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2018年7月24日 (火)

京都新聞本社地下の軌道(跡)   服部一人

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毎年4、5月に京都でKYOTOGRAPHYという大規模な写真フェスティバルがおこなわれる。写真展そのものも魅力的だが、およそギャラリーとはかけ離れた奇抜な会場を展示場所として使うという、もうひとつの見どころがある。

今年も京都らしい町家やお寺などの他に、卸売市場のもう使われていない冷蔵倉庫とか屋外の壁面など、ユニークな場所がいくつもあった。その中でひときわインパクトがあったのが、この烏丸にある京都新聞本社地下の元印刷工場である。

地下2階と1階部分をブチ抜きにして、現役時代は巨大な輪転機がうなりを上げて回っていたようだ。現在は印刷工場は郊外に移転し、ここはがらんどうとなって通常は公開されていない。

コンクリートの重々しい壁や鉄骨がむき出しになった無骨な黒い空間に、色鮮やかな大型カラープリントが展示され、そこだけライトが当たっている。その展示方法も斬新で目を引いたが、僕がとりわけ気になったのはこの軌道状のモノレールだ。

工場内にくまなく設置され、ポイントや待避線もある。レールが1本ではあるものの、これは明らかに軌道ではないか。会場の一部に実際に工場だった頃の写真と説明が飾られていて、それによると印刷用紙の巨大なロールを運ぶトロッコのようなものだったらしい。京都の町の中心に、地下深くこんな軌道があったとは!! 1台くらいトロッコが置いてないかと探してみたが、残念ながら見つけることはできなかった。

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つい数年前までこんな巨大なロール紙を運んでいたらしい。

FUJI X-100F  XF23/2                                            VOL.1132

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