バートシャンダウを出発した列車。これから滝に向かって上っていく。
バートシャンダウの公園脇に小さな電車がとまっていた。黄色い車体が映える。
前回のナウムブルクのトラムの記事で、ドイツ国内にあとひとつ2軸単車が通常営業で運転されている場所があるという話を書いたけれど(こちら→http://blog.rail-on.com/2016/06/10-bf55.html )それがここです。起点の町の名にちなんで、通称バートシャンダウと言われていますが、キルニッシュタール鉄道(Kirnitzschtalbahn)という正式名があります。起点のバートシャンダウは温泉保養地で、そこから狭い渓谷沿いにわずか7.9キロ。軌間は1000ミリ。終点はリヒテンンハイナー滝(Lichtenhainer Wasserfall)という、小さいけどいちおう観光地。この滝見物の観光客を乗せてクラシックな単車が往復しています。
沿線は特段開けた場所はなく、車窓風景も渓谷と森が続く単調なものですが、急カーブが続くため、乗車しているとフリンジのこすれる音、そして、うなるモーター音で車内はなかなかにぎやかで楽しいです。
終点に向かって上っていく電車。全線狭い渓谷沿いに走るため、なかなか日が当たらないのが撮影には悩ましいところ。
途中のWaldhaus停留所付近には車庫がある。ここにはソーラー発電があって、現在の発電量などを示すメーターがあった。
こちらが終点のリヒテンンハイナー滝(Lichtenhainer Wasserfall)これといって特に駅舎はなく、機回り線があるだけ。
到着した列車はすぐに着回しをして、次の出発に備える。
リヒテンンハイナー滝(Lichtenhainer Wasserfall)を出発する列車。通常は電動車1両にトレーラー2両の3両編成。お客の少ない時間帯は2両、または1両で走る。
バートシャンダウ(キルニッシュタール鉄道)アクセスと現地ガイド
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バートシャンダウはドレスデンからチェコのプラハに向かう幹線上にある。ドレスデンからは普通列車や快速が出ており1時間少しの移動。DBのバートシャンダウ駅を下りると周囲には何もなく、ただ目の前にエルベ川が大きく広がる。トラムの起点がある旧市街は川を渡った対岸にあるのだ。渡し船が出ているのでこれにのって対岸の町へ。船はだいたい30分に1本程度。片道1ユーロでした。

下船したら右前方の方にすすみます。中心部をぬけて町外れにある公園の脇に停留所があります。列車はだいたい朝7時過ぎから夜8時台までおおむね30分に1本程度。片道5ユーロでした。バートシャンダウは小さな町ですが保養地らしくレストランやお店もあり、きれいな町並みなのでトラムだけでなく町歩きも楽しい。ドレスデンから気軽に行けるので、こちらに家族旅行などでおいでの節は町の観光と合わせて、家族鉄で訪れるのにピッタリかと思います。(2015年9月現在)
来月の日本橋のグループ展まで、あとひと月をきりました。もう展示プリントを発注しなければいけない時期にさしかかっています。ほぼセレクションは終えましたが、それでも最後までけっこう悩みます。トラムと町の雑踏が聞こえてくるような展示を目指しています。
http://www.art-books.jp/exhibition/2016-railway-photo/
CANON EOS 5DMkⅡ, EF70-200/4L IS, Makro-Planar50/2, Distagon35/2
VOL.832
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