一コマです。
宵の地吹雪
薄暮から宵闇への僅かな時間は、自らを見失いそうなほどに長く、まるで宙をさまよっているようだ。
空と大地はその境界をとっくに分かち合い、自分がどこに向かおうとしているのか、その意識を地吹雪が完全に遮断している。
僅かな理性と微かに残された方向感覚だけが、ファインダーに注ぎ込まれている。
只見線 若宮-会津坂下 HASSELBLAD 500CM Distagon CF 50mmF4 T*
Vol.740
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