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沼尻
かつて会津磐梯山の麓を小さな軽便鉄道が走っていた。廃線になって何十年も経つが、いまだに根強いファンの多い沼尻鉄道である。僕自身も大ファンで、もちろん写真でしか現役時代のことを知らないのだが、さぞ美しい軽便の鉄道情景が広がっていただろうことは十分に想像できる。
最近その廃線跡を訪ねてみる旅に出た。このかつて存在した軽便鉄道に対する地元の愛着は今でも強いと思われるが、廃線跡には各駅があった場所に駅名標を模した案内板が立っている。今では線路跡の多くは道路になっていて、当時の面影をたどるのはむつかしいのだけど、しばし往時に思いを馳せて足跡を訪ねた。
家に帰って写真集を見て今日訪ねた道のりと昔の風景を頭の中で重ね合わせる。僕は鉄道模型はやらないのだけれど、もし将来模型を始めることがあったら、まっさきにジオラマを作ってみたいのが、この沼尻鉄道である。
会津樋之口
白木城
始発駅川桁を出発してすぐに小さな川を渡る鉄橋。今も鉄橋は残っていて、春には川沿いに見事な桜が咲く
磐越西線猪苗代駅の近くにある緑の村には沼尻鉄道の車両が保存されている
HASSELBLAD CFVⅡ50C 45/4 FUJI X-T3,FUJINON XF 16-55/2.8 VOL.1753
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新幹線に乗ると 相変わらずに窓の写り込み拾いを楽しんでいます。
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そういえば…、少し遅い話で恐縮です(もちろんご周知の方もいらっしゃると思いますが)、「新幹線オフィス車両」という名前だったお仕事用車両(座席はフリーで自由席券で利用可、また、指定席券を持つ人がその車両に移動するのも可)が3月から「TRAIN DESK」と名を変えて、指定席券を必要とする車両にリニューアルされました。少し前までは乗客数が少なめだったこともあり、1両をフリー車両としても差し支えなかったのかもしれませんが、旅行者や移動のビジネスマンがどんどん増えている現在、このシステムは良いことだなと思います。使用目的は仕事、勉強が主ですが、食事や休息も可となっています。ということで最近はこの車両を利用させてもらっていますが、周りでキータッチの音がカタカタ、スマホの呼び出し音がしていてもそれを承知の上での乗車ですから気になることはありません。ビジネスマンの皆さん、お疲れ様です!! さて、窓の撮影は仕事としてよいものなのか…(^^;、もちろん、シャッター音は完全無音にしてますのでどうぞお許しください、ミラーレスはこういう時にありがたいです。
JR東日本 北陸新幹線 E7 or W7(の窓)
Sony α7R3 / FE24-105mm F4・Sony Cyber-shot RX100 M7
vol.1752
おかげさまでこのブログも11周年を迎えることができました、ご覧頂いている皆様には感謝の気持ちでいっぱいです、本当にありがとうございます。
11周年の記事としまして、木次線「奥出雲おろち号」乗車の際のカットを載せようと思います。5月6日の記事では外から撮影した走行カットを載せましたが、その訪問時には運よく乗車券が購入できていて、追いかけをした日とは別の丸一日を乗客として過ごすことができました、ありがたいことです。
そして前記事にも書きましたがこのおろち号は今年の11月に運行を終了します。このブログを始めてから11年、その間にはたくさんの路線、駅、車両が姿を消していきました。これまで頑張ってきてくれた車両などがみられなくなるのはやはり淋しいことで…「車両の老朽化」というフレーズが、ガッタガタの体とほえほえ〜の頭になった自分と重なるところはありますが、動けるうちには動く!、撮れるうちは撮る!!、そう言い聞かせて、もう少しの間ガンバっていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
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爽やかな緑の風を受けて
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すれ違う車両に「Colors撮影」を楽しみ
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やっぱりスマイル君(DL)はかわいい!とニマニマし
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残り少ない運行のご無事を祈りながら、お疲れ様とありがとうを!
