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2024年8月

2024年8月30日 (金)

1994 北海道の旅Ⅱ  太和田光一郎

前回に引き続き、北海道の旅の後編をご覧いただきたいと思います。道東のカラッとした暑さと、車窓からの雄大な景色が、今でも心に残っています。

Img009kt_2駅前の商店で荷物を預かってもらい、購入したロックアイスで体を冷やして、炎天下の中、釧路湿原を目指して歩く・・・。融けた氷水が体に染み渡る。    JR釧網本線 塘路駅

Img010kth_2今回の旅でどうしても撮りたかったのは、前回、ご紹介した深名線の母子里トンネルの俯瞰と、この雄大な釧路湿原を行く気動車。そして、日高本線のひなびた線路だった・・・。    JR釧網本線 塘路-茅沼間

Img011kt_2根室から戻り新得の駅前温泉で汗を流した後、夜行で明け方に追分に着いた。普通列車に乗り換え、車内で楽しそうに女性誌を見ていた女子高生を撮らせてもらった。    JR室蘭本線にて

Img012kt_2JR日高本線の様似駅は、生活感あふれる終着駅だった。駅への近道なのだろうか、女子高生が本を読みながら歩いてく。   (2021年4月鵡川-様似間廃止)

Img013kt_2この日は稚内から旭川経由で新得まで乗車している。車窓から撮ったこの写真、ベタを見るとJR富良野線の西神楽駅の手前で撮っているが、30年も前なのでグーグルマップの航空写真を見ても駅間は特定できなかった。

Img014kt_2いよいよ北海道の旅も終盤に近づいてきた。日高本線の撮影を終えて、苫小牧まで戻り北斗星に乗り込む。翌朝、9:20に上野着。その足で出勤という強行な旅だった・・・。  写真は東町駅から一緒に乗った子供たち。   JR日高本線にて

Img015kt_2ひなびた線路に魅せられて途中下車。近くで昆布を採っていた漁師さんにお願いして、より海が見えるように小屋の上に上らせていただいて撮った思い出の一枚。    JR日高本線 東町-日高幌別間(写真上・下)

Img016kt_2 Nikon F4   18mm F3.5 ・ 24mm F2 ・ 35mm F2 ・ 50mm F1.4 ・ 80-200mm F4   TMY

影:1994.8   Vol.1900

           

2024年8月27日 (火)

暑すぎる夏-三岐鉄道北勢線2024②  深川俊一郎

膝が付きそうなほど細長い車内に、狭いレール…
この身近で愛らしい小さな鉄道が、暑すぎる夏のさなかをゆっくりと走ります。

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一番電車
まだ夜の余韻が少し残っていた一番電車。
北勢線 車内 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ

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休息
開け放たれたドアをぬるい風が通り過ぎた。
北勢線 東員 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ

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不安な午後
湧いては流れてゆく不安な夏雲。
北勢線 七和-穴太 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T* RDPⅢ

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遠くの大輪
大輪が向こうの夜空を彩ると、少し遅れて地響きのような破裂音が耳を揺さぶった。
北勢線 西桑名-馬道 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ

Vol.1899

2024年8月24日 (土)

名鉄モ510保存車を訪ねて① 岐阜駅前   服部一人

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かつて名鉄には岐阜県内に600ボルトのローカル線と路面電車があった。岐阜市内線、谷汲線、美濃町線など、いずれも沿線風景も味わい深く、少し古い電車が走っていた。その中でもとりわけスターだったのがこのモ510型電車である。

この夏、所用で岐阜県に出かけることがあり、そのモ510が保存されている場所を少し回ってきた。まずはJR岐阜駅前のモ513である。夜になるとライトアップしているということだったので、その時間帯を狙って訪問した。状態は良く、外から車内も見学できるようになっている。丸窓とカーブした前面が特徴の電車だ。僕は名古屋出身で名鉄は子供の頃から馴染みが深い。このモ510が走っていた頃にも何度も訪れて撮影している。久しぶりに懐かしい電車に再会した。

モ510はここの他に谷汲駅跡と美濃町駅跡にそれぞれ保存されている。今回は谷汲駅跡には行けなかったが、美濃町駅跡には出かけてきた。ここも大変素晴らしいところだったので次回に紹介します。

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SONY α7Ⅳ,  24-105/4                                                 VOL.1898

2024年8月21日 (水)

