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降雪のある日、予期せぬタイミングでササラ電車に出会いました。
長年雪国の鉄道を撮りながらも、実は除雪車を撮影したことは殆どなく、思わぬかたちでの初挑戦になりました。
竹ぼうきのブラシを回転させると雪が跳ね上がるのですが、その瞬間を捉えるのはなかなか難しく、撮っては走って信号待ちで追い越してまた撮って…の繰り返しで足はがくがくです。
またの出会いがあれば、その時はもう少し動きを予測して構えよう…と思っています。
ササラ電車出動!①
鈍色の雪雲が迫りくると、唐突に雪かきが始まった。
函館市電 十字街-宝来町 HASSELBLAD 500CM Sonnar C 150mmF4 T* E100
ササラ電車出動!②
武骨な面相が迫りくる。
函館市電 青柳町-谷地頭 HASSELBLAD 500CM Sonnar C 150mmF4 T* E100
ササラ電車出動!③
まだ夜が明けやらぬ函館の街を、黙々と除雪する。
函館市電 函館駅前 HASSELBLAD 500CM Distagon CF 50mmF4 T* E100(+2)
Vol.1577
昭和3年生まれのモ161号が住吉大社の門前を走ります。
人々の暮らしに寄り添うように走る路面電車は、撮っても乗っても楽しいものです。
独壇場
交通規制が布かれた沿線は、路面電車の独壇場だ。
阪堺電車 塚西-東粉浜 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T* RDPⅢ
ハレの日
参拝客で小さな電停はいっぱいだ。
阪堺電車 東玉出 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ
陰影
深みあるモスグリーンの車体に踊る提灯が印象的だった。
阪堺電車 住吉鳥居前 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ
午後の門前
カラフルなおもちゃに不意に目を奪われた午後。
阪堺電車 住吉鳥居前-細井川 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ
Vol.1573
上の写真は1982年にハルビン駅のホームで撮ったものである。この時は長距離列車に乗っていて、この駅に昼12時過ぎに到着した。約15分ほどの停車時間だった。長距離列車の旅では単調な車内に飽きて、駅に着くたびに停車時間を見計らいながらホームに降りて散歩したり写真を撮ったりしていた。
停車した反対側のホームには大型の蒸気機関車がいたのであたりを気にせず夢中でカメラを向けていた。一段落して、ふと振り向くとこれだけの人々が集まっていた。初めは何を見ているのだろうと考えた。彼らの視線の先を見渡しても特に変わったものはない。僕が移動してカメラを操作していると、そのまま彼らは僕の姿を目で追っている。ひょっとして彼らは僕を見に集まったのか! 出発時間が近づいて僕が車内に引き上げると彼らも解散した。当時の中国東北部では外国人旅行者はそれほど珍しかったのだろうか。
首都北京駅の切符売り場だ。ずいぶんとのどかな雰囲気が感じられたことを記憶している。
北京から一番近い万里の長城が見える観光地「八逹嶺」駅。北京からの観光列車が到着してツアーの外国人が下車したところ。このころの中国はまだ外国人の個人旅行が認められておらず、ほとんどの外人客はパックツアーでやって来ていた。
その万里の長城はこんな感じ。みんな人民服を着ていた。
40年前の中国は今とまるで違っていた。もう今では見ることができない情景ばかりだ。
Nikon F2, Nikkor35/1.4 VOL.1572
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新年早々、縁起でもない余談で恐縮ですが…。
良くあることですが、外付けHDDが突然壊れました。
ポータブルタイプで私の扱いが荒いのも悪いんですが、チッチッチッと小さな音から始まり、そのうちキ〜だのピィ〜だの言い出して、その時点ですぐに他のHDにコピー取れば救えたかもしれません。しばらくいじってしまってからコピーをしようとしてももう中身は取り出せませんでした。
ちょっと困ったのはそこにしか入れていなかった、セレクトしたRAWをLightRoomで現像したデータが無くなったこと。
LightRoomは一度読み込みをしてから作業をするので、読み込んであるHDを繋いでないと「ファイルが見つかりません」となってしまい現像作業ができません。もちろん、別のHDにあるオリジナルのフォルダからファイル番号で拾い出ししてもう一度読み込めば済むことなのですが、ちょと面倒。
で、ふと思い出したのはLightRoomはいつも勝手にバックアップ作ってたなぁと。よく「勝手に作って、HDが減るわなぁ」とぶーたれてましたが、いざ、こういう状況になり「LightRoomが作ったバックアップフォルダを指定して、見つからないファイルの検索」をやったら、サクサクともとに戻せました。正月早々、やれやれでございました。
JR東日本 東京駅
Sony α7R3・FE70-200mm F2.8M2
vol.1571
本年もよろしくお付き合いいただきたく、お願い申し上げます。
今まさに鉄路存続の危機に直面しているのが、根室本線の富良野-新得間です。昭和56年の石勝線開業までは道東への幹線でしたが、今は一日数本のローカル線。しかも平成28年の台風10号による空知川水害で東鹿越-新得が不通のままで、復旧の見込みが立たないまま時だけが過ぎています。
「乗る」ことと「伝える」ことで、今年も陰ながら応援していきます。
6×6・フィルムの撮影スタイルは、今年も不変の予定です。フィルム・現像料金も徐々に高くなっていますが、1枚1枚を大切に撮りたいと思います。
