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驚くほど早かった6月の梅雨明けに、季節が彷徨っています。
何かが違う…そう、静かなのです。まだ頭上でセミが鳴いていない。足元で虫が歌っていない…
早すぎる夏
猛暑続きでも何かが違う空白の夏。
小湊鐵道 飯給-月崎 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ
草いきれ
初夏の名残が線路端に溢れていた。
小湊鐵道 上総大久保-養老渓谷 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ
放課後
日陰が恋しい一本道。
小湊鐵道 上総川間-上総鶴舞 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T* RDPⅢ
真夏の空間
静かすぎてどこか寂しい真夏の空間。
小湊鐵道 月崎-上総大久保 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ
Vol.1637
昔の写真を整理していたらポラロイドSX-70で撮影した写真が何十枚も出てきた。撮ったことはよく覚えているが、もう長らく見ることはなく袋に入れて無造作に整理箱にしまってあった。
だいたい2000年 頃に撮ったものが多い。この頃はどこかに撮影に行く時、たいていはSX-70を持参して気まぐれにシャッターを押していた。ポラSX-70独特の色調、真四角の画面、手のひらに乗る大きさのプリントなど、これはこれでなかなか可愛い。
最近は若い人の間でフジのチェキが流行っている。僕も1台持っているが、たしかに楽しい。デジカメの時代になってから撮影後すぐに結果が見られるが、でも小さなプリントになって出てくるというのはまた格別の喜びがある。
今では僕のSX-70は飾り物になってしまっているが、このカメラもコンパクトな折りたたみ式で、いま見ても美しいカメラだ。
古い写真はモニターで見るよりはこうして紙の状態で見たほうがより懐かしい気がするのはなんでだろう。
POLAROID SX-70 VOL.1636
以前は石北本線と名寄本線が分岐する要衝であった「遠軽駅」は、1989年に名寄本線が廃止されたことで石北本線だけがスイッチバックする数少ない平面スイッチバックの駅となりました。時間帯によっては、駅の手前は列車が出たり入ったりが繰り返され、まさにwonderlandです…
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___ 右は旭川方面、左は北見方面への線路がわずかの間並行しています____
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お天気はどしゃ降りでも、あっち向いてこっち向いてと楽しいものは楽しいのであります。
JR北海道 石北本線 遠軽駅近く
Sony α7R3・α7M3 / FE16-35mmF4・FE70-200mmF2.8M2(トリミングあり)
vol.1635
前回に引き続き、以前から欲しかった500mmのF4.5Lで撮った東京メトロのスナップです。
青春時代の憧れの女性(レンズ)と再会・・・。そして、デートを楽しむような撮影行でした。
置ピンで入線を捉える。蛍石とUDレンズを1枚ずつ使用した、逆光に強い6郡7枚のレンズ構成だ。AFレンズによくあるピントの迷いが無いので、追いピンも自在だ。(東京メトロ丸ノ内線 国会議事堂前) カーブのホームに設置されたホームドア。さすがは単レンズ、前後のボケ味がいい。(東京メトロ丸ノ内線 国会議事堂前)爽やかな笑顔に惹かれて、車内の中吊りをクローズアップ。(東京メトロ 日比谷線)SSを1/80secまで落として乗客をブラしたが、ボディ内のブレ防止機能の驚異的な効果で、自動改札機は見事に止まっている。(東京メトロ 千代田線 大手町駅)
1981年、NFDとなって登場した白レンズ。発売当時は世界トップクラスの描写性能だった・・・。それにしても初代のF-1と良く似合う。(オマケ・写真下)
撮影:2022.6.25・7.12 Nikon Z7Ⅱ NFD500mm F4.5L
蝦夷梅雨の合間、適度な湿気が肌に心地よかった曇り空のもと、キハ40臨時列車が根室本線を走りました。
富良野鉄道未来の会さんが主催し、二色塗りのキハ40を二両連結して、富良野→東鹿越→山部→東鹿越→富良野と約一往復半。自治体をはじめ地元の方々のご協力で大変な盛り上がりを見せてくれました。
鉄路存続に向けた情勢は厳しいものがありますが、車中では宮田会長の熱い想いや、ピアノとバイオリンの生演奏、関係者の皆さんの活力を目の当たりにして、とても充実した有意義な時を過ごすことができました。
車窓はいつもの静かな沿線とは打って変わって、農家の方々がビニールハウスに登って手を振ったり、地元の方々の応援で小さな駅は一杯です。
また撮影ポイントにはびっくりするほどの人が集まり、パトカーが警戒するほどの状況。人が乗らなくて廃止の危機にあるところにこれだけの人が集まった事実に、正直驚きを禁じ得ませんでした。
はやる気持ちを抑えて出発を待つ。富良野駅。
さりげなく始まった小さなコンサート。布部駅。
普段は見られない列車交換。山部駅
油庫が駅の歴史を物語っている。金山駅。
トンネルを抜けると眼下にかなやま湖が広がる。
図らずも終着駅となって久しい東鹿越駅は、いつにない賑わいを見せた。
地元の方々の熱い応援。山部駅。
車窓から受ける風は汽車旅の醍醐味だ。
貫禄ある母屋の金山駅で、いつもは見られない列車交換。
根室本線 富良野~東鹿越 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ
Vol.1633
駅に停車した上下線2両の電車。なにげない写真に見えるが、通常こんな写真は撮れない。もちろん安全を確保しての合法的な撮影である。これは駅近くの踏切から撮った写真だが、当然ながらこの状態だと踏切は閉まっているはずだ。
この日は朝8時頃に飛来物がパンタグラフに当たって、パンタと架線の双方が損傷したようだ。電気を止めた上での架線修理と自走不可の車両移動に時間を要し、6時間以上もの運転見合わせとなった。
そんなわけで江古田駅横の踏切は停車した電車を前にずっと開きっぱなしだった。こんな写真が撮れるのも珍しいことで、近所の日芸の写真学科の学生も一緒に写真撮っていた。
この日は運転再開後の夕刻にも沿線火災の影響で遅延が生じており、まったく災難の1日でしたね。
根室本線の富良野-新得(東鹿越-新得はバス代行)が、いよいよ自治体を含めて鉄路としての存続を断念する方向です。残された日々が決して長くないことは想像に難くないので、次の季節は再び撮ることができない覚悟で向き合っています。
令和3年に根室本線全通100周年他の記念で、釧路運輸車両所のキハ40が2両ほど二色塗りに化粧直しされ、新得以東を走りました。これは往年のキハ22を模したものです。新車当時は朱色一色(首都圏色)で登場したそのキハ40も、令和4年3月のダイヤ改正で釧路支社から引退しましたが、廃車を免れた数両が旭川運転所に転属。二色塗りの2両もその中に含まれ、この春から根室本線の富良野-東鹿越にも姿を見せるようになりました。
最期が迫るこの鉄路に、私にとって原点である二色塗りの気動車が現れるとは何かの縁。出会える確率は低いですが、期待に胸を膨らませて臨みたいと思います。
残雪遥か
随分と早い夜明けが、時計の針を大きく追い越していた。
眩しい残雪に、眠たい身体がまだ少し追いつかない。
根室本線 布部-山部 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ
息吹き
森の奥から湧き出るように木々が息吹く。
白く閉ざされていた厳しい冬は、いつの間にか大地の奥底に眠ってしまった。
根室本線 金山-東鹿越 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T*+2XE RDPⅢ
浅春
浅い春は清冽で心が洗われる。
遠くの線路を二色塗りの気動車がのんびりと、そして確かな足取りで走っていった。
根室本線 布部-山部 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T* E100
Vol.1629
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