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2022年6月 9日 (木)

ブログ開設10周年記念 北へのいざない-二色塗りの小さな気動車①  深川俊一郎

季節外れの真夏日を記録した5月が終わり、長い梅雨を予感させる頃、私たちのブログは10年の節目を迎えました。
しばしばネタに悩み期日に追われながらも、いつしか10年が経過したという感じです。
ご覧いただいている皆様には、深く感謝申し上げます。そしてこれからも、お付き合いいただければ幸いです。

ご存じのとおり、北海道の鉄路は今まさに岐路に立たされています。これまでも何らかの節目では過去の作品をお披露目してきましたが、今回は私のライフワークである北海道にちななんで、「二色塗りの小さな気動車」をテーマに数回に分けてご覧いただきます。
少しマニアックな話になりますが、過去のブログ(平成最期の日、平成31年4月30日)で、私が北海道に向き合う原点が「とある本に載っていた、原野をポツンと走る気動車の写真」であることを書きました。赤とクリームの二色塗り、いわゆる国鉄一般色のキハ22です。この塗装は昭和57年頃には無くなりましたが、その後数十年を経て一部で復刻し、昨年も北海道で話題になりました。
気が付けばこの「二色塗りの気動車がポツンと原野を行く光景」に強く惹かれる自分がいて、北海道のみならずその後各地のローカル線に赴くことになるのです。
それでは特別企画の第1回目、北海道を行く現役時代の二色塗り気動車です。時は昭和54年~56年頃で私は高校生。初めて北海道を訪れた頃です。拙い写真ですが、暫しお付き合いいただければ幸いです。

さいはての鉄路…宗谷本線・天北線

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さいはての道
延々と続く熊笹の丘陵の向こうに、利尻富士が現れた。
この時「さいはて」という響きを初めて実感した。
宗谷本線 抜海-南稚内 minolta XD MC W.ROKKOR 35mmF1.8 KM

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初めて降り立った抜海駅は、少し強めの風にフランスギクが揺れていた。
不意の線路故障で、思いがけない楽しいひとときが待っていた。
宗谷本線 抜海 minolta XD MC W.ROKKOR 35mmF1.8 KM

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風鳴りの大地
鳴りやまない風の隙間から、ほんの一瞬大地が照らされた。
北辺の鉄路は細いけれど頼もしかった。
宗谷本線 抜海-南稚内 minolta XD MD TELE ROKKOR 135mmF2.8 KR

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広漠の原野
曇天もこれだけ広いと見事だと開き直るしかなかった。
もう1週間太陽を見ていなかった北の果て。
天北線 芦野-鬼志別 minolta XD MC W.ROKKOR 35mmF1.8 KR

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終列車
小さな終列車が宵闇に吸い込まれていった。
それを見届けてから、駅員さんに頼んでホームの小さな待合室で寝かせてもらった。
天北線 鬼志別 minolta XD MC W.ROKKOR 35mmF1.8 KR


根釧台地の風に吹かれて…標津線

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遥かな大地
草原の少し甘い匂いが頭上をかすめていった。
パイロットファームをゆく二色の小さな気動車は、私の心の奥底にある原風景だ。
標津線 春別-協和 minolta XD MC W.ROKKOR 35mmF1.8 KM

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遠い夏道
単に平坦ではなく起伏がある方が、より広さを実感することを知った。
どこまでも続く夏道が陽炎に揺れていた。
標津線 奥行臼-厚床 minolta XD MD TELE ROKKOR 200mmF4 KR

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寂しげな車内
日が暮れると不意にホームシックに駆られた。
白熱電球の車内が寂しさに一層輪をかけた。
標津線 車内 minolta XD MC W.ROKKOR 35mmF1.8 KM


水辺の寂寥感漂う…湧網線

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青い水辺
月見が浜という名のこの静かな水辺は、真昼の青さも見事だった。
心に染みた夏の日の静寂。
湧網線 芭露-志撫子 minolta XD MC W.ROKKOR 24mmF2.8 KM

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青空の駅
北国の短い夏休みを、青空が優しく包み込んでいた。
塗装簡略化に向けた朱色一色(首都圏色)が増えてきた頃だった。
湧網線 常呂 minolta XD MC W.ROKKOR 24mmF2.8 KM

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秋の気配
オホーツクの涼やかな風が肌に心地よかった。
かつて湧網線が走っていた常呂の町は、今やカーリングの聖地としてその名が知られている。
湧網線 常呂-能取 minolta XD MD ROKKOR 50mmF1.7 KM


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たそがれの小道
風のない穏やかな夕刻に、二色の気動車が輝いていた。
黄昏時の描写は、同じコダクロームでも64(KR)だと重厚な赤銅色になる。雑味のない澄んだ黄金色は25(KM)のみが再現でき得るので、私は好んでKMを使った。
湧網線 芭露-志撫子 minolta XD MD TELE ROKKOR 135mmF2.8 KM

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ともしび
「二色塗り・一両編成・車内が白熱電球」にとてもこだわっていた。その少し寂しげな情緒を表現したかった。
夜景でも1/2秒・手持ちで平気に撮っていた。
湧網線 計呂地 minolta XD MC W.ROKKOR 35mmF1.8 KR

Vol.1621
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