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2022年3月15日 (火)

遥かなる旅愁-氷雪の舞台①  深川俊一郎

大寒の頃、北の大地は最高気温すらマイナス10度を下回ることもしばしばです。
陽は低くて短く、繊細で厳かな光景が繰り広げられます。

22006
残月

雲の切れ間からおぼろげに残月が現れた。
入れ替わるように山稜のモルゲンロートが目覚めを促す。
根室本線 山部-下金山 HASSELBLAD 500CM Sonnar C 150mmF4 T* E100

22006_20220313140801
極寒模様

霧氷のグラデーションが極寒に揺れている。
小さな列車は孤独の道を辿ってゆく。
根室本線 金山-東鹿越 HASSELBLAD 500CM Sonnar C 150mmF4 T* E100

22006_20220313140802
大寒

一日中凍てつく日であった。
昼を過ぎても霧氷が散らずに残っていた。
根室本線 布部-山部 HASSELBLAD 500CM Distagon CF 50mmF4 T* E100

22007
薄暮の大地

早々に陽が山の端に隠れてしまった。
残された足跡が少し寂しげに横切っていた。
根室本線 布部-山部 HASSELBLAD 500CM Distagon CF 50mmF4 T* E100

Vol.1593

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深川俊一郎」カテゴリの記事

コメント

どれも深川さんの個性溢れる魅力的な作品ですが、中でも二枚目作品の極寒模様とっても好きです!まるで現場に居るかのような臨場感があって、ボケ具合も見事で。それでいて人肌のような暖かさが滲み出ている心象風景…凄いです!

さとけん様
いつもご覧いただきありがとうございます。
マイナス26.6℃の朝、霧氷が見事で寒さを忘れて雪中を駆け回りました。ご指摘の通り、気持ちはホカホカしていました。

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