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2019年4月

2019年4月30日 (火)

遥かなる旅愁-30年前に大地に帰った標津線  深川俊一郎

今日で平成が終わります。
この日に因んで何かテーマがないかと考えたとき、想いは30年前へと遡りました。
平成元年4月30日、30年前の今日、北海道の東の果て、根釧台地をのんびりと走る標津線が、大地に帰っていきました。
とても個人的なことで申し訳ないのですが、今なお北海道に魅せられ撮り続けているその原点は、標津線にあります。
とある本に載っていた、パイロットファームの中をぽつんと走る気動車(2色塗りのキハ22)の写真に、心は一瞬にして北へと馳せることになったのです。
高校1年の昭和54年に初めて北海道を訪れて以来、北へ東へと撮り歩くことになるのですが、きっかけとなった1枚に敵う写真は未だに撮れない気がします。
それでも根釧台地をのんびりと走っていた標津線と確かに向き合っていた証として、平成最後のこの日にご覧いただければと思います。

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遥かな大地・夏

ここ別海町は、牛の数が人の20倍と聞かされた。
草原の少し甘い匂いが頭上をかすめてゆく。
標津線 春別-協和 minolta XD MC W.ROKKOR 35mmF1.8 KM

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遥かな大地・秋

速い雲が季節を追い越してゆく。
色づくこの大地はどこまで続いているのだろうか。
標津線 奥行臼-別海 ROLLEIFLEX V Tessar 75mmF3.5 T EPR

Vol.1230

2019年4月28日 (日)

トラムの走る町 40 リールの保存電車 フランス   服部一人

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リールはフランス北部、ベルギー国境に近い都市だ。この町には郊外に向けて新しいトラムが走っているが、今回紹介するのはそちらではない。市内デュール川の河川敷にある古い電車の保存運転である。

戦前の古い電車をレストアした車両が通常は2両交代で走っている。河川敷は線路に沿って遊歩道があり、ジョギングやサイクリング、のんびりと散歩を楽しむ人々が集まっている。その脇をチンチンと鐘を鳴らしてのどかに電車が走る様子はほのぼのとした風情だ。河川敷は単調な景色かと思ったが、住宅の脇を通ったり、森の中や公園の横を走ったりと、意外に多彩な風景で半日あまりの滞在を十分に堪能した。

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アクセスとガイド
リールまではパリやベルギーからTGV、特急列車などが走っている。Lille Flandres駅前からバスに乗り現地まで向かう。L1番系統に乗ればWambrechies Mairieというバス停で下車。なかなかオシャレな街でレストランやカフェがいろいろあって寄り道したくなるが、そこを我慢して大きな橋で対岸に渡れば保存電車のVent de biseという電停が橋のすぐ下にある。もうひとつは88番のバスに乗り、Mirie またはTouquetバス停で下車、川に向かって10分ほども歩けば電車の起点のPont Mabille電停に着く。

運行は4月から9月までの毎週日曜日の午後。夏のシーズンはこれに加え水曜日も走る。だいたい14時から18時過ぎまで1時間に2本程度の電車がのんびり走っている。運賃は往復大人5ユーロ。

Fuji X-T2, X100f,  XF23, 35, 50 VOL.1229

 

 

2019年4月24日 (水)

LongDistance  さよなら平成    梅村貴子

もうすぐ平成が終わります

素晴らしい出来事が沢山ありました
しかし、大災害の時代とも言われる平成でもありました

震災の記憶を少しだけ載せさせて頂き・・・
平成最後の記事と致します

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岩手県三陸鉄道北リアス線  第一島越トンネル  第二島越トンネル 2012.5.5

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190424_005 宮城県気仙沼線 小金沢駅 2014.5.5( BRT運行に変わり駅は国道に移設 )

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宮城県気仙沼線大谷海岸駅 上 2012.5.5 下 2014.5.5

令和が穏やかな時代となりますように

Canon EOS 5DMarkll ・ EOS 6D / EF17-40mm F4    
Vol.1228

2019年4月21日 (日)

名残りの桜。名残りの平成…。

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都心の桜は、惜しまれつつ散っていきました。

そして、30余年もの間、馴れ親しんだ平成という時代も

もうすぐ幕を閉じようとしています。

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私にとって平成と聞いて真っ先に思い浮かぶのが、
磐越東線 磐城常葉駅でのスナップショット。
まさに平成の初日に撮影されている懐かしのカットで、
この年、全国を巡り『消えゆくローカル線の旅』シリーズを撮影しています。
そして平成とともに・・・翌年、Rail-Onが結成されました。
令和になっても、軽やかに走り続けていきたいものです。
 

