2022 今年の1枚 水の郷ふたたび 深川俊一郎
今年も一年お付き合いいただき、ありがとうございました。
存続の是非が問われていた根室本線の富良野-新得間は、残念ながら沿線自治体が鉄道による存続を断念しました。北海道の鉄道はまさに正念場を迎えており、引き続き見つめていきたいと思います。
一方で只見線が11年の歳月を経て、念願の再開通を果たしました。沿線の皆さんと自治体、そして只見線を取り巻くすべての方々の熱意の賜物です。
今年の1枚「水の郷ふたたび」は、私自身3年ぶりの只見線訪問、そしてこの場所に立ったのがおそらく14年ぶりという一コマです。
再開通区間のなかでも只見線を象徴する光景が広がる寄岩近辺を、対岸の鷲が倉山から見下ろすと、水辺に切り立つ蒲生岳の裾を張り付くように列車が辿ります。
そこへの道のりで対峙したのは、14年の歳月により、もともと道なき道であった藪山の獣道が、人を完全に拒むほどに自然へと回帰していた実態でした。
無情な時の流れと偉大な自然の力を実感した次第です。
それでは皆さまどうぞよいお年をお迎えください。
Vol.1689
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