LongDistance  ◯◯◯ ザ ロイヤルエクスプレス 北海道 2024  ◯◯◯   梅村貴子

2020年から始まった、東急ロイヤルエクスプレスを使用した夏の北海道をまわる豪華ツアー列車「THE ROYAL EXPRESS ~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~ 」は今年で5年目を迎えました。行程によってのプランは大きくは3つあり、ロイヤルバスと言われる豪華バスも移動に使用していてお客様の列車乗車区間や内容は毎年少しずつ変わっていますが、同じ路線上を走る列車にとっては撮影ポイントが増えるわけでなく…(当たり前ですが)。今回撮影したルートは路線としては開始当初からある一番ベーシックなものです。以前に掲載した絵柄と重ならないように、できるだけこれまで載せていないような(多分)カットでまとめてみました。


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上2枚  根室本線 浦幌ー厚内 貨物列車との交換


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根室本線 音別ー白糠

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釧網本線 釧路ー東釧路

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釧網本線 摩周駅

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釧網本線 美留和駅

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石北本線 白滝ー上川

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石北本線 安足間ー中愛別 

走行順に掲載しましたので絵柄的にちょっと違和感もありますがご容赦ください。

JR北海道  ザ ロイヤルエクスプレス 北海道クルーズトレイン( 企画 東急電鉄 ) 
Sony α7R3・α7M3 / FE16-35mm F4・FE70-200mm F2.8M2 (トリミングあり)
vol.1897      Thanks 326氏

2024年8月18日 (日)

1994 北海道の旅Ⅰ  太和田光一郎

今回、ご紹介する写真は、今からちょうど30年前の1994年、周遊券を片手に夏の北海道を旅した時の写真です。

この頃と言えば、『ローカル線の旅』シリーズを精力的に撮影していたのですが、翌年、体を壊してしまいプリントはお蔵に仕舞い込んだままになっていました。

過日、久方ぶりに開けてみると、当時、焼いた写真が今でもその頃と同じように、いいなと感じる写真であることに嬉しさを覚え、この運びとなりました。

今となっては撮ることが出来ない懐かしいカットばかりです。どうぞゆっくりとご覧ください。Img001kt_2荒い地図だけでは、母子里トンネルを俯瞰できる山の斜面に辿り着くことは出来なかった・・・。

名寄保線区に電話をかけて聞いたりもしたが、母子里の商店のおじさんが教えてくれた道順が一番正確だった。

JR深名線 北母子里-湖畔間 5734D(1995年9月廃止)

Img002kt_2深川の駅前旅館に素泊まりして、JR深名線の一番列車の乗り込む。束の間の停車時間に撮った雨の朱鞠内駅。

Img003kt_2JR深名線の一番列車から。30年前の記憶と撮影メモを頼りにこのキャプションを書いているのだが、この駅名が最後まで分からなかったが、ベタを何度も見返して天塩弥生駅と判明した。

Img004kt_2西日が射し込むJR留萌本線の終点増毛駅。猫も暑そうだ。2016年12月廃止)

Img005kt_2今は無きJR留萌本線舎熊駅。夕陽が日本海に沈む景色が気に入って途中下車した。その後、近くのコンビニで夕食を買い込み、ビールを飲みながら撮影したと撮影手帳に記されているが、よく憶えていない。

Img006kt_2もうすぐお別れのJR深名線。名寄でレンタカーを借りて、添牛内駅を出発する5724Dを撮影した。

Img007kt_2東釧路で買った昼食をキハ54の先頭で食べてから、車内をスナップ。JR根室本線にて

Img008kt_2稚内まで足を延ばして駅弁を買い込み、『急行サロベツ』で折り返す。車内では、旭川の名水で醸した地酒『男山』に舌鼓。 

旅はまだ続く・・・。 JR宗谷本線にて

Nikon F4    24mm F2 ・ 35mm F2 ・ 50mm F1.4 ・ M55mm F2.8

85mm F2 ・ 80-200mm F4 ・ TC-14AS   TMY

影:1994.8    Vol.1896

           

2024年8月15日 (木)

暑すぎる夏-三岐鉄道北勢線2024  深川俊一郎

外出をためらうほどの暑さが続く今年の夏、それでも足は西へと向かいます。
軌間762㎜のナローゲージ、三岐鉄道北勢線。身近で愛らしいこの小さな鉄道には、暑すぎる夏がどこか似合います。

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ほそみち
朝の小径は、小さな電車と子供たちでいっぱいになった。
北勢線 馬道 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T*+2XE RDPⅢ

