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2023年2月27日 (月)

遥かなる旅愁-酷寒模様①  深川俊一郎

酷寒の大地に身を置けば、張りつめた厳かな空気に気持ちが冴えわたります。
絶え間ない雪雲とその狭間から時折差す弱々しい陽射しが、鈍色の空に僅かなリズムを与えます。

23011
長い眠り

忘れ去られたドライフラワーのように、深紅のナナカマドが凍りついている。
春が来る前には鳥たちに啄まれて無くなっているだろうか。
根室本線 富良野-布部 HASSELBLAD 500CM Distagon CF 50mmF4 T* RDPⅢ

23012
残月遥か

まだ眠たげな西の空に、今まさに残月が消えんとしている。
弱々しい朝陽が今にも雪雲に吸い込まれそうな朝だった。
根室本線 山部-下金山 HASSELBLAD 500CM Planar CF 80mmF2.8 T* RDPⅢ

23002
粉雪

サラサラと、つかみどころのない粉雪が静かに舞っている。
あのトンネルの向こうにはどんな景色が広がっているのだろうか…
根室本線 金山-東鹿越 HASSELBLAD 500CM Tele-Tessar CF 350mmF5.6 T* RDPⅢ(+1)

23006
宵闇迫る

遠くの山も霞んできた。
赤いシグナルが宵闇を引き寄せる。
根室本線 山部-下金山 HASSELBLAD 500CM Sonnar C 250mmF5.6 T* RDPⅢ

Vol.1714

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コメント

「粉雪」は秀逸に思えます。

25‰さま
いつもご覧いただきありがとうございます。
この区間も遂に残り1年を切ってしまいました。

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