2016 今年の1枚 1号車 服部一人
リベレツのトラム、プロセチェ・ナド・ニソウ。いなかの村の小さな停留所といった風情。
みなさん、こんにちは。今年も1年間、当ブログにおつきあいいただきまして本当にありがとうございます。
僕のブログはご覧の通り、折々の小鉄道の訪問記といった感じの記事がほとんどですが、こうして1年を振り返ってみると今年はトラム関係のネタが多かった年でした。全36本のうち14本がトラムの記事でした。
というわけで、今年の1枚に取り上げるのもトラムの中から。 5月15日の「トラムの走る町9 リベレツ チェコ(下)」(こちら→http://blog.rail-on.com/2016/05/9-5433.html )。 この訪問でいなかトラムの路側軌道の魅力にすっかりはまってしまって、以後、のんびりした路側軌道を求めてポーランドのウッチ(こちら→http://blog.rail-on.com/2016/10/post-ed18.html )にまで出かけるきっかけとなった場所です。さらには来年も東欧のこの手の路線を探訪する予定もあります。
こういう雰囲気が好きなのは、僕の故郷の近くにかつてあった、名鉄美濃町線の原体験があるからかもしれません。子供の頃から何度か撮影に行ったそこは、当時はそのありがたみがよくわからずにいたのですが、いま昔の写真を見ると、何とも懐かしい好ましい気持ちになります。
いままで何度か言っていることですが、僕の好みは「蒸気機関車」、「トラム(路面電車)」、そして「ローカル線」です。さらに車両が古くてレールの幅が狭ければ(ナローゲージ)、申し分ありません。つまり蒸気軽便鉄道や田舎電車などが理想ですが、それは過去の鉄道情景への郷愁ということでもあります。そして、もうそういうものは日本には非常に少なくなりました。
しばしば海外に出かけていますが、特に海外旅行が好きということはいまはありません。より好ましいと思う鉄道情景を現代で探した結果、あちこちの国に出かけていくことになったということです。
ことしも、末長く印象に残るであろう美しい鉄道情景を見ることができました。多くの出会いに感謝して、また明くる年もまだ見ぬ鉄道情景を求めて旅行に出かけたいと思います。
1年間ありがとうございました。みなさま方も、そろって良いお年をお迎えください。
世の中が良い方向に向かい、安定と平和を目指すことを切に望みます。
2016年大晦日 服部一人
記事で未発表の写真を2枚つけます。ここは路側軌道だけでなく、ちょっとした森もあって短い区間ながら変化も楽しめます。たぶん3日くらいいても飽きないでしょう。
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