JR西日本 木次線 奥出雲おろち号
Sony α7R3・α7lll / FE16-35mm F4・FE70-200mm F2.8M2 (トリミングあり)
vol.1748
皆さま、いつもご覧いただきありがとうございます。月日の経つのは本当に早いもので、毎回、締め切りに追われながらの11年間でした。
さて、昨年、終了した東海道新幹線ランドスケープのシリーズは、足掛け10年間に及ぶ撮影期間でしたが、その間、発表の機会を逃しストックされたままの写真も少なくありません。
今回ご紹介する写真も、『看板』というテーマ別のフォルダの中に、チョイスしてあった写真を組み上げたものですが、車窓から見える企業看板は無数にあり、撮り始めると飽きることがありませんでした。
今後も時をみて旧作のリバイバルをしていきたいと思いますので、よろしくお付き合いの程、お願いいたします。
① 2022.4.10 東海道新幹線 米原-京都間
② 2019.6.3 〃 名古屋-三河安城間
③ 2018.5.5 〃 東京-品川間
④ 2018.10.20 〃 浜松-豊橋間
⑤ 〃 〃 掛川-浜松間
⑥ 2019.9.8 〃 京都-米原間
⑦ 2022.5.14 〃 掛川-浜松間
⑧ 2018.8.13 〃 京都-米原間
⑨ 2017.9.9 〃 〃
⑩ 2020.1.10 〃 豊橋-浜松間
⑪ 2017.1.5 〃 名古屋駅
Nikon D5 Z7Ⅱ 24-70mm F2.8・70-200mm F4・Z70-200mm F2.8
いつもご覧いただき、ありがとうございます。周年記事を書いていると、年々時がたつのが早く感じられるようになります。毎年何かしらの節目やマイブームにかこつけてテーマにしてきましたが、私にとって今は何といっても根室本線です。
根室本線の滝川~新得(東鹿越~新得は現在もバス代行)間は、JR北海道が3月31日、国土交通大臣に対し鉄道事業廃止届を提出し、事実上廃止が確定したことになります。
既にこの春から「次の季節はない」ということです。少し先の話になりますが、廃止前の2024年3月に写真展を開催する予定で、そのタイトルから「根室本線-大地の軌跡」として今年の周年記事をご覧いただきます。
春の使者
雪解けの眠たげな森を最初に彩るのは、やはりフキノトウだ。
木々の隙間から差し込む光を逃さずに、見る見る伸びてゆく。
根室本線 金山-東鹿越 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ
冷たい春風
遥か向こうの山から冷たい春風が下りてきた。
ホームと駅舎の間には、季節の余韻がゆっくりと漂っている。
根室本線 布部 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ
桜前線北へ
北上する桜前線を無性に追いかけたくなる。
エゾヤマザクラは一気に咲いて清しい春を謳歌する。
根室本線 金山-東鹿越 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ
待ちわびた春
松と桜の共演が、静かな駅前を沸かせている。
時は一息つきながら、ゆっくりと流れてゆく。
根室本線 布部 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ
芳春
微かな甘い香りに午後の眠気が催してくる。
列車の音が森に吸い込まれると、耳元にマルハナバチの羽音が聞こえてきた。
根室本線 金山-東鹿越 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 RDPⅢ
西日の駅
早くも山の端に西日が隠れようとしている。
帰り道は風が少し冷たくなってきた。
根室本線 下金山 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar CF 350mmF5.6 T* RDPⅢ
月夜道
早い月の出が、春の宵を煌々と照らす。
遠くで踏切が寂しげに光っていた。
根室本線 布部-山部 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ
Vol.1746
皆さん、こんにちは。当ブログもこの6月で11周年を迎えました。いつもご覧くださっている皆さま方に深く感謝いたします。日々の仕事に追われ、またコロナでなかなか出かけることもままならずにこの数年が過ぎました。大したことない写真でブログを飾ることも多く情けないことだと自覚しています。
周年記念の記事なのに今回も特別なことは何もなく、申し訳ない限りですが最近出かけた先でのトラムです。以前から繰り返し言っていることですが、僕は「蒸気機関車」と「ローカル線」「トラム」の三つが何より好きです。この夏休みには久しぶりにこの三つがすべて揃うところに撮影旅行に出かけようと画策中です。
今回はありふれた記事で申し訳ありませんが、いずれ夏の終わり頃には久しぶりに遠征した写真をお見せします。
松山は3年前にも訪れているのだが、その際には道後温泉には行かなかった。あのレトロ風な駅舎が見たくて久しぶりに訪れた。コロナもとりあえず少しおさまって温泉客もたくさん歩いていた。ちょうど夕暮れ時、温泉街の駅はしっとりとした風情がある。
前回ここに来た時には釣り掛けの旧型車が大半だったような気がするので、いったいいつ頃だったのだろう。フィルムで撮っているのでけっこう昔の話だ。懐かしい駅舎のホームを今どきの低床車両は静かにスムーズに出発していく。
SONY α7Ⅳ, 24-105/4, Canon EOS R5 RF24-105/4 VOL.1745
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