現代鉄道写真研究所

10年前の3月、水辺を走る小さな鉄道が、静かに消えてゆきました。
常磐線の石岡から鉾田までを結んでいた、鹿島鉄道。
その年は開花が遅く、確か最後の桜は間に合わなかったように記憶しています。
少し寂しげで荒涼とした沿線風景を、今、少し思い返します。


空っ風

コバルトブルーの深い空に、小さな気動車が吸い込まれてゆく。
鹿島鉄道　玉造町－榎本　CONTAX RTSⅢ　Distagon 25mmF2.8 T*　KM


あの日の記憶

あの日のことをいつまでも忘れない。
鹿島鉄道　八木蒔－浜　CONTAX RTSⅢ　Sonnar 135mmF2.8 T*　KM


影踊る

輝いていた水辺の印象。
鹿島鉄道　八木蒔－浜　CONTAX RTSⅢ　Tele-Tessar 200mmF4 T*　KM


家路

線路際の梅の木はいつも見事に咲いていた。
鹿島鉄道　桃浦－八木蒔　HASSELBLAD 500CM　Planar CF 80mmF2.8 T*


春風の向こうへ

雪柳が春風に揺れていた。
鹿島鉄道　巴川　HASSELBLAD 500CM　Distagon CF 50mmF4 T*


眩しかった西日

いつもの駅は少し寂しげだった。
鹿島鉄道　浜　HASSELBLAD 500CM　Distagon CF 50mmF4 T*

Vol.963