撮影:2019.4.4 JR中央線 飯田橋-市ヶ谷間 ・1989.1.7 JR磐越東線 磐城常葉駅 

Nikon D5   24-70mm F2.8   Canon F-1  FD35mm F2  TMY   Vol.1228

 

 

2019年4月18日 (木)

春風と赤い電車-京急800形最後の春  深川俊一郎

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愛嬌

角が丸く、とても愛嬌がある優しい顔だ。
南太田 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T*
 
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春そこまで

品川神社の小さな富士山に登れば、そこには春の気配。
北品川-新馬場 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*
 
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花冷え

桜が開花しても、春は足踏みを繰り返す。
杉田-京急富岡 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T*

昭和53年、京浜急行に21年ぶりの新型車が出るという噂に胸が躍りました。
それは昭和42年の700形以来で、自分の記憶の中では初めての新車です。しかも当時はまだ、かつて私鉄同一形式最大両数を誇った1000形の最終製造がおこなわれていたのです。何と昭和34年から19年間に亘るものでした。
それだけ信頼性ある車両を長きに亘って大事に使う、良い意味で保守的な京浜急行に、果たしてどんな新型が現れるのか、それは様々な憶測が飛び交いました。
その頃鉄道車両は、営団千代田線6000系に代表される回生ブレーキ付きサイリスタチョッパを皮切りに、省エネ第1世代が続々とデビュー。そして京浜急行800形がお目見えした時、私たち京急ファンは、そこに一つの確信を得たのです。
 
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大岡川陽春

花の回廊が春光に輝く。
日ノ出町-黄金町 HASSELBLAD 201F Sonnar C 250mmF5.6 T*
 
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春風にのって

普通列車専用になっても、駿足ぶりはなかなかだ。
金沢文庫-金沢八景 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T*

やはり変わっていなかった!一つ目ライトに片開扉、小さな標識灯に、その下のアンチクライマー(列車同士衝突時にお互い競り上がらないように噛み合う櫛状の部分)。そしてハモるようなタイフォーンの音も(残念ながらその後電気ホーンに替わってしまいましたが)・・・普通列車用の18㎜4扉車でしたが、京急らしさが随所に残っていました。
今考えると、結果的に少しだけ時代の波に乗り遅れたようにもみえますが、当時のインパクトは、終焉の今も色あせることなく、とてもスマートで好感が持てるのです。
 
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惜別の春

初っ端の難所である八ツ山橋も、品川の再開発でやがては無くなるのだろうか。
品川-北品川 HASSELBLAD 201F Sonnar C 250mmF5.6 T*
 
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川風あたたか

桜も盛りを過ぎた頃、ようやく暖かくなった。
横浜-戸部 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T*

「赤い電車に白い帯」の白い帯が窓回りを覆い、何と太くなったことか・・・今では当たり前になったこの塗装は、実は800形が最初なのです。2000形登場時にこの塗装は優等列車用に譲り、自らは数年で普通の白い帯になりましたが、2016年にリバイバル塗装が登場。この最後の1編成は、6月中旬に引退することが決まっています。
昭和から平成、そして令和が街に馴染む頃、静かに去ってゆく800形の最後を見届けようと思います。
 
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西日やわらか

古さと新しさが同居する、やわらかなデザイン。
南太田 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T*

Vol.1226

2019年4月15日 (月)

トラムの走る町39 ブリュッセルトラム博物館 ベルギー   服部一人

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こちらが博物館の外観

ブリュッセルのトラム博物館は市内東部の郊外にあります。電車を乗り継いで行ってきました。現役の車庫の一部を博物館として利用しているのですが、かなりの数の車両を保存しています。

いちいちゆっくり見て解説を読んでいるとキリがないくらい、たくさんのトラムがあります。さらに関連してバスやトロリーバスなどの展示もあって、いずれの車両も素晴らしいコンディションです。

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ブリュッセルのトラムは1435ミリの標準軌だが、メーターゲージの車両も保存されている。これはビシュナルと呼ばれる各都市を結ぶインターアーバン的な鉄道で、かつてベルギー全土に路線網があった。そこで使われていた車両とその内部。

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バスや自動車の展示も、いろいろと変な車両があって楽しい。


