葡萄色の旅-大井川鐵道② 深川俊一郎
いよいよ本命の電気機関車と旧型客車です。
少し色褪せて年季の入った葡萄色が、郷愁の彼方へと誘います。
最初に沿線で下り列車を撮り、そして千頭からの上り列車で、待望の汽車旅です。
川風にのって、甲高い汽笛と重厚な走行音が近づいてくる。
大井川鐵道 崎平-千頭 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T* E100G
車窓の雄大な大井川に歓声が上がっているのだろう。
大井川鐵道 崎平-千頭 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T* E100G
走る姿を堪能すると、すぐに終点の千頭駅へ向かった。そこには待望の旧型電気機関車と旧型客車が休息していた。
そこで目に留まったのが、3号車(一番千頭寄りの車両)だ。オハフ33 215…白熱電球の車両だ。
既に確保している予約は座席まで指定されているようなので、急いで3号車にしてもらえるか聞くと、空いているとのこと。
かくして、何十年ぶりかの旧型客車の旅が始まった。
遥かな年月を感じさせる佇まい。
大井川鐵道 千頭 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* E100G
蒸気機関車現役世代にギリギリ入らない私にとっては、この組み合わせが琴線に触れる。
大井川鐵道 千頭 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* E100G
それぞれのボックスでそれぞれの旅が始まる。
大井川鐵道 千頭 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* E100G
車窓を流れる風景一つ一つが夏を先取りしてゆく。
大井川鐵道 車内 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* E100G
トンネルに入るとそこには電球の温かな世界があった。
大井川鐵道 車内 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* E100G
駅に停車すると、生暖かい風に混じってブレーキの鉄粉が漂う。汗ばんだ肌にこびりついた鉄臭さが、夏の旅の記憶を呼び覚ます。
大井川鐵道 車内 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* E100G
葡萄色の旅
Vol.1512
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