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東へと向かう列車は、そこはかとない孤独感を滲ませます。
空と大地の多彩な表情が、置き忘れた旅愁を呼び覚ますのです。
地吹雪のあと
身体を持っていかれそうな地吹雪が止むと、大地にはその文様が描かれていた。
気が付けば薄紫の夕暮れ時がすぐそこに迫っていた。
根室本線 御影-芽室 HASSELBLAD 500CM Distagon CF 50mmF4 T* E100
雪雲襲来
厚い雪雲が大地を飲み込んでゆく。
残された陽光は僅かに行く道を照らす。
根室本線 厚内-音別 HASSELBLAD 500CM Distagon CF 50mmF4 T* E100
最果ての道
細い細い道は東へと続く。
寂寥感も益々募ってゆく。
根室本線 厚岸-糸魚沢 HASSELBLAD 500CM Tele-Tessar CF 350mmF5.6 T* E100
落日
東の果ては落日も早い。
一瞬の輝きがいつまでも瞼に焼き付いていた。
根室本線 別当賀-落石 HASSELBLAD 500CM Tele-Tessar CF 350mmF5.6 T*+2XE E100
Vol.1597
夏日気温になる日もある今頃にラッセル車のカット掲載と、ちょっと時期外れなことで恐縮です
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愛別ー中愛別_
伊香牛ー愛別
今冬は、ラッセル車以外の撮影に時間を回したり、ラッセル車撮影と考えていた日が運休となったりで、ラッセルに出会えた機会は例年より少なめでした…。定番撮影地のカットばかりですが、冬季に一度は掲載したい車両なのでわがままをどうぞお許しください。
また来年会えますように…
JR北海道 宗谷本線・石北本線
Sony α7R3・α7lll / FE16-35mm F4・FE24-105mm F4・FE70-200mm F2.8M2 (トリミングあり)
vol.1595 Thanks 326氏
大寒の頃、北の大地は最高気温すらマイナス10度を下回ることもしばしばです。
陽は低くて短く、繊細で厳かな光景が繰り広げられます。
残月
雲の切れ間からおぼろげに残月が現れた。
入れ替わるように山稜のモルゲンロートが目覚めを促す。
根室本線 山部-下金山 HASSELBLAD 500CM Sonnar C 150mmF4 T* E100
極寒模様
霧氷のグラデーションが極寒に揺れている。
小さな列車は孤独の道を辿ってゆく。
根室本線 金山-東鹿越 HASSELBLAD 500CM Sonnar C 150mmF4 T* E100
大寒
一日中凍てつく日であった。
昼を過ぎても霧氷が散らずに残っていた。
根室本線 布部-山部 HASSELBLAD 500CM Distagon CF 50mmF4 T* E100
薄暮の大地
早々に陽が山の端に隠れてしまった。
残された足跡が少し寂しげに横切っていた。
根室本線 布部-山部 HASSELBLAD 500CM Distagon CF 50mmF4 T* E100
Vol.1593
最初は軽く雪かきだったが....。
今年の冬は豪雪だった。ついひと月ほど前だが、函館市電に残る貴重なビンテージトラム「ササラ電車」の特別チャーター撮影会が行われた。函館市電には現在も「排3号」「排4号」の2両の雪かき電車が在籍している。
このうちの3号をチャーターして撮影会をすることになったのだが、事前の打ち合わせでは、たとえ雪がなくてササラ電車の運行の必要性がなくても、ササラを回さずに運行するということであった。参加者としてはもちろんササラが回って雪を飛ばしているところを撮りたいのはやまやまだが、滅多に走ることのないササラ電車を撮影できるだけでもありがたいといった気持ちであった。
しかし当日、すでに前日からの激しい降雪はいっこうに止む気配もなく、本当にササラ電車が出動しなければいけない荒天だった。お住まいの方々や交通局の皆様方のご苦労を思うと誠に申し訳ない気持ちではあったが、ササラ電車が本気で活躍する姿を拝むことができたのはとてもうれしかったです。撮影会に絶大なご協力をいただいた函館市企業局交通部の皆様方、ありがとうございました。
530と絶妙のすれ違い!
途中からはさらに吹雪が強くなり、ほとんどホワイトアウト寸前。
日没後も奮闘は続く。
仕事が終わって車庫に帰還。車体に激しく付いていた雪を落としてもらって僚機「排4号」と並んで記念撮影。本当にお疲れ様でした。
FUJI X-T3,T2, FUJINON XF16-55/2.8, 70-300/4-5.6, 90/2 VOL.1592
「昼」
ダイヤ改正の行われるこの時期は、新しいことへの期待感はあるものの、車両運行終了や廃駅など寂しいこともたくさんやってきます。先達ての深川氏の記事でも触れられていましたが、根室本線、新得-釧路間での「キハ40」運行は3月11日をもって終了となります。
丸っこくて愛らしいキハ40に会える機会が少なくなりとても残念ですが、軽い新型車両によるスピードアップや燃料代の節約など、運営の諸事情をを考えると仕方ないこととも思います。
今後もどこかで40に会えたら「輝いてるよ!よんまる!」とエールを送ります。
JR北海道 根室本線 花咲線(花咲線は根室本線の釧路ー根室間の愛称)
上・糸魚沢ー厚岸 (糸魚沢駅は今年のダイヤ改正で廃駅となります)
この時は国鉄一般気動車標準色40が花咲線に入ってきていました
中・厚内ー音別
下・落石ー別当賀
国鉄一般気動車標準色40+キハ54で運行されていました
Sony α7R3・α7lll / FE24-105mm F4・FE70-200mm F2.8M2
vol.1591 Thanks 326氏
目が覚めるようなブルーのペイントには、やはり純白のパウダースノーが似合います。
白煙を舞い上げ駆けてゆくその姿を、決して忘れることはないでしょう。
粉雪
サラサラのパウダースノーを纏って滑るように駆けてゆく。
車窓はきっと白く霞んでいることだろう。
石勝線 トマム-新得 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar CF 350mmF5.6 T* RXP
氷雪の舞台
冬の湿原は広大な舞台と化す。
特急列車は優雅に舞ってゆく。
根室本線 音別-白糠 HASSELBLAD 500CM Tele-Tessar CF 350mmF5.6 T* E100
白煙輝く
大きな弧を描いて峠道を下ってゆく。
舞い立つ白煙が森に光っていた。
石勝線 トマム-新得 HASSELBLAD 500CM Tele-Tessar CF 350mmF5.6 T*+2XE E100
東へ
車窓に荒涼とした原野が広がると、いよいよ東へやって来たと実感する。
車体を傾斜させながら、特急列車は軽快に駆けてゆく。
根室本線 尺別-音別 HASSELBLAD 500CM Tele-Tessar CF 350mmF5.6 T* RVP100F
青い眼光
群青色の森の奥から鋭い眼光が差してくる。
やがて宵闇が辺りを飲み込むのだろう。
根室本線 新夕張-占冠 HASSELBLAD 201F Sonnar C 250mmF5.6 T* E100G
Vol.1589
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