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2016年9月

2016年9月29日 (木)

ゆずと行く・・COOL NIGHT  伊勢新一郎

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<OMAKE>ゆずとカメラとAOR 北斗七星編
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すっかり秋らしい風が吹いているこの頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回は、自分にとっては名盤なのにCD化されない、あるいは今は絶版に
なっていて、手に入らないアルバムって皆さんにもあるかと思いますが、
今宵はそんな話をしたいと思います。

私にとって今回取り上げる伊勢正三氏の「北斗七星」がまさにそれです。

暗闇に浮かぶ正やんのジャケット。それをそのまま音像にした内容で、風
のmoony nightの世界を推し進め、さらに渋く、クールにモノクロームな夜
の心象風景を表現しています。

全10曲のうち、A-2とB-2.3がやや温かさを醸していますが、想像以上の
渋さでまとめられていた為、当時はファンの期待をやや外してしまった感
がありました。そのこともあってか、90年代前半に一度CD化されて以来、
絶版になっていたと推察します。(私の手元には何故か3枚ありますが・・)

しかしながら、よく聴いてみると、実に現代的でありながら不思議な哀愁を
帯びた完成度の高いアルバムと感じます。実は私も当時理解できなかった
のですが、1990年代の中頃に、突然、このアルバムの素晴らしさに気づき、
ウチノメされてしまったのです。

録音は1979~80年、デジタル移行前の時期でもあり、一流ミュージシャン
の素晴らしい演奏を聴くたびに、心が落ち着きます。

特に感心するのはA-3,5、B-1.5の4曲ですが、CDではA-5とB-1は続けて
聴くことができ、そのつながり感が格別に素晴らしいのです。

ただ、今でも理解できない部分があることは確かです。B-2.3.4がそれで、
この3曲がアルバムの統一感を幾分薄めているように感じるのです。


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しかし、なんと言うことでしょうか。
1990年代に活躍したサニーデイ・サービスのアルバムの中に北斗七星の
続編を感じる楽曲がいくつかあり、本当に驚きました。

サニーデイの曽我部氏の声質も近いものがあり、並べて聴いても違和感が
無いばかりか、むしろ「北斗七星」の完成形を感じてしまいます。

では、そのPLAYLISTになります。

①東京日暮れ色 (AL:北斗七星)
②Musician (AL:北斗七星)
③都方人 (AL:北斗七星)
④想い出がつきない夜 (AL:北斗七星)
⑤月影に揺れて (AL:北斗七星)
⑥海を渡る手紙 (AL:北斗七星)
⑦知らない街にふたりぼっち (AL:愛と笑いの夜)
⑧真夜中のころ・ふたりの恋 (AL:MUGEN)
⑨星を見たかい (AL:サニーデイ・サービス)
⑩Blue Blue Hawaii-青き海によせて (AL:北斗七星)

⑦⑧⑨をサニーデイの楽曲に置き換えています。これで10曲続けて夜の
心象風景に浸ることができます。

★☆★☆★☆★

さて、名盤「北斗七星」ですが、11月9日にリマスター版で復活することに
なりました。正やんデビュー45年でもあり、スーパーなBEST盤もリリース
されるとのことで、今から楽しみであります。

ちなみに、サニーデイ・サービスは2000年に惜しくも一度解散しましたが、
2008年に再結成。今年8月に再結成以降で3枚目のアルバム「DANCE
TO YOU」を発表し、グループ最高傑作の評価を得ています。

秋の夜長に、いい音楽で感性を磨いていきたいと思います。
それでは、今宵はこれで失礼いたします。

2016年9月27日 (火)

路面電車紀行-猛暑の広島電鉄②  深川 俊一郎

鈍い音を響かせながら、路面電車は当たり前のように街の風景に溶け込んでいます。
ささやかな一瞬が、遠い真夏の記憶を呼び覚ますのです。

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夏を追いかけて


行く夏を白い風が追いかけてゆく。
家庭裁判所前-白島 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

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炎熱のみち


炎熱のみちに白い日傘が幻のように揺れていた。
八丁堀-女学院前 HASSELBLAD 201F Sonnar C 250mmF5.6 T*

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店先は電車道


少し気になる線路端のお店は夏が似合う。
土橋-小網町 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

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目抜き通り


目抜き通りは路面電車を中心に構成されていた。
市役所前-鷹野橋 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

