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2016年4月 3日 (日)

2016 Rail-On 春まつり   服部一人

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C57180始動 春まだ浅き会津への旅

昨日4月2日は今年の「SLばんえつ物語」号運行初日だった。また春がやってきてSLのシーズンが始まったことがうれしい。先月下旬、これに先立つ試運転を見に会津へ出かけてきた。

終わってみれば、今年の冬は暖冬だった。会津も例年になく雪が少なかった。普通いま頃の季節だと日陰や北側の斜面などには、まだわずかに残雪があるものだが、もうすっかり溶けて見あたらない。とはいえ山肌にまだ色はなく、葉を落としたままの木々の枝がシャープな輪郭を見せている。地面には雪に埋もれていた枯れ草がふたたび顔を出し、まだ緑の息吹は感じられない。

この日は朝からよく晴れていたが、次第に薄曇りとなって夕方には小雨も降りだした。終日少し風の強い日だったが、しかし冬の肌を刺すような冷たさはなく、季節が変わり空気がゆるんでいることを実感させた。

東京あたりではいまが盛りと桜が満開だが、ここ会津では、いまだ春浅し。本格的な到来にはもう少し時間がかかる。それでも里山の農家の庭先や畑の脇に目をやれば、可憐な梅の花やレンギョウの若葉、まだ固くて小さいがしっかりとつぼみをつけた桜が見える。春はもうそこまでやってきている。

今年は5月末にも只見線にC11が走る。新緑の頃に只見線にSLが走るのも久しぶりだ。しばらくは会津への旅が続く。

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春の夕暮れ、河原の土手で走り去る汽車を見送る。
この写真は古いMロッコール28/2.8で撮影した。マウントアダプターを付けて愛用しているレンズだ。フジのX-E1にはいつもはズームレンズがついているが、この時は春特有の少し薄ぼんやりした空気感を出すためにあえて使用した。Mロッコールは最新のレンズと違い、逆光では少しハレーションも出るし、コントラストも全体にフラットでわずかに暖色系の色調になる。こういう写真にぴったりだ。オールドレンズは楽しいねぇ。

磐越西線 山都~喜多方
FUJI X-E1 XF17-55/2,8-4, Mロッコール28/2.8            VOL.790

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