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夏空へ
気だるい夏空を、飛行機雲がどこまでも高く昇って行った。
北勢線 穴太-東員 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ

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蝉時雨
クマゼミの合唱が、電車の音さえもかき消していた朝。
北勢線 穴太-東員 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ

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なつみち
長い歴史が刻まれた小さなみちは、電車や街が変わってもいつもそこにある。
北勢線 西桑名-馬道 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ

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深緑色の夏
めまいがしそうな猛暑のみちを、夏色の電車がゆっくりと走っていった。
北勢線 東員-大泉 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar CF 350mmF5.6 T* RDPⅢ

Vol.1895

2024年8月12日 (月)

広島電鉄 広島駅前と猿猴橋町電停   服部一人

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広島電鉄の広島駅は今大きな改良工事中である。従来の路線を一部変更して駅前大橋を通って駅ビルの中に直接乗り入れる工事の真っ最中である。広電は日本で一番元気な路面電車である。この改良工事によってさらに利便性が上がってますます発展していってほしい。

一方で今回の工事にともない、わずかな区間だが広島駅前〜的場町までの区間が廃止になる。的場町電停は今後も環状線として存続するが、途中の猿猴橋町電停は廃止となる。あるうちに写真撮っておこうと思って前回の訪問でもこのあたりでせっせと写真を撮った。ここは広島駅に発着する系統がすべて通るので非常に列車密度が高い。いろんな電車がひっきりなしにやって来て楽しい場所だ。

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以下の写真は2010年に撮影した広島駅前と猿猴橋町電停あたりの写真である。古い電車が懐かしい限りだが、街の雰囲気も少し変わった。

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FUJI X-T3, XF16-55/2.8, 70-300/4-5.6, 90/2

CANON EO5DⅡ 50D    EF28-70/2.8L  70-200/2.8L     VOL.1894

2024年8月 9日 (金)

LongDistance  ⭐︎⚪︎⭐︎ 昼と夜の隙間 その14 ⭐︎⚪︎⭐︎  梅村貴子

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炎暑お見舞い申し上げます

立秋とはいえ厳しい暑さが続きます。お身体にお気をつけてお過ごしください。

東京臨海新交通臨海線 ゆりかもめ 有明テニスの森ー市場前・新豊洲ー豊洲     
Sony α7R3  FE16-35mm F4
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2024年8月 6日 (火)

PARIS 2014  太和田光一郎

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今、フランスをはじめ世界はPARIS 2024五輪で燃えています。

そこで、今からちょうど10年前にフランスの音楽家ポール・モーリア氏のお墓参りに訪れた時の写真を久方ぶりにお蔵から出して見てみました。

今回はその中から未使用のものをセレクトして並べてみましたので、古い写真ばかりで恐縮ですが、ご覧いただければと思います。

Pmd_1678k_2セーヌ川に架かるパリメトロ5号線のオステルリッツ高架橋をクルーズ船より撮影する。(写真上)

リヨン駅で談笑するSNCFフランス国鉄のスタッフの皆さん(写真下)

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夕刻のリヨン駅に列車が到着。(写真上)

コンコルド広場にパリ名物の観覧車があった頃。ここからのパリ市内の眺めは一級品だった。(写真左)

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ロマンティックな馬車でパリ観光。シャンゼリゼ通り・写真右) 黄昏のビル・アケム橋を渡るパリメトロ6号線(写真下)

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昼下がりのサンラザール駅(写真上)

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もうすぐバルセロナ行のTGVが発車する。朝のリヨン駅での一コマ(写真上) あの衝撃から5年の歳月が流れた・・・。ノートルダム大聖堂の火災前の雄姿(写真下)

Nikon Df   16-35mm F4・24-70mm F2.8・70-200mm F4

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撮影:2014.2   Vol.1892

2024年8月 3日 (土)

優しい雨音-小湊鐵道2024  深川俊一郎

梅雨明けした地域の危険な暑さ、東北地方の記録的豪雨など、異常気象が続くなか、季節は少し前後します。
遅かった梅雨入りの前、強い陽射しの狭間に、灰色の空が山里を包んでいた頃の印象です。

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土砂降り
大粒の雨が周りの全ての音をかき消していた。
小湊鐵道 上総川間 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T* RXP

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繁茂
緑のトーンが日に日に深くなってゆく。
小湊鐵道 里見-飯給 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T*+2XE RXP

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優しい雨音
軒先の雨垂れが優しいリズムを奏でていた。
小湊鐵道 高滝 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RXP

Vol.1891

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