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電車の見える喫茶店


古い喫茶店の向こうをさりげなく電車が通り過ぎてゆく。
八丁堀-女学院前 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

Vol.873

2016年9月25日 (日)

LongDistance *** 駅色採集 *** 梅村貴子

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今年は全国的に台風の被害が多いです・・・、被災された皆様へお見舞いを申し上げますとともに鉄道不通区間の一日も早い復旧をお祈り致します。

JR北海道 釧路駅
OLYMPUS OM-D E-M1  40-150mm F2.8
Vol.872

2016年9月23日 (金)

岩盤の中の地下鉄 ストックホルム スウェーデン 服部一人

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ストックホルムの地下鉄は1950年に開業し、順次その路線を延ばしてきた。現在では路線長105キロあまり。ちょうど100の駅があるという。

市の中心部の土地には非常に固い岩盤層があり、町はその岩の上に成り立っている。そこで地下鉄も岩をくりぬいた洞窟のような駅がある。さらに駅の装飾をアーティストにゆだね、構内はまるでモダーンアートの展示場のようである。このような駅は100あるうちの90以上に及ぶという。

駅の装飾といっても建造された年代が1950年代から1990年代まで長期間にわたるので、それぞれアートのスタイルが異なっていて、それを見比べるのがまた興味深いという。僕がわずかに垣間見たのはT-CENTRALEN(ストックホルム中央駅)と、そのすぐ近くのKUNGSTRADGARDEN駅の2つのみ。いずれも1970年代の建造で、その時代の特徴をよくあらわしている駅だということだ。

岩がむき出しの洞窟のような内装、岩の表面にコンクリートを吹き付けて、その上にアートを描くというのも70年代の特徴だそうだ。いま見るとちょっとレトロな味わいもあって、なかなかいいものだ。今回はたった2つの駅を見ただけで終わったが、ストックホルムの地下鉄駅のユニークさは十分わかりました。次は時間を取ってもっとたくさん見てまわりたいです。

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町を歩いていても交通機関に乗っていても、スウェーデンが実に多民族国家であることが実感できた。ストックホルムの人口は増えているそうだが、それは自然増ではなく移民によるものだという。まるでニューヨークの地下鉄に乗っているような気分だった。

FUJI X-E1 FIJINON XF18-55/2.8-4                                                    VOL.871

2016年9月21日 (水)

東海道新幹線ランドスケープ  160921 太和田光一郎

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日頃、よく乗車する『こだま643号』の車窓から撮影した箱根登山鉄道です。1/50secで流していますが、3枚ともパンタグラフの集電舟がピタリと止まってくれました。

集電舟と言えば、その昔、東京機関区の見学会で助役さんが、庫の中に積まれた集電舟を指して、「我々はこれを舟と呼んでいるんだよ」と教えてくれました。なるほど、逆さまにして水面に浮かせたら船のようですね。Pmd_8254k__3

オマケ(写真右)は、こちらも集電舟。『こだま643号』が、小田原駅に入線と同時に発車する小田急線と大雄山線です。日本の鉄道は本当に正確です。いつも決まって通過してゆきます。しかし、山側を走る大雄山線の姿を見たことは、まだ一度もありません。ダイヤを調べて臨まないと、難しいのかもしれませんね。

2016.7.2  東海道新幹線  小田原-熱海間

2016.9.10       〃     小田原駅(オマケ)

 Nikon D5   70-200mm F4        Vol.870

2016年9月19日 (月)

ゆずと行く・・関東鉄道竜ヶ崎線  伊勢新一郎

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LumixGX7、LX100  Vol.869

2016年9月17日 (土)

