Rail-On謹賀新年号3号車 服部一人
「今年はこれで行こう ハッセルブラッド+デジタルバック」
正月から縁起のいい「招き猫号」がやってきた
みなさま、あけましておめでとうございます。
本年も当ブログをよろしくお願いします。
新春1本目の記事は豪徳寺あたりの写真です。表題にありますようにこれらの写真はHasselblad 500CMにデジタルバックをつけて撮りました。昨年後半からいろいろとテスト撮影して、えちごトキめき鉄道の撮影から本格的に導入しました。
半世紀くらい前のボディに最新のデジタルバックをつけてどこまで実用的なのかいろんなレンズでテストしながら検討してました。デジタルバックそのものは画素数こそ高画素ですが、電源を入れてから立ち上がるのに数秒かかったり、データの読出し速度が遅かったりといった具合で、最新のミラーレスには遠く及びません。
しかし、さすが中判センサーだけあって高感度もまずまずノイズが少ないし、ハイライトからシャドーまでのダイナミックレンジに余裕がある感じでトーンの豊かな描写をします。500CMのボディにつけて使用していると、ピントも露出もすべてマニュアルなので何だかフィルムカメラで撮っているような気分になります。
もとより最新のミラーレスを使っていても連写はしないし、レンズも35ミリと50ミリの他には中望遠があれば特に困らないような感じで普段撮影しているので、このハッセルでも不自由は感じません。
何よりうれしいのは最近は出番が少なくなっていたハッセル一式を持ち出す機会がとても増えたことです。さらに古いボディに合わせたレトロなデザインのデジタルバックはボディとの一体感がすばらしい。多少不便でも、このふたつの理由だけで十分に満足です。
新年早々から鉄道写真ネタではなく機材ネタですみません。でも今年はこれでまじめに鉄道写真を撮ってゆくぞという決意表明ということで大目に見てください。さっそく今月末にはこの組み合わせで北国に行きます。本年も鉄道写真を楽しめますように。
ボディとデジタルバックの間には40年以上の時間差があるのですが、こうしてくっつけてみても違和感がまったくないのがすばらしいです。
左がJPEG撮って出し。感度400で主にハイライトを基準に露光しました。右はそのRAWデータからシャドーを起こしてコントラストをやや弱くして、ハイライトからシャドーまでなるべくまんべんなくトーンが出るように現像したものです。これだけシャドーを持ち上げてもノイズはとても少なく気持ちいいです。
これは50ミリのディスタゴンで撮りました。さすがにツァイスのTスターコーティングといえど、現代の超高性能レンズと比べればハレーションは多いです。でも手持ちの5本のレンズでテストしましたが、どのレンズも開放から2段絞れば5000万画素のデジタルでも問題なく実用になります。デジタルなどまだない時代に作られたレンズが現代でも十分に通用するのは素敵なことですね。
Hasselblad 500CM, CFVⅡ50C, Distagon50/4, Planar80/2.8, Sonnar150/4 Vol.1568
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