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コロナ渦の4年で、大連の街と電車がどのように変わっているいるか気が気ではありませんでしたが、それは杞憂に終わりました。
喧噪の向こうからは、重々しい吊り掛けモーターの音が響き、シックな色を纏った変わらない姿を見せてくれました。
変わったといえば、それは車。電気自動車普及率では中国はヨーロッパ諸国に次ぐ数値ですが、台数でいえば世界一。それも都市部のウエイトが高いと思われます。感覚的にはトラックとタクシー以外は電気自動車で溢れており、騒音と排気ガスが驚く程少なくなっていたのです。
出庫
夜明けの車庫の門扉が開けば、老兵が次々と出庫してゆく。
民主広場電停に隣接する広大な車庫から出庫した電車は、道路を横切って本線に合流する。
大連市電 民主広場 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ(+1)
年輪
木の温もりが寝起きのからだに優しい。
2007年以降の更新で、椅子のモケットが外され、木目が活かされた車内を味わえる。
大連市電 車内 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ(+1)
早い朝
早起きな鳥たちでにぎわう電車道。
近代化されたビル群の狭間には、まだ身近な生活風景があった。
大連市電 大連火車駅-勝利橋 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ(+1)
まばゆい朝
運転台の窓から吹き込む朝風は爽やかだ。
窓から垂れ下がる紐を引っ張るとビューゲルの架線への当たりを調節できる。
大連市電 車内 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ(+1)
通学路
朝練か授業か…まだ7時なのに学生の朝は早い。
安全地帯のない電停はまだ多く、人と電車の距離がとても近い。
大連市電 世紀街 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T* RDPⅢ(+1)
歩行者優先
目抜き通りでは電車の乗り降りも一苦労だ。
車が停まってくれると分かっていても、ついビクビクしてしまう。思い切って堂々と渡ることが大切だ。
大連市電 民生街 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ(+1)
眠たげな街
高い建物の狭間からようやく遅い朝陽が差してきた。
電車の向こうにある勝利橋はかつて日本橋と呼ばれていたが、元はロシア橋であった。帝政ロシア風情の街並みが残る。
大連市電 勝利橋 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T* RDPⅢ(+1)
②に続きます
Vol.1879
☆写真展のご案内
母校の組織である、鉄研三田会の写真展に出品いたします。(僅か1点ですが、私自身としては20数年ぶり?)
ご興味がありましたら、お立ち寄りいただければ幸いです。
第31回鉄研三田会写真展
ギャラリー路草 路(豊島区南池袋 2-25-5 藤久ビル東五号館 14F)
2024年7月4日(木)~7月9日(火)
11:00~19:00(最終日16:00迄)
青森県の弘南鉄道は何度か行ったことがあるが、この平賀駅に降りるのは初めてだ。ローカル私鉄の車庫というのはどこも共通した味わい深い風情がある。たとえば、少し古くなった電車の留置、検車庫の中には車両をメンテナンスするためのさまざまな工具や機械、構内にはレールやトロッコや車輪などの雑多な部品が置いてあって‥‥。ここ平賀駅の車庫もまさにそういう感じのところだった。
ローカル私鉄そのものがすっかり少なくなってしまったが、少し思い出すだけでも上毛電気鉄道の大胡、アルピコ交通の新村、銚子電鉄の仲ノ町など、こういった車庫はほかにもある。
車庫のまわりを歩いて見物する。廃車体が物置や作業部屋になっており、見ると屋根がかけられている。今や貴重なデキやラッセル車のキ100などもある。冬にこれが動くところをぜひ見たいものだ。短時間の訪問であったが細かく見ていくと見どころは多く楽しい時間だった。
SONYα7Ⅳ、24−105/f4 vol.1878
宗谷本線沿線に花が一斉に咲き出す5月から6月初旬の数回の週末に走る観光列車「花たび そうや」号が今年も運行されました。
今年は列車編成がリニューアルされて「キハ 400 宗谷線急行気動車風車両」+キハ 54 形「旧急行礼文用転換クロスシート車両」2両+キハ 40 形 「道北 流氷の恵み」 の4両編成となりました。
旭川から稚内まで1日かけて下り、次の日に上りの行程で、上りと下りで停車駅を変え、それぞれの駅で地元の方やゆるキャラのお出迎えや各地域の特産品の販売などが行われます。これは撮影するよりも乗ってみたい列車なのですがそれだけ楽しそうな列車ですから乗車券はすぐに売り切れ必至です、走る姿に手を振って楽しむことと致しましょう。
○○○○○
キハ54のテールライトに映る流氷の恵み号
JR北海道 宗谷本線 花たびそうや号
Sony α7R3・α7lll / FE16-35mm F4・FE24-105mm F4・FE70-200mm F2.8M2(トリミングあり)
vol.1877 Thanks 326氏