路面電車紀行-猛暑の広島電鉄①  深川 俊一郎

この夏も、深い空色の電車、被爆電車として有名な653号車が広島の街を走りました。
北方志向の私が、この時期は足が西へと向かうのです。

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遠い夏道


細い電車道は、時間も歪みそうなほど暑い。

天満町-観音町 HASSELBLAD 201F Sonnar C 250mmF5.6 T*

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昔からあるみち


変わる景色と変わらない佇まい。

天満町-観音町 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

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流れ雲


火照った肌を、川風がなでてゆく。

原爆ドーム前-本川町 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

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終わらない夏


クマゼミの合唱が耳を打つ。

紙屋町西-原爆ドーム前 HASSELBLAD 201F Sonnar C 250mmF5.6 T*

Vol.868

2016年9月15日 (木)

LongDistance … DE10 (とう)でしょう 日本海キャラバン 番外編 松任工場 …  梅村貴子

真夏の日本海キャラバン番外編   「金沢総合車両所・松任本所」公開

________***  Mattou Factory  Light&Shadows  ***

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-*-*-*-*-*-*-*- ♪♪♪  OMAKE  ♪♪♪ -*-*-*-*-*-*-*-

160915_009_3___________________________お~~~! っほ~~!!スマイル君ハウス、発見ー。
                           やっぱりDE10はスマイル君だ!

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                            長玉で覗いてみた(ストーカーかい!)、いたいた(^^)

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沢山の車両や部品との身近な触れ合い、色々な実演に大満足。
職員の皆さん、楽しい時間をありがとう。

JR西日本 金沢総合車両所 松任本所(旧:松任工場)
Canon EOS 6D  17-40mm F4  / OLYMPUS OM-D E-M1 40-150mm F2.8
Vol.867     Thanks 326

2016年9月13日 (火)

久しぶりのベルリン中央駅   服部一人

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構内から大きなガラス越しに町を望むと、まるでトラムが浮かんでいるように見えた。

先月、ちょっとヨーロッパに取材旅行に行ってきた。つかの間だったがベルリン中央駅に立ち寄ってみた。前回、ここに来たのははや5年前。(その時のようすはこちら。→http://blog.rail-on.com/2013/11/post-5a55.html ) 

しばし感慨にふけりつつ駅の内外を散歩してみた。真っ先に気がついたのは駅前までトラムが来ていたことだ。前回はなかった。ベルリンのトラムは、ベルリンが東西に分かれていた頃の東側には多く残っているが、西側やこのあたりには路線がなかった。いつの間にか伸延したらしい。

駅の周辺はもともと再開発地区なので、以前はまだ建物も少なく閑散としていた。久しぶりに来てみるとホテルなどが増えて少しにぎやかになった感じだ。まだあちこちで工事が進んでいるので、また数年後に訪れたら、きっと風景も少し変わっていることだろう。

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背景は中央駅の建物。

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駅周辺の線路はグリーンベルトになっている。

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駅前の停留所はホームを覆う大きな屋根がゆるやかにカーブして、なかなかしゃれたデザイン。

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ベルリン中央駅にはワルシャワからの国際列車で到着した。はじめ曇りだった天気はベルリンに着く頃には激しい雨となっていた。

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DBのシンボルカラーの赤い色が目に鮮やか。

FUJI X-E1 FUJINON XF 18-55/2.8-4                             VOL.866

2016年9月11日 (日)

東海道新幹線ランドスケープ  160911 太和田光一郎

                           

                     ・・・グリーンカーペット・・・   Vol.3 

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グリーンカーペット Vol.3までお付き合いいただきましてありがとうございました。 毎回、似たような写真ばかりを並べてしまい、恐縮です。

しばらく、テーマ性のある組み写真を展開したいと考えていますので、どうぞお楽しみに!

① 2016.8.12  東海道新幹線 米原-京都間

② 2016.8.6           〃        新横浜-小田原間

③ 2016.5.8           〃         京都-米原間

④ 2016.8.12         〃           米原-京都間

 Nikon D5   24-70mm F2.8   70-200mm F4          Vol.865

2016年9月 9日 (金)

ゆずと行く・・舎人ライナー  伊勢新一郎

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08tg122kan       LumixGX1、LX100  Vol.864

2016年9月 7日 (水)

