遥かなる旅愁-30年前に大地に帰った標津線 深川俊一郎
今日で平成が終わります。
この日に因んで何かテーマがないかと考えたとき、想いは30年前へと遡りました。
平成元年4月30日、30年前の今日、北海道の東の果て、根釧台地をのんびりと走る標津線が、大地に帰っていきました。
とても個人的なことで申し訳ないのですが、今なお北海道に魅せられ撮り続けているその原点は、標津線にあります。
とある本に載っていた、パイロットファームの中をぽつんと走る気動車(2色塗りのキハ22)の写真に、心は一瞬にして北へと馳せることになったのです。
高校1年の昭和54年に初めて北海道を訪れて以来、北へ東へと撮り歩くことになるのですが、きっかけとなった1枚に敵う写真は未だに撮れない気がします。
それでも根釧台地をのんびりと走っていた標津線と確かに向き合っていた証として、平成最後のこの日にご覧いただければと思います。
遥かな大地・夏
ここ別海町は、牛の数が人の20倍と聞かされた。
草原の少し甘い匂いが頭上をかすめてゆく。
標津線 春別-協和 minolta XD MC W.ROKKOR 35mmF1.8 KM
遥かな大地・秋
速い雲が季節を追い越してゆく。
色づくこの大地はどこまで続いているのだろうか。
標津線 奥行臼-別海 ROLLEIFLEX V Tessar 75mmF3.5 T EPR
Vol.1230
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