「Rail-On 謹賀新年号 4号車」 深川俊一郎
本年もよろしくお付き合いいただきますよう、お願い申し上げます。
昨年参加した企画展でも、現役銀塩写真の展示は私一人で孤軍奮闘?しておりましたが、フィルム・6×6の撮影スタイルは、今年も不変の予定です。
改めて計算してみると、1コマ108円のコスト・・・1枚1枚心を込めて大切に撮りたいと思っております。
さて、只見線は復旧の方向で決まりましたが、北海道の鉄道が厳しい状況であることが大々的に報道されました。
昨年12月4日の留萌本線 留萌-増毛間廃止は記憶に新しいですが、既に廃止に向けて協議中なのが、旧夕張線の石勝線 新夕張-夕張です。
そして輸送密度200人未満(1Kmあたり1日往復)でバス転換等の方針が示された路線のうち、昨年の台風被害で未だ不通になっているのが根室本線 東鹿越-新得です。この区間には鉄道員の舞台となった幾寅駅がありますが、このまま復旧せず、もう二度と列車が走らない可能性大です。
どちらも近年私が惹かれて撮り続けている線区であり、列車が走っていた証を確かなものとして残そうと思います。
輸送密度200人以上2,000人未満の線区もJR北海道単独での維持困難と発表されましたが、この中には釧網本線・石北本線・宗谷本線などの観光路線も含まれます。
自分たちにとって大切な北海道の鉄道が残るために何ができるのか、少しでも考えながら、写真というツールでメッセージを発信していきたいと思います。
それでは、本年の一作目。釧路湿原の最中をゆく釧網本線の一コマです。
氷雪の彼方
張りつめた空気は遥か彼方までその緊張を保ちつつ大地を包み込んでいる。
硬質な微かな響きを伴って彷徨う小さな列車は、少し寂しげだ。
釧網本線 茅沼-塘路 HASSELBLAD 500CM Tele-Tessar CF 350mmF5.6 T*
Vol.931
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