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2017年3月

2017年3月30日 (木)

久方ぶりの熊本  170330   太和田光一郎

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Pmd_0805k612_久方ぶりの熊本出張です。今回はイベントの撮影なので、早めに安いチケットを押さえておきました。 いつものように、東京モノレールからのランドスケープを楽しみ、羽田空港へ。

格安の航空会社のため、搭乗口は一番端。かなりの距離を歩いて辿り着くと、な、なんとその先には日本国政府専用機の姿が・・・。

今までこの機体の前で、皇室や首相がタラップで手を振られている姿を、TVのニュース映像などで観たことはありましたが、実際に見るのは初めて。まるで山手線に乗っていて、原宿の宮廷ホームにお召列車が停車していPmd_0762kt__2るところを偶然目撃したような気分でした。

皇室や政府のスケジュールが重なった時以外は、常にペアで任務にあたったそうですが、残念ながら2019年には二機とも引退するそうです。(写真上・右)

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熊本の宿は、市電がすぐ撮れるようにと線路脇のホテルを予約Pmd_1050k612_したのですが、部屋に入ってみると、なんと市電を一望することが出来、しばらく部屋の窓からの撮影を満喫しました。

雨上がりの水前寺公園駅。8階でしかも一番端の部屋だったから撮れた写真。手前の部屋では前に建つビルでプラットホームが隠れてしまいます。どうやら今回の出張は、端っこに縁があったようです。(写真上)

翌日は、朝から快晴。仕事の前の束の間の時間でしたが、けっこう楽しめました。

早暁の霧に煙る水前寺公園(写真右上) 日曜日の朝は車も少なめ。水前寺公園-市立体育館前間(写真下)

撮影:2017.3.18-19  Nikon D5  24-70mm F2.8  70-200mm F4   300mm F4PF       Vol.960

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2017年3月27日 (月)

只見線がくれたもの-2017弥生  深川俊一郎

冬来たりなば・・・列車が来なくなって5度目の冬ですが、眠る鉄路から受ける印象は今までとは違います。
廃線跡ではありません。数年後にはきっとまた列車がやってくるのです。
本日3月27日には福島県と各市町村が費用負担等の確認書を取り交わし、3月31日にはいよいよJR側に復旧を正式要望するとのことです。

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春遠からじ


雪に埋もれた鉄路を見ていると、ふと列車がやってきそうに錯覚する。
今はまだ静かに眠るこの道を、また列車が走る日を夢みて・・・
只見線 本名-会津越川 HASSELBLAD 500CM Distagon CF 50mmF4 T*

Vol.959

2017年3月24日 (金)

トラムの走る町 19 バルセロナ スペイン   服部一人

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バルセロナのトラムはほとんどが今世紀になってから開業した新しいものだ。いまどきの低床連接車が静かに走っている。そんな中で旧来から残っている路線はたったひとつしかない。路線長はわずか1.3キロしかなく、二軸単車が短い区間を往復している。

起点はAvinguda Tibidaboというところで、ここを出発すると少し並木道を走ったあとは曲がりくねった上り坂を走り、バルセロナの町が一望できる展望台のTibidabo山まで登っていく。その姿は町のトラムというよりも登山鉄道と言った方がふさわしいようなふんいきだ。

短い区間で乗車時間もわずか6、7分といったところだが、小さな単車がゆっくりと急勾配を登っていくようすは可愛らしくもあり、また力強いものでした。

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地下のAvinguda Tibidabo駅を出ると目の前にあらわれるのはこんな光景。季節がよければ街路樹が緑の葉をつけ、さぞ気持ちいいことだろう。

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起点を出発するとしばらくは直線でこの街路樹の通りを走る。電車は上り下りともゆっくりと走るので後ろには車の行列ができる。

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並木道が終わるとカーブと急勾配が始まり、あとはひたすら頂上目指して登るのみ。

_2017_02_26_041背景に見えるお城のような建物が終点。わずか1.3キロでせっせと登ります。

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こちらが終点のTibidaboの展望台。右側にはケーブルカーがあり、乗り換えてさらに山頂まで行けます。

アクセスとガイド
起点のAvinguda Tibidaboまでは、バルセロナの繁華街Placa de Catalunya(カタルーニャ広場)からカタルーニャ鉄道(FGC)のL7番に乗ります。駅は広場の地下にあります。L7番系統は全線地下鉄で終点がAvinguda Tibidaboです。乗車時間は15分程度です。終点でおりて地上に出ると、目の前に並木道があり、その道路の端っこに停留所が見えます。すぐにわかります。運転日には停留所に係員がいて、乗車前にこちらから切符を買います。

