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2021年3月

2021年3月30日 (火)

只見線がくれたもの-最終章③  深川俊一郎

  「最終章」と謳いながら、少し間が開いてしまいました。今回を含め、あと2回で締めくくろうと思います。
今の私のメイン機材は6×6判ですが、振り返るともうかれこれ18年が経ちます。きっかけは愛用していたフィルム、35㎜判のコダクローム25が廃番になったことです。
只見線を撮り始めた昭和の終わりは、まだ学生時代から使っていたミノルタ、そして平成5年にコンタックスに鞍替えして約10年は、コダクロームとツアイスレンズという至高の組み合わせで、じっくり只見線を撮り込んでいる時でした。
平成13年に写真集を刊行して一区切り…のつもりでしたが、まだまだ撮り足りない一心でそれからも通う日々が続きました。
今回ご覧いただくのは写真集刊行後、機材を6×6に変える前の数年、発表する機会がなかった過渡期の作品です。それまでの撮影スタイルが熟成していた頃かなとも思っています。

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いつかきた道

線路端の道が緩やかにカーブしてゆく。
ふと掠めた夏の記憶が暑さの彼方に消えてゆく。
只見線 会津横田-会津大塩 CONTAX RTSⅢ Distagon 25mmF2.8 T* KM(+1)

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棚田より夏の便り

振り返ると山里がカンバス一杯に広がっていた。
遠くを行く列車の音が夏空に少しだけ響いていた。
只見線 入広瀬-上条 CONTAX RTSⅢ Distagon 25mmF2.8 T* KM

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夏道何処へ

めまいがするほどの暑さに夏道が揺れている。
列車が来ない真昼の時間は、長くてゆっくりだ。
只見線 柿ノ木-入広瀬 CONTAX RTSⅢ Tele-Tessar 300mmF4 T*+MutarⅡ KR

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振り向けば遠いあの日

赤紫に染まった雲は、遠い昔の記憶を呼び覚ます。
お盆を過ぎれば、夏は急に速度を速める。
只見線 会津柳津-郷戸 CONTAX RTSⅢ Distagon 25mmF2.8 T* KM

Vol.1472

☆写真展開催のご案内
鉄道ではないのですが、私、深川俊一郎が、個展を開催します。テーマは、ねこのいる街です。お近くにお出かけの際は、是非お立ち寄りいただけましたら幸いです。

一番町のねこ
富士フォトギャラリー銀座(中央区銀座1-2-4 4F)
令和3年4月9日(金)~4月15日(木)
平日10:30~19:00・土日11:00~17:00(最終日14:00迄)
http://www.prolab-create.jp/gallery/ginza/ 

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☆写真集も発売します。
一番町のねこ
発行:日本写真企画
https://photo-con.net/SHOP/118-1.html
写真展会場では特別価格で販売します!

2021年3月27日 (土)

学生時代の写真   服部一人

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Photo_20210326152801

以前にもちょっと書いたが、最近少しづつ昔のネガフィルムをプリントしている。今回は大学時代の写真からまだJRになる前の国鉄のローカル線を少し。年代としては1980年から1982年ごろ。おもに東北と北海道あたりの国鉄時代の情景である。40年近く昔ともなれば今とはまるで違っている。もう見られないものも多い。

 

昔のネガフィルムをあさっているのは楽しいものだが、特に今回は3枚目の写真に見入ってしまった。昔も今もローカル線のお客は高齢者と高校生が主役だが、かつてはこうやって線路から直接乗り込んだりもしてたのだ。窓から手を振る学生も可愛い。

 

近ごろのコロナ禍でも、普段の当たり前の生活がいかに貴重だったか思い知らされた感じだが、こういう普通の日常生活の一コマというのも時が経つと非常に愛おしく懐かしい限りだ。

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青森 郡山 浜小清水 そのほか東北     VOL.1471

2021年3月24日 (水)

LongDistance *** 青空と白い雪と赤い機関車 宗谷本線ラッセル車 *** 梅村貴子

あったかい一日

巻き上げる雪はなくても

抜けるような青空のもとを行く 赤い機関車はかっこいい

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下沼ー幌延

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糠南ー問寒別

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天塩中川ー佐久

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音威子府___

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筬島ー音威子府

210324_007豊清水駅(先日のダイヤ改正で廃駅となりました)

JR北海道  宗谷本線
Sony α7R3・α7lll  / FE16-35mm F4・FE70-200mm F4 
vol.1470       thanks 326氏

2021年3月21日 (日)

光彩エモーション  210321  太和田光一郎

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スローシャッターで捉えた、地下駅の彩りです。

撮影:2021.3.17・18 東葉高速鉄道 東海神駅

Nikon Z7Ⅱ  Z24-70mm F4S

Vol.1469

2021年3月18日 (木)

遥かなる旅愁-孤独な鉄路⑤  深川俊一郎

北海道を走る特急列車は、純粋に格好いいと思います。
特にJR世代最初のキハ281は、目の覚めるようなブルーの前面がどこか日本離れしています。
そう遠くない時期の引退が予測されるだけに、振子式の車体を傾斜させて、北の大地を高速で駆ける姿に少し熱くなってしまうのです。