実は昨年11月にコンバータ2XEを入手しました。テスト撮影では意外に画質がよかったので、今年は少し遊んでみるつもりです。
それでは、本年の一作目。列車を待ち続けている根室本線の寂しい表情です。
忘却の道
5年の歳月は自然への回帰が容赦なく進む。
この道を再び列車が走ることを願ってやまない。
根室本線 東鹿越-幾寅 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* E100
Vol.1569
「今年はこれで行こう ハッセルブラッド+デジタルバック」
正月から縁起のいい「招き猫号」がやってきた
みなさま、あけましておめでとうございます。
本年も当ブログをよろしくお願いします。
新春1本目の記事は豪徳寺あたりの写真です。表題にありますようにこれらの写真はHasselblad 500CMにデジタルバックをつけて撮りました。昨年後半からいろいろとテスト撮影して、えちごトキめき鉄道の撮影から本格的に導入しました。
半世紀くらい前のボディに最新のデジタルバックをつけてどこまで実用的なのかいろんなレンズでテストしながら検討してました。デジタルバックそのものは画素数こそ高画素ですが、電源を入れてから立ち上がるのに数秒かかったり、データの読出し速度が遅かったりといった具合で、最新のミラーレスには遠く及びません。
しかし、さすが中判センサーだけあって高感度もまずまずノイズが少ないし、ハイライトからシャドーまでのダイナミックレンジに余裕がある感じでトーンの豊かな描写をします。500CMのボディにつけて使用していると、ピントも露出もすべてマニュアルなので何だかフィルムカメラで撮っているような気分になります。
もとより最新のミラーレスを使っていても連写はしないし、レンズも35ミリと50ミリの他には中望遠があれば特に困らないような感じで普段撮影しているので、このハッセルでも不自由は感じません。
何よりうれしいのは最近は出番が少なくなっていたハッセル一式を持ち出す機会がとても増えたことです。さらに古いボディに合わせたレトロなデザインのデジタルバックはボディとの一体感がすばらしい。多少不便でも、このふたつの理由だけで十分に満足です。
新年早々から鉄道写真ネタではなく機材ネタですみません。でも今年はこれでまじめに鉄道写真を撮ってゆくぞという決意表明ということで大目に見てください。さっそく今月末にはこの組み合わせで北国に行きます。本年も鉄道写真を楽しめますように。
ボディとデジタルバックの間には40年以上の時間差があるのですが、こうしてくっつけてみても違和感がまったくないのがすばらしいです。
左がJPEG撮って出し。感度400で主にハイライトを基準に露光しました。右はそのRAWデータからシャドーを起こしてコントラストをやや弱くして、ハイライトからシャドーまでなるべくまんべんなくトーンが出るように現像したものです。これだけシャドーを持ち上げてもノイズはとても少なく気持ちいいです。
これは50ミリのディスタゴンで撮りました。さすがにツァイスのTスターコーティングといえど、現代の超高性能レンズと比べればハレーションは多いです。でも手持ちの5本のレンズでテストしましたが、どのレンズも開放から2段絞れば5000万画素のデジタルでも問題なく実用になります。デジタルなどまだない時代に作られたレンズが現代でも十分に通用するのは素敵なことですね。
Hasselblad 500CM, CFVⅡ50C, Distagon50/4, Planar80/2.8, Sonnar150/4 Vol.1568
あけましておめでとうございます
2022年・・・今年こそ明るく
そして皆様にとりまして素晴らしい年になりますように!
今年最初のカットは、上空からの東海道新幹線大井車両基地付近の様子です。(下の方、白い平行線で新幹線が並んでいるのが車両基地、その少し上の方にち〜〜〜さく東京モノレールと京急電車もいるのですが、blogサイズですと判別は難しいですね、ごめんなさい。)
今年は人々の移動やお出かけが憚られることがなくなり、また、様々な交通機関の運行や物流もスムーズに行われ、世の中に活気が戻りますことをお祈り致します。
引き続き、本年も当ブログをどうぞよろしくお願い申し上げます。
JR東海 大井車両基地上空
Sony α7R3・ FE24-105mm F4
vol.1567
明けましておめでとうございます。
いつも当ブログをご覧いただきましてありがとうございます。
ブログ「現代鉄道写真研究所」もすでに1,500回を越え、本年6月にはついに10周年を迎えます。多くの皆様にご覧いただいているおかげです。このブログを始めた当初は10周年などは遠大すぎる目標で想像することすらできませんでしたが、いざ、それが手が届くところまで近づいてくると、いまさらながら日々の継続の大切さをあらためて感じています。これからもメンバー一同、楽しみながらブログを続けていきたいと思っています。
毎年恒例のお正月企画ですが、あさって1月3日に各メンバーの本年最初の記事を連続してアップします。どうぞお楽しみに。
一昨年より続くコロナ禍の生活もすでに2年が経過し、社会も人々の意識もコロナ以前とは変わっています。ともすれば不自由な生活の中でストレスを抱えることもある昨今ですが、こういう時こそ趣味の時間の充実で、気持ちを明るく元気に過ごしていきましょう。
皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げますとともに、日々の平安が戻り、健康と安全に注意しながら鉄道趣味が楽しめる一年となりますように切に願っています。今年もレイル・オンブログ「現代鉄道写真研究所」を引き続きよろしくお願いいたします。
令和四年 元旦
レイル・オン一同
vol.1566
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