ブログ8周年記念 只見線がくれたもの-最終章 深川俊一郎
いつもご覧いただきありがとございます。当ブログはこの6月で8年が経ち、9年目に入りました。
未だ経験したことのない環境下で、撮影活動も自粛しております。これを機会に、少しばかりの旧作をご覧いただいております。
終息の折には、徐々に撮り始めたいと思います。これからもお付き合いのほど、お願い申し上げます。
緑潤う
初めて訪れたのに、どこか懐かしかった山村風景。
この時に覚えた印象が、30年以上も通うようになった原点だった。
只見線 会津蒲生-只見 minolta XE MD TELE ROKKOR 135mmF2.8 PKR
長い雨
畦道が長い雨で少しぬかるんでいた。
都会で感じるそれとは違い、恵みの雨なのだとぼんやり思った。
只見線 本名-会津越川 minolta XE MC ROKKOR 50mmF1.4 PKR
水辺の静寂
夕刻を待たずして山の端に陽が隠れてしまう。
影の部分に深みを感じた水の郷。
只見線 会津塩沢-会津蒲生 minolta XE MD TELE ROKKOR 135mmF2.8 PKR
3月に只見線に新型車両が導入され、従来のキハ40が引退したようです。
すっかり定着していた白とグリーンの東北地域色ですが、私が只見線を初めて訪れた頃はまだ昭和の終わりで、キハ58が健在。塗装も国鉄時代のものでした。
ですから白とグリーンの塗装になった頃は、軽いショックだったのを覚えています。おそらく今回新車が入ってキハ40が引退したことが巷で惜しまれている感覚と、似ていたと思われます。
それはともかく、只見線を撮り始めて30年以上が経ち、当時は今ほど訪れる人も多くなかった中で、東京と現地で写真展を開催したり、写真集を出版したり、この地が純粋に好きな気持ちと多少の使命感で、通い、そして撮り続けてきました。
ここで今までの流れに一区切りつけ、発表する機会のなかったいくつかを何回かのシリーズでご覧いただきます。少し脈絡のない構成になりますが、物珍しさも含めて、この機会にお楽しみいただければと思います。
今回は初めて訪れたときの、眼前に繰り広げられる、奥深い山里の光景に軽い衝撃を受け、驚きを隠せなかった頃の一コマです。
通り雪
早い雨雲が去ると、向こうの山がいつの間にか冬支度をしていた。
昼は乗客が少ないので1両編成だった。
只見線 会津中川 minolta XE MC ROKKOR 50mmF1.4 PKM
錦秋輝く
山あいの陰影が深まってくると、季節が足早に駆けてゆく。
秋の光は懸命にその輝きを振りまいていた。
只見線 会津横田-会津大塩 minolta XD MD TELE ROKKOR 135mmF2.8 PKR
去りゆく秋
季節がオーバーラップしたような山里の光景。
弱々しい残光は、次の季節に吸い込まれてゆく。
只見線 会津大塩-会津塩沢 minolta XD MD TELE ROKKOR 135mmF2.8 PKR
Vol.1367
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8周年おめでとうございます。
私は只見線は初夏、秋、冬のSL運行時に数回訪れた程度です。作品を拝見して車輌が風景に溶け込みつつも、埋没はしていない作風に感心します。
毎回、自身の制作に励みとなります。
メンバーの皆様の更なる飛躍を祈念します。
投稿: 25% | 2020年6月18日 (木) 15時13分
25‰さま
いつもご覧いただきありがとうございます。
図らずも自粛により、過去のフィルムを見返す機会が訪れました。
粗も目立ちますが、静かな感動をストレートに表現しているなとも思います。
しばらくは旧作が出てくると思います。
引き続きよろしくお願いいたします。
投稿: 深川俊一郎 | 2020年6月20日 (土) 00時10分