さて今回は、私事で大変恐縮ですが、職場の元編集室仲間などOBが集まり、5年前に発足した『親友会』の九州在住のメンバーに誘われて、水無月の阿蘇を旅した写真をご紹介いたします。と同時に昨年、3月に病気で忽然と亡くなってしまったメンバーの一人を偲ぶ旅でもありました・・・。
福岡空港で出迎えてくれた先輩二人と共に、久留米に住んでいるK氏と合流して一路阿蘇へ。
訪れた豊肥本線は、2016年、各地に甚大な被害をもたらせた熊本地震により長い間、不通となっていましたが、2020年8月に4年4ケ月ぶりに 全線開通しました。
心地良い季節の中で、多くの方々のご尽力により復興された、豊肥本線の阿蘇の旅を満喫することが出来ました。
雄大な阿蘇山をバックに 阿蘇-いこいの村間(写真上)
阿蘇神社への起点となる、その名も「宮地駅」。今回の旅も、ここが起点だった。(写真上)
赤水駅の木造駅舎は、残念ながら地震の影響で姿を消したが、昭和の匂いが漂うプラットホームは堪えられない・・・。(写真上)
外輪山をバックに 立野-赤水間(写真上) 名所立野のZ形スイッチバックをゆく(写真下) 大分からやってきた列車が、三段スイッチバックへと入っていく。(写真上)宮地と波野の間にあった小さな踏切(写真上) 雨が降り出した宮地駅に、黄色いキハ125とキハ200系が並んだ。(写真下)
同僚の今井康博さんとは、40年以上の付き合いだった・・・。(写真右)
今回の宿泊でお世話になった、南阿蘇の『ペンション木の実』。阿蘇カルデラ食材と世界のワイン・スイス&アルザス料理の数々を堪能した。(写真下)
Nikon Z8 14-30mm・24-70mm・70-180mm
撮影:JR豊肥本線 2024.6.5-7
函館山の深緑が目に染みる頃、道端の花々が楽し気に咲き誇ります。
涼やかな五月の風が、海峡通りを駆けてゆきます。
道端の花束
足元から高貴な香りが漂ってきた。
函館市電 五稜郭公園前 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ(+1)
五月の風
心地よい五月の風が、坂道を駆け下りてきた。
函館市電 十字街-末広町 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ(+1)
旧知の仲
重鎮同士の稀な顔合わせ。
函館市電 青柳町-谷地頭 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T* RDPⅢ(+1)
五月晴れ
眩しいほどの深緑に思わず息をのむ。
函館市電 末広町-大町 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ(+1)
Vol.1875
みなさん、こんにちは。いつも当ブログをご覧いただきましてありがとうございます。この6月ではや12周年ということになり、これもひとえにみなさまのご支援のおかげと感じています。この12年の歳月は他のメンバーも言っておりますように長くもあり、またあっという間のことと感じることもできます。
ブログ以前に活動の中心としていた写真展に比べると、初めは勝手が違い戸惑いもありましたが、こうして12年続けてきて振り返って改めてわかる良さもありました。記事の回数も1800回を超えると、これはもう立派なアーカイブだと感じます。その時々の写真を見返すと自分たちの趣味活動の軌跡がたどれるのはいいことだと思いました。1回の記事はそれほど長くありませんが、短いながらも撮った写真をまとめてささやかに発表することは良い習慣だと感じています。
さて、今回の記念記事は少し古い昨年12月のことですが、有名な羅須地人鉄道協会が発足50周年をお祝いして盛大な運転会を開くというので撮影に行ってきた時の写真です。以前にも紹介しましたが千葉県の成田ゆめ牧場にある彼らの保存鉄道は、日本で唯一のボランティアによる蒸気保存鉄道です。もはや趣味の域を超えて、今や蒸気機関車を新製するくらいの高度な実力と組織力を持ったすばらしい団体です。この組織が半世紀も続いているということに脱帽せざるを得ません。当日は空前絶後の盛大なプログラムが展開され、今まで見たことがないすばらしい1日を過ごしました。羅須地人鉄道協会の皆様方、ありがとうございました。我々レイルオンはブログ開始12年、発足から数えても30数年ですが、これにあやかるべく、これからも長く続けていけるようにがんばりたいと思います。 では、当日の様子をご覧にいただきたいと思います。
こちらはフィナーレで走行した空前絶後の蒸気機関車8重連です。こんなものは初めて見ました。すばらしいです。
この日は朝早くから準備が始まり、まずは各機関車のパレードです。静々と順番に走る汽車たちを見ていると花道をゆくファッションショーのモデルのようです。
途中ではさまざまな車両や編成が走行します。蒸気機関車だけでなく、DLや変わった車両など次々と走行してまったく飽きるということがありません。
イベントの最後が蒸気機関車8重連です。小さな可愛い機関車たちも8つもつなぐとなかなかの迫力でした。本当にいいものを見せてもらいました。眼福です。ありがとうございました。
FUJI X-T3,X-T2,XF70-300/4-5.6, 16-55/2.8 VOL.1874
ご覧いただいている皆さま、いつも本当にありがとうございます。
2012年の6月にブログを開設して、記事の全員での総本数も1800を越えました。長くも短くも感じる12年ですが、今も綴ることが許される自分の周りの状況にも感謝しています。
