阪堺電車の味わい深い停留所 1 服部一人
松虫
阪堺電車には魅力ある味わい深い停留所がいくつもある。住宅街の中にあって周囲の風景の一部のように馴染んでいる。僕は鉄道模型はやらないが、もしやっていたらこういう情景を作りたいなと思わせるような停留所ばかりである。
まずは松虫停留所。阪堺電車に撮影に来るとほぼ必ず立ち寄るお気に入りである。天王寺から乗るとここまでは大通りの真ん中を走る併用軌道。専用軌道に入ってすぐのところに松虫はある。それまでの路面電車らしい沿線からここにきて雰囲気が大きく変わる。家の庭先の延長のような感じで停留所がある。
次は天神の森停留所。まず名前がいい。実際にすぐ横に天神の森天満宮があってホームからも緑が見える。電車が通る時以外は静かで人通りも少ない。
北天下茶屋
続いて北天下茶屋停留所。何が素晴らしいと言ってホームに直結で喫茶店の入り口がある。「コーヒールンバ」と書かれた店名のお店は勇気がなくてまだ入ったことがないのだが、扉越しに中をのぞく限りは昭和感満載の雰囲気である。地元のおじちゃん、おばちゃんの常連客で賑わっているような感じがする。この喫茶店だけではない。周辺には細い路地があり小さな商店街が続いている。まわり全部が「昭和」である。南海電鉄の天下茶屋駅から歩いてくることもおすすめする。商店街が楽しい。
SONY α7Ⅳ, 24-105/4, RICOH GRⅢX, 26.1/2.8 VOL.1842
« LongDistance *** 釧網本線 流氷物語号 2024 *** 梅村貴子 | トップページ | 根室本線-大地の軌跡⑦ 深川俊一郎 »
「服部一人」カテゴリの記事
- 名鉄モ510保存車を訪ねて② 旧美濃駅 服部一人(2024.09.06)
- 名鉄モ510保存車を訪ねて① 岐阜駅前 服部一人(2024.08.24)
- 広島電鉄 広島駅前と猿猴橋町電停 服部一人(2024.08.12)
- 広島電鉄の1900型電車(後編) 服部一人(2024.07.30)
- 広島電鉄の1900型電車(前編) 服部一人(2024.07.18)
コメント
« LongDistance *** 釧網本線 流氷物語号 2024 *** 梅村貴子 | トップページ | 根室本線-大地の軌跡⑦ 深川俊一郎 »
「コーヒールンバ」,一見さんも気兼ね不要でした。モ161を撮って一息入れるのは至福のひとときかと。閉店時刻が早いので,モーニングかランチで是非。
投稿: MATSU | 2024年3月 7日 (木) 21時23分
MATSUさん、こんにちは。教えてくださってありがとうございます。次回の訪問には必ず行ってみます。
関東と関西では人の気風が違いますが、阪堺電車沿線で撮影していると、よく話しかけられます。
「東京から電車撮りに来ました。」
「そんなに大そうなもんか」
「はい、思わず拝みたくなるようなありがたさです。今や重要文化財クラスです。」
「はーっ」
といった会話。
投稿: ハットリ | 2024年3月 8日 (金) 10時04分