遥かなる旅愁-置き去りの夏  深川 俊一郎

カレンダーはめくられても、そこにはまだ夏が置き去りにされています。
台風一過の北の大地では暑さが寄り道をし、荘厳な夕陽は名残の夏を黄金色に照らすのです。

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置き去りの夏


濁りのない西日の中で、駅前広場は秋の気配が漂っている。
ふと出くわした茶トラくんは、涼風が吹く方へと導いてくれる。
短い夏の間、いくつもの想いを運んだ鉄路が静かに輝いていた。
釧網本線 知床斜里 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

Vol.863

2016年9月 5日 (月)

LongDistance … DE10 (とう)でしょう 日本海キャラバン その3 富山編 …  梅村貴子

「DE10詣で」、酒田港、秋田港に続き、今回は富山です。

______*** 第1幕  真夏のDE10 [スマイル君] オンステージ♪  in TOYAMA***

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酒田、秋田から日にちをあけて詣でましたが、今日もまたまたまた暑い日でありました。
気温もさることながら、湿気が多いわ、車(愛車ぷんたろう)のエアコンは効かないわ・・・でこちらはバテバテ、そんな中でもスマイル君は元気に働いてエライ!

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_______*** 第2幕  アンコール編  城端線二塚駅のスマイル君 ***

昨年9月30日で貨物業務を終了した城端線二塚駅。
昨夏撮影したまま、出演のタイミングがとれずでした、今回アンコール編として登場してもらいまショー。

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1.    高山本線 速星駅
2.          同     婦中鵜坂-西富山
3.      氷見線    越中中川駅
4〜6. JR貨物   新湊線 高岡貨物
アンコール編  城端線 二塚駅 とその周辺

CanonEOS 6D  17-40mm F4  /
OLYMPUS OM-D E-M1 40-150mm F2.8 + 1.4x Telecon
Vol.862      Thanks 326

2016年9月 3日 (土)

さとうきび畑の小さな汽車(下) ファイアレス機関車の80年 インドネシア ジャワ島   服部一人

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2号機、3号機はともにドイツコッペル社の機関車である。

前回紹介したスンボロ製糖工場(こちら→http://blog.rail-on.com/2016/08/post-d30a.html
には2台のファイアレス機関車がいる。ファイアレス機関車というのは、鉄の方々ならご存知のことですが、いちおう簡単に解説すると、蒸気機関車ではあるけど、機関車の中で火を焚くことはせず、外部のボイラーで作った蒸気を機関車のタンクに注入して、それを動力として動く機関車のことである。

構造がシンプルで、火を焚く機関助手がいらないというメリットがあるものの、車にガソリンを入れるようにボイラーから定期的に蒸気を補給しなければならないので、長距離の移動や長時間の稼働はできない。したがって、ほとんどが構内の入替か短距離の専用線などで使われてきた。

このスンボロ製糖工場の2台も同様に、ここにきてから80年以上ものあいだ、1歩も工場の外に出ることなく、日々サトウキビ貨車の入替作業に従事してきた。2号機と3号機、仲良く兄弟2人が静かに毎日の仕事をこなしている。

80年といえば、インドネシアもオランダの植民地から第二次世界大戦を経て独立し、その後の発展を過ぎて今にいたる。外の世界は大きく変化して時代は変わったけど、そのあいだ、この2台はただただ工場の中だけで黙々と仕事をしてきた。

人間でいえばもう老齢ではあるけれど、21世紀の今もまだ現役である。もし汽車にも人生というものがあるのなら、一度、来し方を聞いてみたいと思うのである。

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ただいま蒸気の注入中。

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繁忙期の製糖工場は24時間操業。ファイアレスも夜も休みなく働く。


Canon EOS5DMk2, EF100/2.8L Macro IS, Makro Planar50/2 Distagon35/2     VOL.861

2016年9月 1日 (木)

東海道新幹線ランドスケープ  160901 太和田光一郎

                      ・・・グリーンカーペット・・・   Vol.2      

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① 2016.8.7  東海道新幹線 小田原-新横浜間

② 2016.4.9          〃      新横浜-小田原間

③ 2016.7.2           〃      品川-新横浜間

④ 2016.4.30         〃         新横浜-小田原間

 Nikon D5   24-70mm F2.8   70-200mm F4          Vol.860

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