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眩しい朝
雪雲が去って、爽やかに晴れた海岸線を、ブルーの車体が駆け抜けてゆく。
函館本線 山崎-黒岩 HASSELBLAD 500CM Distagon CF 50mmF4 T* E100

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雪晴れの噴火湾
穏やかな噴火湾に沿って、特急北斗は滑るように駆けてゆく。
函館本線 落部-野田生 HASSELBLAD 500CM Sonnar C 250mmF5.6 T* E100

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長い道
すっきりした非電化の長い複線は、いかにも大陸的だ。
室蘭本線 旭浜~静狩 HASSELBLAD 500CM Tele-Tessar CF 350mmF5.6 T* E100

Vol.1468


2021年3月15日 (月)

箱根登山鉄道現行車両いろいろ   服部一人

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Kazt4787

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前回のブログでこの春に引退するモハ109を取り上げた。あの日は1日箱根登山鉄道を撮影して堪能したわけだが、モハ109が引退する前にもう1回見ておきたいなとふと思い立ち、先日再び箱根に行ってきた。結果的にはこの日はモハ109は運用に入らず空振りだったのだが、まぁ仕方ない。気持ちを切り替えれば、そのほかの車両もまたそれぞれに魅力的でけっこう楽しい1日だった。

とりわけ3000 3100型は乗ってみると窓の大きさが圧倒的で見晴らしが素晴らしい。最前列が確保できたなら運転手気分満点である。いつも古いものばかり礼賛しているが、やはり新しいものには当然ながら良さがある。

この箱根登山鉄道、ダイヤも15分間隔で頻繁に電車がやってくるし、急カーブ、急勾配にスイッチバックと変化があって楽しい。撮影場所が限られるという難点はややあるものの、乗っても撮っても楽しい。

また季節を変えて再訪しよう。

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3000型は、こうしてみると前面、側面ともに車体の大きさの割に窓が非常に大きいことがよくわかる。車体下にも屋根上にも各種機器がぎっしりと搭載されていて、なかなかたくましいいでたちの電車だ。


FUJI X-T3,T2,  XF16-55/2.8,  EF700-200/4                             VOL.1467

2021年3月12日 (金)

LongDistance *** 石北本線ラッセル車 Funny variation ***  梅村貴子

石北本線では、掻いた雪を片側に飛ばす複線型のラッセルヘッドが多く使用されます。でもたまに、宗谷本線などで使われる単線型(ウィングが左右対称)がやってくることもあり、出会えるとちょっとおぉっ!と気分が上がります。210312_001

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そしてこちらは、「ロイヤルエクスプレス」牽引用に黄色に塗られた機関車…、赤いヘッドにはさまれてカラフルなラッセル編成となりました。

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JR北海道 石北本線
Sony α7R3・α7lll  / FE16-35mm F4・FE70-200mm F4 (トリミング有)
vol.1466       thanks 326氏

2021年3月 9日 (火)

東海道新幹線ランドスケープ  210309  太和田光一郎

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N700もミラーレス機にかかると、ご覧のとおりです。

撮影:2021.1.13 東海道新幹線 新横浜-品川間

Nikon Z7Ⅱ   Z24-70mm F4S

Vol.1465

 

2021年3月 6日 (土)

遥かなる旅愁-孤独な鉄路④  深川俊一郎

3月13日に迫ったダイヤ改正で、何とたくさんの小駅が消えてゆきます。
少し感傷に浸ってしまいますが、思い入れのある駅にそっと立ち寄ってみました。

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置き去りの駅


名作の舞台となった塩狩峠を越えると、和寒のあたりで穏やかに視界が開ける。
そして不意に林の中に突入したかと思うと、そこには小さな小さな駅があった。
宗谷本線 東六線 HASSELBLAD 500CM Distagon CF 50mmF4 T* E100

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記憶の駅


サロベツ原野を進むと、最果ての気配が近づいてくる。
かつて親切な駅員さんがいた駅の面影は、かろうじて駅名標に残されていた。
宗谷本線 徳満 HASSELBLAD 500CM Distagon CF 50mmF4 T* E100

Vol.1464

2021年3月 2日 (火)

箱根登山鉄道109まもなく引退   服部一人

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毎年3月はダイヤ改正、そして鉄道車両の置き替わりの季節だ。この春もJR、私鉄と名車たちが引退していく。箱根登山鉄道の109号もそのひとつ。今はラストランの看板をつけて同じく旧型車と3両編成で最後の運行中。104、106の2両固定編成に109が連結されて色違いの3両はカラフルで見映えがする。終日、山を登ったり下りたりの大活躍。


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3両の塗色はどれも似合っていて甲乙つけがたいが、僕の好みではこの106号の黄色と水色がレトロで可愛らしくて一番の好み。104と106の2両編成はこの先も残るそうなのでまた見に行きたいものです。

FUJI X-T3, XF16-55/2.8,   90/2                                       VOL.1462

 

 

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