ブログ開始前から使っている大タイトル「LongDistance」は「被写体と自分との心理的距離」の意味合いで付けたのですが、最近は年齢なりに身体も気持ちもどんどん重くなり、様々なことに直訳の意味の「遠さ」を感じています。いやいや、もう一踏ん張り頑張ろう!とこの機に思い直して…。みなさま、今後ともどうぞよろしくお願い致します。
今回の記事は「南阿蘇鉄道」です。2016年の熊本地震で大きな被害を受け何年も路線の半分ほどが不通でしたが、多くのご尽力により昨年7月15日にめでたく全線再開となりました。 初めての全線乗車はしとしとと雨模様でしたがそれもまたよろし。
案内記事とは程遠い独りよがりの内容、そして今頃で恐縮ですが全線開通をお祝いしたいと思います。
JRと接続する立野駅
南阿蘇鉄道
Sony α7R3・α7lll / FE16-35mm F4・FE24-105mm F4・FE70-200mm F2.8M2
vol.1873
・・・シンメトリックな情景・・・
皆さま、いつもご覧いただきありがとうございます。月日の経つのは本当に早いもので、毎回、締め切りに追われながらの12年間でした。
ここ数年は、近場の見なれた街並みをスナップすることが多くなりました。
空の具合を見ながら、お気に入りのオールドレンズを付けて気軽に撮れるのが何といっても魅力です。
さて、今回ご紹介する写真は、東海道新幹線ランドスケープのシリーズです。シンメトリーに見える車窓風景をテーマにセレクトしていますが、いま外国人観光客に大人気のコンビニ富士ならぬ、『のぞみ富士』風に冒頭で組んでみました。
このシリーズもまだストックがありますので、時をみて旧作のリバイバルをしていきたいと思いますので、今後ともお付き合いの程、よろしくお願いいたします。
① 2017.4.16 東海道新幹線 三島-新富士間
② 2018.6.29 〃 京都-米原間
③ 2021.5.23 〃 新大阪-京都間
④ 2021.5.13 〃 東京-品川間
⑤ 2021.9.20 〃 新横浜駅
⑥ 2022.2.6 〃 浜松-掛川間
⑦ 2016.9.29 〃 豊橋-三河安城間
Nikon D5 24-70mm F2.8・70-200mm F2.8
Nikon Z7Ⅱ Z24-70mm F4・Z70-200mm F2.8
いつもご覧いただき、ありがとうございます。当ブログがスタートして12年が経過しました。私のここ数年の周年記事は根室本線がらみでしたが、それも一区切り。
その反動というわけでもないのですが、今は街中を走る市電に、より一層惹かれる自分がいます。もちろん興味が湧くのは、魅力的な旧型車です。
今のところレパートリー(撮影で訪れたことがあるという意味で)としては、北から函館・富山・高岡(万葉線)・福井・大阪(阪堺電車)・広島・熊本などですが、他にもまだまだ行きたいところはあります。そして忘れてならないのは中国の大連ですが、これは久しぶりに後日たっぷりご覧いただきます。
さて、今回は陽春の函館市電をご覧いただきます。待ち遠しかった北国の春を、市電が堂々と闊歩します。
そして余談ですが、利便性や体力・コスト的にデジタルにそそられる自分もいるのですが、先の写真展で多くの方にフィルムのよさを実感していただき(自身も再認識したので…)、今のところはこの撮影スタイルでいこうと思います。よって季節は既に夏を思わせる陽気ですが、いつも通り撮影・現像・スキャンの手順を踏み、タイムラグがありますことをお許しください。
春光の電停
まだ7時前だというのに日はもう高い。
函館市電 十字街 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T* RDPⅢ
電車みちのねこ
一体何匹いるの?
函館市電 宝来町-青柳町 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T* RDPⅢ
遠くの歓声
待ちきれなかった北国の春。
函館市電 青柳町-谷地頭 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ
潮風の通り道
少し湿った風が通り抜けてゆく。
函館市電 宝来町-青柳町 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T*+2XE RDPⅢ
老樹の坂
黙々とこの坂を見守ってきた老樹があった。
函館市電 十字街-末広町 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T* RDPⅢ
坂道の途中
様々な思いが交わっていた春の日。
函館市電 青柳町-谷地頭 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T*+2XE RDPⅢ
長い坂道
見るだけで息が切れそうな長い坂道。
函館市電 大町 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T* RDPⅢ
西日の電停
そろそろ帰ろうかな。
函館市電 十字街 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ
Vol.1871
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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