ブリュッセルトラム博物館 アクセスとガイド

行き方は、市内中心部のブリュッセル南駅からだと、地下鉄1号線かトラム81番に乗ってMontgomeryまで行きます。ここで乗り換えてトラム39番か44番に乗り、Musee du Tram/Trammuseum(その名の通りトラム博物館)で下車すれば目の前です。

開館はおもに土日と水曜日。午後1時からです。冬季は開館日が少なくなるので注意が必要です。土日にはヒストリックトラムが営業路線に出て運行します。水曜日はトラムの運行はなく、館内のみの営業です。入場料はヒストリックトラム乗車券付きで大人12ユーロ、水曜日の館内のみの見学は8ユーロです。

Fuji X100f,  XF23, VOL.1225

2019年4月12日 (金)

LongDistance ☆○☆ 昼と夜の隙間 その7 < At Tokyo Station > ☆○☆  梅村貴子

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東京駅

Sony α7R3・FE 16-35mm F4 / Cyber shot RX100
Vol.1224

2019年4月 9日 (火)

残照  190409  太和田光一郎

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まるでスポットライトのような夕陽に映える踏切が印象的です。

(上越新幹線の車窓より)

2019.3.31 上越新幹線 燕三条-長岡間 (信越本線 押切-北長岡間) 

Nikon D5   70-200mm F4       Vol.1223

 

2019年4月 6日 (土)

路面電車紀行-喧騒の広島電鉄  深川俊一郎

市電の街、広島。その路線網の中で、少しだけローカル色漂うのが白島線です。
賑わう八丁堀から分かれ、黙々と短い区間を往復するのは、未だに旧型車が主役なのです。
 
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朝の顔

旧型車が顔をあわせた朝。
女学院前 HASSELBLAD 500CM Distagon CF 50mmF4 T*
 
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いつもの朝

重厚な音を残して去ってゆく。
八丁堀-女学院前 HASSELBLAD 500CM Sonnar C 250mmF5.6 T*
 
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電車のある通学路

眠たげな空気が残る交差点。
女学院前 HASSELBLAD 500CM Distagon CF 50mmF4 T*
 
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雑踏の狭間

繁華街の始発駅は雑踏に埋もれそう。
八丁堀 HASSELBLAD 500CM Sonnar C 250mmF5.6 T*
 
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大通りの片隅

置き去りにされた大通りの片隅。
八丁堀-女学院前 HASSELBLAD 500CM Distagon CF 50mmF4 T*
 
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朝の喧騒

車の波に乗って市電がゆっくりやってきた。
女学院前 HASSELBLAD 500CM Sonnar C 250mmF5.6 T*

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2019年4月 2日 (火)

のと鉄道廃線区間を垣間見る   服部一人

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地元の宗玄酒造が貯蔵庫として利用している。隧道蔵と名付けられ同名の日本酒も売られている。

のと鉄道は旧国鉄能登線を引き継いで第3セクターとなった鉄道会社だ。2000年代に入ってから穴水〜輪島(2001年)、穴水〜蛸島(2005年)が廃止となり、現在は七尾〜穴水のわずか33キロあまりが営業しているだけだ。

先日能登半島に出かけた折、この廃止区間を見てきた。途中駅の恋路駅と終点の蛸島だ。恋路駅は観光シーズンのみトロッコを体験できるアトラクションがある。また駅近くのトンネルを地元の酒造会社が管理して日本酒の貯蔵庫として使うというユニークな活動をしている。トンネルの中は一年を通じて温度がおおむね一定で酒の熟成の貯蔵庫として最適なのだとか。

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蛸島駅舎の前にあった自動販売機。おそらくもとはタバコの自販機だったと思われる。今は関連グッズなどを売っている。

いっぽうの蛸島駅だが、駅舎とホーム、線路の一部などはそのまま残って保存されている。僕は今から30年以上前の学生時代にここまで乗車したことがある。当時の写真は残っているのだが、はっきりとした記憶がない。到着した列車ですぐ折り返して戻ったため滞在時間も短かったのだろう。

今回、久しぶりに能登半島を旅行して、点在する里山の集落の風情の美しさがとても印象に残った。かつての沿線近くには「春蘭の里」という農業体験や里山体験のできる施設があり、シーズンには修学旅行などの団体客も訪れる。地域の魅力を生かした町おこしの成功例として語られる場所だという。そういう美しい山里に、このローカル線も魅力の1つとして残したかったものだ。

Fuji X-T3, XF16-55/2.8 VOL.1221

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