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昨年末に、ひょんなことから手に入れたニッコールの望遠ズームの80-200mm。大手オークションサイトで競り合うことなく、なんと1円で落札することが出来た。
きっとジャンク品なのだろうと思っていたら、カビもなくAFもスムーズな新同品だった。そこで、ここのところ出番が少なかったDfに付け、ホコリを掃って出発!すべて絞り開放・ノートリの『1円レンズ一本勝負』と相成った。
ピントを最短の1.5mに。軽くて撮影は快適だが、出来ればもう少し寄れるとありがたい。(東京メトロ 日比谷線霞ヶ関駅)
必要至急の所用で、緊急事態の最中、列車に乗り込む。f5.3で撮影されているが、手前のボケ味が高級レンズのよう。(東京メトロ 東西線)まるで解像力テストのような被写体だが、周辺まで非常にシャープだ。80mmで撮影したこの写真、タル型の歪曲収差はゼロに等しい。全域にわたって、かなり良好に補正されている。(JR新橋駅)AFも決して早くはないし、もたつくこともあるので、とっさの撮影では困ってしまうが、これもまたご愛嬌。(東京メトロ東西線 東陽町駅)E235系のカラフルな床。ISO AUTOが出来ないのはDfの泣き所。光量が足りない時などは、感度を成り行きにしたいところだ。(JR山手線 有楽町駅)200mm・1/30secで京浜東北線をブラして南武線を切り取る。(JR南武線 川崎駅)
2021.4.25-26 JR山手線・南武線・東京メトロ東西線・日比谷線
Nikon Df AF Nikkor80-200mm F4.5-5.6D
Vol.1481
桜開花が年々早くなるにつれ、冬の終わりの余韻を感じる間もなく、春が飛び越えてやってきます。
黄色い風と甘い香りが、この小さな劇場に溢れかえっています。
黄色い散歩道
黄色い風が少し冷たい朝の散歩道を、長い影がゆっくりと追い越してゆく。
小湊鉄道 上総川間-上総鶴舞 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* E100G
甘い目覚め
甘い香りの向こうから、もうすぐ列車がやってくる。
小湊鉄道 上総川間-上総鶴舞 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T* E100G
春の小劇場
菜の花畑と小さな列車に、観客たちの心は踊る。
小湊鉄道 上総大久保-養老渓谷 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* E100G
Vol.1480
キ100は単線用のラッセル車だ。1928年から1956年までの製造というので古い車だ。いわゆる国鉄時代の車両である。調べてみると、この特異な形が幸いしてか全国に10両を超える保存車両がある。けっこう多いな、という印象だ。そのほかにもまだ津軽鉄道や弘南鉄道では現役車両として保有されている。
岩手の桜の名所、北上展勝地にも一両が保存されている。状態はとてもいい。ここにはほかにC58342もあるが、こちらもきちんと管理されて状態はいい。車両というと、どうしても機関車に目がいくのだけど、こういう車両もおもしろい。ラッセル車はカラスのような全身真っ黒だが、前頭部の船のような曲線や台車など、細部を見ていると興味は尽きない。
ふと思い出して、以前に出かけた福島県会津の日中線記念館にもキ100がいた。こちらも豪雪地帯なので屋根のついた場所で、すぐ横には桜が咲いて幸せそうな余生である。
FUJI X-T4, XF16-55/2.8 VOL.1479
久方ぶりに長野県の岡谷に出張です。東京駅から出発するあずさ号に乗車し、シンメトリックに撮影しました。翌朝は、ホテルの窓から長野自動車道の大きな高架線越しに、朝一の上りあずさ号が撮れました。(写真下)
撮影:2021.4.10-11 中央本線 東京駅・岡谷-みどり湖間
Nikon Z7Ⅱ Z24-70mm F4S 70-200mm F4
Vol.1477
しんしんと‥単調で静かなリズムが繰返される豪雪のある日、一人旅の女性がホームに降り立ちました。
その都会的な雰囲気と赤いマニキュアからは、即座に「帰郷」という言葉を思い起こさせてくれます。手には確かに都会からの乗車券が握り締められていました。
帰郷
豪雪のホームに降り立った時の息苦しさ、母屋までの近いようで遠い道のり、雪まみれの列車、寡黙に業務をこなす駅員さん・・・
しんしんと降り続く只見駅で繰り広げられた、名もなき小さなストーリー。
只見線 只見 minolta XD MD TELE ROKKOR 135mmF2.8 KR
ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、1枚目の写真は、望郷-只見線(写真展1999年・写真集2001年)で発表したものです。そこでは全体のテーマ・ストーリーにおいて必然性のあるカットとして構成しましたが、今回、今まで発表することのなかった撮影当初のオリジナルストーリーを、この機会にご覧いただければと思います。
なお冒頭の文章は、写真集で使用したコメントから引用しています。
雪が融け、冬の終わりが少し寂しい今日この頃、この作品をもって只見線の物語を静かに終わりたいと思います。
Vol.1476
前回に引き続き昔の写真を少し。時間を見つけては少しずつプリントしているのだが、古い写真は出来上がったプリントをまじまじと見てしまうことも多い。単なる郷愁だけではなく、今ではもう見られない町の風情に関心をおぼえるからだ。走っている車や看板の文字ひとつにも、写真のディティールを見ていると興味が尽きない。
実はカラーネガで撮っている写真もかなりたくさんあって、こちらの方も暗室でカラープリント作っている。今回は僕の子供時代の原風景である名鉄パノラマカーを1枚掲載します。
名鉄美濃町線 岩田坂 2002年
京福電気鉄道 嵐山 1992年
博物館明治村 N電 2002年
名鉄犬山線 犬山遊園 2008年
ライツミノルタCL ロッコール40/2 ローライフレックス3.5F クセノタール75/3.5 アサヒペンタックス67 SMCタクマー165/2.8 VOL.1475
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