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2018年10月30日 (火)

トラムの走る町 34 コーストトラム ベルギー   服部一人

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ここが沿線の白眉、北海沿いに走る Domein Raversijde(なんて発音するのかわかりません。)電停あたり。この鉄道は全線の大半が海岸沿いに走るといっても、じっさいに海と砂浜が見えるすぐ脇を走るのはここだけ。

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車両は中央部が低床になった3連接車。

ベルギーはフランスとオランダに挟まれた小国だが、その沿岸部、フランス国境に近いデ•パンネ(De Panne)からオランダ国境に近いクノック(Knokke)まで海岸に沿って走るインターアーバン的な鉄道がコーストトラム(Coast tram,  オランダ語でKusttram, 日本語だと海岸電車といったところか) である。

総延長約68キロ、停留所の数は70。ベルギーの海岸線の長さが約65キロだそうなので、それよりも長い。単一の系統のトラムとしては世界一距離が長いそうである。通しで乗ると2時間以上かかる。メーターゲージで600V、開業は1885年と古い。沿線には北海沿いのリゾート地がいくつかあり、夏のバカンスシーズンなどは10分間隔で運転されている。じっさい全線を通じて乗降客はけっこう多い。

沿岸の町と町を結び、市内は路面電車、郊外は専用軌道を走る。車両が3連接のわりと近代的なものなので、僕としてはちょっと残念なのだけど、車庫の中には昔のビンテージトラムを何両も保存していて、おもに夏のバカンスシーズンに走らせている。次に行く時にはぜひ見たいものだ。

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沿線で唯一古い駅舎が残っているのがデ•ハーン(De Haan)

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Fuji X-T2, X100f,  XF23, 35, 50                               VOL.1164

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