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プリンシペ・ピオはスペインの首都マドリード市内の駅である。古めかしい鉄骨の大屋根が駅を覆っているのは、かつてはここが大きなターミナル駅だった頃の名残である。構内に頭端式のホームが残るが、現在はマドリード市内環状線の駅のひとつとしてひんぱんに近郊列車が走っている。駅はモダンに改装されているが、一部に古い駅舎を残し、新旧の取り合わせがなかなかすてきだ。
ここはRENFE(スペイン国鉄)と地下鉄が交わる乗換駅なのだが、この2つはほぼ直交している。プリンシペ・ピオ駅をもっとも特徴づけるのは地下鉄のホームが吹き抜けになっていることだ。RENFEの構内からも地下鉄ホームを見下ろすことができ、天気のよい日には高い大屋根から地下鉄まで光がふりそそぐ。さらに吹き抜けの地下鉄ホームのすぐ上をRENFEの鉄橋が地下鉄ホームを横切るようにまたいでいる。立体的で大胆な構造の駅なのだ。
RENFEから地下鉄ホームにエスカレーターでおりると、すぐ頭上にはつや消し黒の鉄橋がある。列車が通過するときには大屋根に反響して大きな音がする。
FUJI X-T2, Fujinon XF10-24/4 R VOL.978
久方ぶりの長崎での仕事のため、ヒコーキで前日入り。リムジンバスが駅前に着いたのは20:00を回っていましたが、ホテルに行くまでの間、撮影を楽しみました。
下の写真は、駅前の歩道橋からの撮影です。3枚目の写真は築町の電停をバスの車内から撮っています。
翌日は朝から快晴になり、茂里町まで乗車して仕事場へ…。
昼休みに外に出てスナップしたのが上の写真です。
オマケ:JR長崎駅を見学した後、裏側のヤードがあったところへ行ってみると、すでに線路は剥されており再開発の真っ只中でした。(写真下)
博多から新幹線がやってくるのは、いつ頃なのでしょうか。
長崎電気軌道 撮影:2017.4.29-30 Nikon D5 16-35mm F4 70-200mm F4 Vol.976
久しぶりの「〜昭和風情」シリーズ。今回は僕の出身地名古屋です。名古屋地下鉄の栄地下街は有名だけど、伏見駅にこんな地下街があるとは18歳まで名古屋で暮らした僕もまったく知りませんでした。
場所は伏見駅栄方面ホームの南端に改札口があり、そこから数百メートルほど天井の低い一本道の地下街が続いています。地下街は繊維問屋などが集まる長者町あたりまで来て地上にあがる出口で終わっています。
店舗数は40軒ちょっと。お決まりの居酒屋、飲食関係のほか、金券ショップ、雑貨屋、マッサージ屋などいろいろです。「長者町横町」という看板も見ましたが、正式名は「伏見地下街」というみたいです。
雰囲気はいかにも昭和ですが、それだけなら全国には似たような地下街はまだほかにあります。ここのおもしろさはふしぎなディスプレイがいくつもあることです。以下、それぞれ見ていくことにしましょう。
地下街だけあって、地下鉄の絵が飾ってあるのですが、車輪が円ではなく12角形に見えます。何か理由があるのでしょうか。
壁に青い階段のような模様がペイントされているのですが、そこになぜか実物のサンダルが貼り付けてあります。現代美術の作品なのでしょうか。
時計屋さんのディスプレイですが、顔のところが時計になってます。3つ並んだ時計は、よくロンドン、パリ、東京などと書いてあるものですが、ここは何も記載がなく意味不明です。
ギターを使ったブルース道場だそうです。
ここに飾られている絵はどれも1点1万円の大サービスだそうです。それぞれの絵にはちゃんと作者名が入っていて、「38,000円→10,000円」とか「67,000円→10,000円」などと書かれています。
床にビューポイントと書かれた足跡がありますが、そこに立って指示された方角を見ても店先に置かれた荷物しか見えません。どう見ても大したビューポイントではないようにみえるのですが…。
この地下街は23時に閉まるようですが、地上の出入口には丁寧にその10分前までに入場するように但し書きがあります。この出入口自体もふしぎなブルーで塗装されていて、いかにも怪しげです。地下に広がる魔界に降りていくようなワクワク感があります。
あとから調べたら、ここは1957年の地下鉄開業とともにできた名古屋でもっとも古い地下街のひとつでした。僕の生まれる前だ! どおりで昭和の香り満点のわけです。2013年のあいちトリエンナーレの際に会場のひとつになって、このブルーの出入り口やビューポイントなどもその時にできたらしい。昭和の風情に現代アートの組みあわせ、なかなかイケてます。
FUJI X-T2, FUJINON XF35/2 VOL.974
風のない暖かな日は、少しだけ淀んだ空気が優しく包み込んでくれます。
心地よさと少しの気だるさに、ぼんやりと春を実感するのです。
春の歌声
春風に乗って、かすかにギターの音が聞こえてきた。
春の小駅は小さな舞台。
ひたちなか海浜鉄道 中根 HASSELBLAD 500CM Distagon CF 50mmF4 T*
春野道
柔らかな西日が春の野を飴色に染めてゆく。
長くなった日差しが追憶の世界へといざなう。
ひたちなか海浜鉄道 金上-中根 HASSELBLAD 500CM Planar CF 80mmF2.8 T*
夕映え
散歩道をゆっくりと進んでみる。
レールと桜の狭間に、ゆっくりと時が流れていた。
ひたちなか海浜鉄道 金上-中根 HASSELBLAD 500CM Distagon CF 50mmF4 T*
Vol.971
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