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2022年10月 9日 (日)

祝 只見線再開通!  深川俊一郎

2022年10月1日、ついにこの日がやってきました。只見線再開通です。
振り返れば2011年7月30日の新潟・福島豪雨により会津川口と只見の間で鉄橋や路盤が流失してから、既に11年の時が経ちました。
福島県と沿線自治体、そして地元の方々の熱意による上下分離方式による復旧は、鉄道を残すことでの将来性に賭ける選択がなされたわけです。
折しもJR各社が線区ごとの輸送密度を発表し、北海道のみならずローカル線の存続に物議を醸しています。只見線の例が今後のローカル線の未来に一石を投じることになれば、こんなにうれしいことはありません。
交通手段としての鉄道かバスかが議論されても、私たちが鉄道にこだわるその気持ちは理屈ではないのですから。

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おかえり

一番列車をどこで迎えようかと考えたとき、只見の隣の駅、会津蒲生に決めた。
もう40年以上も前に初めて只見線に乗った時、その深い山里の中に佇んでいた小さな駅の姿がとても印象的だったからだ。
只見線 会津蒲生 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ

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再会のとき

山里に突然現れた細い急カーブの鉄橋は、初めて見たときは驚きを禁じ得なかった。
長らくの眠りから覚め、再び列車が走る日がきたことは半ば夢のようだ。
只見線 会津蒲生-只見 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ

22055
水の郷ふたたび

これほど水辺に手が届きそうな車窓があるだろうか。
その険しさと静寂は、前身が田子倉ダム資材輸送のための専用線であったことを教えてくれる。
只見線 会津塩沢-会津蒲生 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T* RDPⅢ

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峻峰の里

峻峰・蒲生岳の袂には小さな蒲生の集落がある。
抜けるような秋天のもと、刈入れ間近の穂波が黄金色に染まっていた。
只見線 会津蒲生-只見 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ

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よき日に

散歩道の向こうから、本当に久しぶりに列車がやって来た。
このよき日に只見線がくれたのは、晴れ渡る10月の空のように穏やかで満たされた気持ちだった。
只見線 会津横田-会津大塩 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ

Vol.1661

☆追記
私も後で知ったのですが、7月22日に放映されたNHK BSP 新日本風土記「絶景鉄道 只見線」で、2001年に発行(共著)した写真集「望郷-只見線」を地元の方が見てくれているシーンがありました。「高校の図書館にあり、ほんと好きで毎日見ていた」「人の営みが写っている」など、当時の私たちが大切にしていたメッセージをくみ取っていただけたのは、とてもありがたいことです。なお、10月14日の20:45からスペシャル版で再度放映されるようです。

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コメント

深川さん、ご無沙汰しております。大藪です。
やはりいらしていたんですね。深川さんの想いからすれば当然ですが…(笑)
自分は大塩で過ごしてました。30日はノボリ立てるお手伝いとかしてました。
11年は長かったですが、この日を迎えられて今まで応援してきた事が間違ってなかったんだなって感慨無量でした。
今度一杯やりたいです(笑)
ありがとうございました。

大藪様
ご無沙汰しております。ご覧いただきありがとうございます。コメントも頂戴しありがとうございます。
この日は必ず行こうと決めておりました。本当に久しぶりの訪問だったのですが、空気を吸った瞬間、その匂いに胸が熱くなりました。
またどこかでお会いできる日を楽しみにしております。

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