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2020年5月 9日 (土)

水辺の小さな鉄道-鹿島鉄道  深川俊一郎

家に閉じこもって過去のフィルムを見返しています。
私のブログのペースは、季節感を大切に、なるべくタイムリーに近作をご覧いただくようにしています。(とはいうものの、撮影・現像・スキャンのタイムラグはあるのですが・・・)
もちろん日記を綴っているわけではないので、テーマやストーリーによって新旧入り混じることは多々あるのですが、明らかな旧作をあえてご覧いただくのは、何かにこじつけた(例えば廃止○○周年等)タイミングが欲しいところです。
そこで外出自粛のこの機会に、少しばかりの旧作をご覧いただこうと思います。

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日課
片隅のレールにも、ひっそりと時間が流れている。
鹿島鉄道 桃浦 minolta XD MD TELE ROKKOR 135mmF2.8 KR

8605_20200508232603
緑風の駅
古びた額縁のような改札口の向こうに、緑色の風がそよいでいた。
鹿島鉄道 桃浦 minolta XD MD TELE ROKKOR 135mmF2.8 KR

東京から100㎞圏内に、そんな小さな鉄道があることを知ったのは、大学3年の頃、クラブの小旅行で車で通りかかった時だったと記憶しています。
当時私は北海道を撮り歩いていましたから、その時は撮影する気もなく、ただ何となく眺めているだけだったかもしれません。
まもなく社会人になって、なかなか遠出ができない環境の中、ふと思い出しました。少し寂しげで、何ともいえない風情のある小さな鉄道のことを。鹿島鉄道という名も、その時改めて認識しました。昭和61年のことです。
それから数年、思い立っては訪れる日々が続きます。特に霞ケ浦に沈む夕日が印象的なので、秋冬の空が澄んだ日や、野辺に梅や桜が咲く暖かな春によく通いました。
一番最初に撮影したのが、新入社員研修が終わった、ちょうど今頃。緑がさわやかだった5月です。今見返すと、他にこの季節の写真はほとんどなく、最初の出会いの新鮮な印象が今でも心に刻まれているのです。
 
8605_20200509174901
あの日の笑顔

少し汗ばむ陽気が心地よかった、小さな駅の記憶。
鹿島鉄道 玉造町 minolta XD MC W.ROKKOR 35mmF1.8 KR

8605_20200508232601
またあした
もう二度と会わないかもしれないのに、またあした会いそうな気がする。
鹿島鉄道 玉造町 minolta XD MC W.ROKKOR 35mmF1.8 KR

86052
五月のかぜ
築堤を渡る風に、ざわざわと草木が踊っていた。
鹿島鉄道 玉造町-榎本 minolta XD MC W.ROKKOR 24mmF2.8 KR

Vol.1359

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