運転は夏のハイシーズンは毎日ですが、それ以外の季節はおもに週末や祝日のみの運行です。運賃は距離の割にはけっこう高くて片道5.5ユーロもします。まぁ、これは通常の公共交通機関というよりは行楽地への観光鉄道と考えた方がいいのでしょうね。おすすめは登りの往路だけ乗車して、帰路は坂道をのんびり歩いて下りながら撮影するというものです。

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車両は1種類で常時2両が行ったり来たりしています。

FUJI X-T2 FUJINON XF35/2  XF10-24/4  CANON EOS5DⅡ EF70-200/4L         VOL.958

2017年3月21日 (火)

LongDistance *** 冬北行 2017 Epilogue < SOYA Winter Colors 2 > *** 梅村貴子

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冬の終わりの色採集・・・

JR北海道  宗谷本線  糠南駅 ・ 天塩中川-歌内 ・ 南稚内駅 ・ 南稚内-稚内
Canon EOS 6D EF17-40mm F4L  / Sonyα7R2  70-200mm F4
vol.957

2017年3月18日 (土)

東海道新幹線ランドスケープ   170318  太和田光一郎

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新幹線も高速化するほどに騒音が上昇して、沿線の防音壁が高くなりつつあるようです。

① 2017.2.19 東海道新幹線  新横浜-小田原間

② 2017.1.5          〃              〃

③ 2017.3.12     〃           小田原-新横浜間

Nikon D5   24-70mm F2.8    24mm F1.8     Vol.956

2017年3月15日 (水)

遥かなる旅愁-風雪の狭間④  深川俊一郎

強烈な低気圧が去って西から高気圧が張り出すと、つかの間の静謐な時が訪れます。
気温マイナス28.3℃、湿度100%・・・そこには神秘の朝が待っていました。

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極寒模様


山の端から遅い朝陽が差せば、凍り付いた木々が銀色に鈍く光る。
静寂を打ち破るかのように列車の雪煙が伸びてゆく。
根室本線 布部-山部 HASSELBLAD 500CM Sonnar C 250mmF5.6 T*

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鋭鋒目覚める


夕張山地の最高峰、芦別岳が真冬の厳しい全容を露にした。
荘厳なその姿は思わず言葉を失うほどだ。
根室本線 山部-下金山 HASSELBLAD 500CM Sonnar C 150mmF4 T*

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雪華爛漫


見事にクリスタルな花が咲き誇る。
この光景を目の前にすれば、列車の存在感は少し抑えたくなる。
根室本線 下金山-金山 HASSELBLAD 500CM Distagon CF 50mmF4 T*

Vol.955

2017年3月12日 (日)

レトロの味わい 大井川鐵道(下)   服部一人

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千頭に到着し、この小さな車両群を見ると森林鉄道の駅構内にやって来た気分になる。

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川根両国の車庫にはちょうどDD107がとまっていた。

千頭から先は、ご存じのように森林鉄道ふうのふんいきだ。こちらは車両限界が小さく、ゲージこそ1067ミリだが車両はナローゲージそのものである。

せっかく乗るならいちばん先頭、運転席のすぐ後ろが特等席だ。前面展望は運転手の気分。乗車していると車内の狭さや天井の低さが意外に心地よい。カーブが多くレールと車輪のきしむ音がひっきりなしに聞こえる。

2年半前の集中豪雨で接岨峡温泉より先、終点井川までは長らく不通だったが、このたびめでたく復旧して3月11日の始発から全線開通している。いちど井川まで森林鉄道に乗って行ってみませんか。

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奥泉に到着する列車。奥泉駅では井川方面の列車が出発する際、こんな看板を持って見送ってくれます。

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おなじみ奥大井湖上の鉄橋。あざやかな水の色でした。

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こちらもおなじみアブト区間。つい窓を開けて見てしまいます。

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接岨峡温泉駅。冬で山肌に色はないけど、赤い実が車両の赤とマッチして印象的でした。

FUJI X-T2 Fujinon XF18-55/2.8-4                                VOL.954

2017年3月 9日 (木)

