遥かなる旅愁-キハ283最後の舞① 深川俊一郎
2022年3月12日のダイヤ改正では、根室本線に大きな動きがあります。
まずは平成9年の登場以来、25年に亘り特急スーパーおおぞら(現在は特急おおぞら)として東へ走り抜けたキハ283が引退します。
最高速度130㎞/h(現在は110㎞/h)・振子式の高性能車で、札幌-釧路間を従来のキハ183より何と45分短縮する俊足ぶりは、乗っても撮っても楽しいものでしたが、極寒地における急勾配・急カーブのハードな高速走行は、車両に想像以上の負荷をかけたようです。
そして昭和52年の登場以来、実に40年以上走り続けてきたキハ40が、新得-釧路間の運用を離れます。当たり前のように北の大地を走っていた車両に、引退の時が迫ります。
またダイヤ改正とは別の話ですが、この1月28日に開かれた根室本線対策協議会で、富良野-新得間の沿線自治体が存続に必要な負担に応じられないとして、事実上のバス転換を容認しました。
鉄路存続の道が潰えることは誠に残念でなりませんが、私個人としては限られた時間を引き続き撮影して伝えようと思います。
それでは、2回に亘り、キハ283の最後の雄姿をご覧いただきます。
かわいた道
長い西日が十勝平野を黄金色に染める。
かわいた道を特急列車は東へと進む。
根室本線 幕別-利別 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T* RDPⅢ
優雅な時
その佇まいは優雅で気高い。
どこかタンチョウと相通ずるものがある。
根室本線 十弗-豊頃 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T* RDPⅢ
早い雲
レールと雲が追いかけっこをしているよう。
先頭車両のヘッドマーク上の小窓はかつての展望席だった。(現在は立ち入り禁止)
根室本線 車内 HASSELBLAD 500CM Distagon CF 50mmF4 T* E100G
秋天
湿った雲がみるみる上空に呑まれてゆく。
遠くの日高山系はもう冬支度だ。
根室本線 芽室-大成 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar CF 350mmF5.6 T* E100
颯颯
秋色の森に真っ青な車体が浮き立つよう。
車体を傾斜させながら颯颯とかけてゆく。
根室本線 浦幌-厚内 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T* E100
秋の舞
特急列車は風音に吸い込まれるように去ってゆく。
舞い踊る落ち葉が行く秋を惜しんでいる。
石勝線 トマム-新得 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar CF 350mmF5.6 T* RVP100F
Vol.1585
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