ウィーンのインダストリアルナロー博物館(下) 服部一人
このシュヴェヒャート鉄道博物館はナローのほかにも標準軌の展示もあります。屋内には整備された車両。屋外にはこれからレストアを待つ車両が置いてあります。機関車、客車、貨車と雑多な車両が保存されていますが、その多くが小型車両です。ウィーン近郊で博物館の土地が狭いという理由もあるでしょうが、僕には、これはオーナーの趣味だという気がしました。
この手のフェルトバーン博物館はどこもそうですが、ボランティアの方々があちこちで働いています。車庫の中で車両のレストアをコツコツとしている人、売店でキップやおみやげを売っている人、展示車両の前で説明する人、遊覧列車のDLを運転する人。そうした雰囲気が愛好家のグループのクラブ活動のようで、実に好ましい感じなのです。展示場は彼らのクラブハウスであり、構内はグラウンドです。日本にもこういう保存鉄道がもっと多くできたらいいのに、と思います。
構内の線路を利用してかわいいDLの遊覧列車が走ります。客車はここで製作したもののようです。
CANON EOS60D, EF17-40/4L VOL.956
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