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2023年7月12日 (水)

はやぶさ北へ  深川俊一郎

私にとって青森は、いつのときも北海道へ渡る玄関口、いわゆる通過点です。
青函連絡船時代は、青森駅のホームから階段を上って桟橋を通ることが必要な儀式でした。
ですから東北が目的地の撮影行で、はるばる青森まで来たとしても、その先北海道へ行けない(行かない?)ことがとても侘しく、いたたまれない気持ちだったのをよく覚えています。
それは青函トンネルが開通し、さらに新幹線開業で新青森駅となった今も変わることはありません。
ところで新幹線に乗っていると、思いがけない光景に「ここで撮りたい」と思うことがありますが、「どこで降りてどうやって行こうか」と考えている間にそれは幻のように失せてしまいます。
北海道新幹線が陸奥湾を望みながら荒涼とした津軽半島を北上する道中も、幾度となく通過しながら、一瞬気になってはすぐに忘れていました。
「車窓からみた風景の中に立ち、今度はそこを走る列車が撮りたい」という幼少期からの行動原則は、新幹線も例外ではありません。
今回は、意を決して青森で寄り道をして、ずっと気になっていた風景を探し求めました。
そして目的を果たすとすぐにまた北海道へと渡るのです。

23019
はやぶさ北へ①
荒涼とした津軽半島に無機質な高架橋がどこまでも連なる。
北海道新幹線 新青森-奥津軽いまべつ HASSELBLAD 201F Tele-Tessar CF 350mmF5.6 T*+2XE RDPⅢ

23019_20230711205101
はやぶさ北へ②

八甲田山の雪が今にも融けそうな眩しい春光。
北海道新幹線 新青森-奥津軽いまべつ HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 RDPⅢ

23019_20230711205102
はやぶさ北へ③

裏山から望む陸奥湾は穏やかだった。
北海道新幹線 新青森-奥津軽いまべつ HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ

23019_20230711205103
はやぶさ北へ④

高架橋に対してアンバランスな砂利道にタンポポが揺れていた。
北海道新幹線 新青森-奥津軽いまべつ HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ

Vol.1758

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