LongDistance *** 冬北行 2017 その4 <やっぱり見たい!>雪をまとった宗谷ラッセル *** 梅村貴子

年明けすぐの訪宗谷時は降雪も少なく、静かにさりげなく走る姿に「これはこれで良いものだ」と満足してはいましたが(1月30日記事)、やはり今シーズンの雪中の姿も見ておきたい、(何しろ雪は季節もの・・・)、期待を込めて会いに行って参りました。

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青空へ繋がる白い雪  (上)抜海-勇知(8:44)   (下)勇知-兜沼(8:52)

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短い休憩   天塩中川駅  (11:15頃)

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雪まとい   上から 勇知-兜沼(8:50)  幌延-上幌延(9:52)  智恵文-北星(13:24)

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遠い踏切     筬島-音威子府 (12:16)

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やっぱり雪が好き  智恵文-北星 (13:27)

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また来年・・・      恩根内-紋穂内  (13:08)

ダイヤ改正直後だったので、初日は運行時間を探りながらでしたが、改正前とほぼ変わりはありませんでした。ちょっと青空だったり大雪になったり、今回も色々な顔に出逢えてHappyです。

毎度 Special Thanks 326(サブロー氏)

掲載は撮影時間順にはなっておりません、また、日によって通過時間は多少違いがあります、ご参考程度に見てください。

JR北海道  宗谷本線  雪372レ
Canon EOS 6D EF17-40mm F4L ・ EF24-105mm F4L / Sonyα7R2  70-200mm F4 ・ MC11+EF17-40mm F4L
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2017年3月 6日 (月)

東海道新幹線ランドスケープ   170306  太和田光一郎

先日、日本が誇る作曲家・古賀政男先生の出身地である福岡県大川市へ仕事で訪れました。ここは以前、国鉄の佐賀線が走っていたところです。

今回は、ギリギリまで仕事のスケジュールが決まらなかったため、陸路で往復することに・・・。写真は、復路の日没前での一コマ。阪急の踏切の警報機が鳴っていますが、東海道線だけはうまく画面に入ってくれました。

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UPするのは一昨年の6月に撮影して以来ですが、まだまだ工事は終わっていません。http://blog.rail-on.com/2015/07/-150707--978b.html

オマケ:今回、私の尊敬する音楽家のお一人、古賀政男先生の記念館(大川市)へ立寄って来ましたので、少しご紹介いたします。

大川市内を流れる花宗川の遊歩道に作られたメロディロードに架かる『昇開橋』です。よく特徴を捉えていて、今にもキューロクが通過しそうです。

ここは、古賀先生の故郷である大川市が制作したもので、人を感知して往年の古賀メロディが流れる仕組みになっています。昇開橋の奥には『影を慕いて橋』が遠望できます。

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Pmd_4883kt_1982年にオープンした古賀政男記念館(写真右上)。その隣には、翌年より公開された生家が残っています(写真右下)。当時、垣根の後方には、国鉄佐賀線を走る列車がよく見えたそうです。

平成16年(2004年)、生誕100年を記念して庭先に植樹されたアカシアの木は、歌手の五木ひろし氏より贈られたもの。

Pmd_4915kt_父親が大好きだった古賀メロディ。幼い頃からよく聴かされていたために、何時しか耳タコ状態に・・・。それが今では当時を鮮明に思い出す、懐かしの曲として心に刻まれています。

2017.2.25 東海道新幹線 新大阪-京都間 Nikon D5  16-35mm F4  24-70mm F2.8  70-200mm F2.8    Vol.952

2017年3月 3日 (金)

遥かなる旅愁-風雪の狭間③  深川俊一郎

列車が来なくなった駅、思いがけず終着駅の責務を負うことになった駅、そして静かに消えてゆく駅・・・
凍てつく根室本線に佇む3つの駅を綴ります。

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列車何処へ


初めての列車が来ない冬。
様々な想いが詰まったこの駅に、再び列車が走る日は来るのだろうか・・・
根室本線 幾寅 HASSELBLAD 500CM Distagon CF 50mmF4 T*

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無言の終着駅


思いがけずに廃止を免れることになった駅。
人知れず終着駅となった無言の駅。
根室本線 東鹿越 HASSELBLAD 500CM Distagon CF 50mmF4 T*

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はなむけ


最後の週を迎えたこの日は厳しく冷え込み、はなむけのように見事な氷の花が咲いた。
そして本日3月3日、100年の歴史に静かに幕を下ろす。
忘れ去られた名所看板が、往時の面影を微かに残している。
根室本線 島ノ下 HASSELBLAD 500CM Distagon CF 50mmF4 T*

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